刀ミュ衣装についての感想と考察

服飾のプロ目線の刀ミュ衣装についてのあれこれ

1/19編集途中_壽乱舞音曲祭・二部衣装の解説

 

刀ミュ壽乱舞音曲祭・衣装感想と解説

取り急ぎ膝丸分の見所を入れました




 

 

1/18追記-------------------------------------------

誤字脱字修正、構成など細部調整中です。三日月のメイクの話など、少し追加しました。

衣装解説は今日の再ライブ配信2部開始前に何かしら出したいです…できました!!!! 

1/19編集中-------------------------------------------

間違いやすい燕尾服とタキシードの違いを追記中。

このあと蜻蛉切のチャームの色の理由(改訂)

村正の衣装予想・改訂(できればイラスト)を本日2部開始までにUPしたいと思ってます。

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壽乱舞音曲祭が始まってはや数日。

実際に会場に足を運んだり、PCやスマホの前で推しの活躍に連日元気をもらっている人も多いと思います。わたしももちろんその一人です。もう永遠にやって欲しい。常設でやろう!?壽シアターを作ろう!?と思っているくらいです。

 

今回はミントに変わって、いつもは裏方をやっている編集がブログを担当します。

現地で確かめてきたキャラごとの細部の違いを紹介します。

 

もくじ

 

 

 

 

◆壽乱舞音曲祭、衣装紹介・解説◆

膝丸千秋楽にイラストが間に合いませんでした…!

申し訳ありません、鋭意制作中です。いましばらくお待ちください… 

 

そもそもタキシードと燕尾服の違いって??

今回の壽乱舞音曲祭二部衣装は燕尾服がベースです。タキシードと混同しやすいけど別物なので注意!(わたしもはじめタキシードって言ってました。ベストがないからタキシードだと思った)

詳しくはミントが別エントリで解説しますが、早めに伝えたい…これはタキシードじゃない!燕尾服なんだ…最上級の礼装なんだよ…!ともどかしく感じているのでこちらでも触れます。

 

◆燕尾服

(画像・Amazonより引用)

 

礼装には序列があります。

1.正礼装・昼…モーニングコート

1.正礼装・夜…燕尾服(ホワイト・タイ)←コレ!

2.準礼装・夜…タキシード(ブラック・タイ)

3.略礼装・昼夜…ダークスーツ、ラウンジスーツ

 

 

燕尾服は夜の第一礼装。つまり最上級の正装です。

正式晩餐会、舞踏会、レセプション、大使の信任状捧呈式に着用されるため、厳格な決まりがあります。

 

◆タキシード 

(画像・Amazonより引用)

1.正礼装・昼…モーニングコート

1.正礼装・夜…燕尾服(ホワイト・タイ)

2.準礼装・夜…タキシード(ブラック・タイ)←コレ!

3.略礼装・昼夜…ダークスーツ、ラウンジスーツ

 

タキシードは夜の準礼装。

公式行事、披露宴、各種パーティ、音楽会、観劇の初日公演などに加え、広く夕食会において着用されます。

 

 

タキシードに見えるけど…?🤔

  

(画像・Amazonより引用)

 

違うのはわかった、でもいろんな色の蝶ネクタイをつけてるし、タキシードっぽく見えるんだけど…と思ったあなた。

そう、そうなんです!!!

今回の衣装って、服を見ただけでもその刀剣男士「らしさ」が出ていますよね。

なぜか。

今回の衣装は、礼装と言いながらもかなり大胆なアレンジを入れ、各刀剣男士の個性を出した衣装になっているんです。

 

燕尾服の特徴は前回の記事より。https://peppermint.hatenablog.jp/entry/2021/01/17/164032

ミントが語っているものをそのまま引用します。

燕尾服のルール(抜粋)

  • 黒のジャケット(形については省略)
  • 衿は拝絹(衿部分が艶のある生地になっている)
  • シャツはウィングカラー
  • 白のベスト
  • 白の蝶ネクタイ
  • 白のポケットチーフ
  • サスペンダー(ベルトは使用しない)
  • ズボンは側章入り(側章=両側面のテープ状の飾り。絹やサテンなと艶のある生地)
  • 靴は黒のエナメル

 

では今回のお衣装はというと

  • ジャケットの色と形正統派
  • シャツ正統派
  • ズボン正統派

以上


それだけ。あとは自由なんです。でもちゃんと正装に感じましたよね

すごくない?

すごいですよ!!

 

まず衿に桜模様。ベストがない代わりにカマーバンド!(カマーバンドはタキシードの時に腰に巻いてるやつ)ベストがないからサスペンダーが映える。
背中の紋は和装の正装の発想だし、あんなにタイとチーフとチェーン飾りで遊んでるのにちゃんとして見える。ミラクル!

 

タキシードに見えた理由を分析します。

色付きのタイ

ベストがない

カマーバンド(通常、燕尾服はベスト必須なのでカマーバンドを着用しない)

これが大きな理由だと思います。

 

でもね、今回の衣装は間違いなく燕尾服なんです。

最大の理由はシルエット。

  

(画像・Amazonより引用)

 

前を閉じて着るタイプではなく、開けて着ている。

燕の尾のように伸びた裾(だから燕尾服と言います。テールコートとも)

 

つまり、刀剣男士らしさを出しつつ絶妙の匙加減でアレンジをした

超絶技巧の第一礼装なんです。

 

 

詳細は前述の前回エントリを見てもらうとして、2部が始まる前に膝丸の詳細と見所を。

グローブ…戦装束と同じ
タイ… 黒のクロスタイ。四角の白い石のピン。
チャームとその中の石…刀ミュロゴに近い形(厳密には違う)。多分金型を起こしたんじゃないかな。中の石はエメラルド。おそらく上中央から石をぶら下げている。つめ付きではなくて、下の燕尾服の色を拾ってるっぽい
チーフ… 純白のスリーピークス
シューズ…黒かと思いきや、焦げ茶の内羽根ストレートチップ

ジャケット裏地…黒

 

黒のクロスタイと裏地の黒シュッとした膝丸の雰囲気にとてもあってます。むっちゃんよりも細身のクロスタイなのがにくいポイント。

ポケットチーフも純白。色を最小限に抑えることで、膝丸の髪色が引き立ってとても魅力的です。(裏地の色が薄緑だとごちゃごちゃしそうじゃないですか?)

ファイブピークスではなく三つの山型のスリーピークスでかしこまりすぎない印象。情熱のSymphoniaを歌う時、スリーピークスだから躍動感が出るし「それっぽい」と思う。

クロバットに耐える生地や作りも注目ポイントです。

 

手短ですが以上です!! 

 

 

なお、後日全キャラ分を解説する際は下記を入れる予定です。

  • 立ち絵
  • 首〜胸ポケットまわりのアップ
  • 裏地
  • 細部が違うキャラはそこを明記 

がんばります…! (応援してください…)

専門用語の解説も後日します。

 

 

 

◆現地で感じた二部衣装の感想◆

ここからは、いつもブログを書いているミントと編集が見どころなどを話していきます。

 

▼刀ミュの衣装はやっぱりすごい

編集(以下かん):毎公演実際に確かめてるんだけど、各キャラの組み合わせとこだわりが本当にすごいんですよ。見れば見るほど発見があって驚く…

ミント:全振り違うよね。靴も結構違ってない?

かん違う。はじめはみんな黒い靴だー、あれっ、なんかちょっとだけ違うキャラがいる?ってくらいだったけど、見れば見るほど違いがわかってきて、正直ゾッとしました。「本気だ!」って。

ミント:刀ミュの衣装が本気なのはいつもです(笑)

かん:それはそうかもしれないけど!今回基本が同じ燕尾服ってことで、改めてこだわりを見せつけられた感じがある。タイとチーフが違うのはわかるけどさ、まさか靴までって思う!?

ミント:農本さん(二部衣装デザイナー)ならやるよ。

かんミントさんが惚れ込む理由を実感した。現地で靴の違いに気づいたわたしの衝撃、わかる!?どういう気持ちでこれから先見たらいいの!?って混乱した。

ミント:いや、それはわからないけど(笑)

かん:とにかく、これは後世に伝えなければ!世にこの衣装の素晴らしさを広く伝えなければ!!と思って執拗に双眼鏡で靴を追ってました。

ミント:防振12倍双眼鏡で。

かん:そう。持っててよかった!余談ですが、普通の双眼鏡、防振双眼鏡のレポを書いています。現地に行ける方は参考にしてください。40以上の劇場で通算250回以上使っている最強の双眼鏡です。

 

SIGHTRON 双眼鏡 ポロプリズム 5倍20mm口径 SAFARI 5×20

ビクセン(Vixen) 防振双眼鏡 ATERA H12x30  12倍

 

 

 

 音曲祭で使った感想をいただきました!うれしい。

そう!思わず人に勧めたくなる双眼鏡なんですよ…!この方が購入されたのは5倍のほう。

  

かん:なお、音曲祭現地組に向けのガイド記事も書こうと思ってます。 

ミント:ガイド!読みたいな。新しい劇場だし、観劇に慣れてないと不安だよね。特にこのご時世だから…

かん:うん。駅から結構歩くよ!とか。休憩時間のトイレはどんな感じ?とか。持ち物リストだったり、今のご時世だから持っておいた方がいいものや対策とか。安心して公演を楽しめるエントリを書きたい(ほんとはもう書き終わってる予定だったけど、日々壽で乱舞狂乱していたので間に合いませんでした!)

 

 

▼キャストと連携した衣装の細かなメンテナンス

かん:現地で見てると、スタッフさんが細かく衣装をメンテナンスしてるのを感じるんだよね。

ミント:というと?

かん:一番わかりやすいのは三日月の靴底。1/15ソワレ(8公演目)から滑り止めがついた。それまでは一人だけスキンベージュのレザーソールだったんだよ。

ミント:おお!ファンデーションみたいな色か。ほかの人はレザーソールじゃないの?

かん:ほかの人は合成のゴムソールが多いんじゃないかな。レザーソールもいると思うけど、明るい色は三日月だけだった。1/15を見たときにびっくりしたよ。あ!!滑り止めついてる!てことはやっぱレザーソールかというか、よくそれで踊れてたね!?って…

ミント:靴底が革だと滑りやすいよね。

かん:ものすごく滑る。電車でツルッといったことがある。

ミント:ダンスシューズじゃない靴だろうな、普通の靴で踊るのすごいな!と思ったけど、まさかのレザーソール。

かん:うん、あの靴底で踊れてたの、本当にすごいよ…まりおくん恐ろしい。

ミントさすがプロ… 

 

かん:あとは鶴丸の靴の汚れ

ミント:エナメルって汚れやすいよね。鶴丸白だし

かん:うん。1/11マチネでは、先の方に黒くこすれた跡があった。ソワレは確かめれてないけど、その後その位置に同じ汚れはない。1/15ソワレは本番中に右足くるぶし下あたりにちょっとだけ擦れ跡ができてたかな。

ミント:ほんとよく見てるね!?配信だと靴は全然見えない!刀剣男士を映してるんだから足元がアップにならないのは当然なんだけど。

かん:足元は映らないだろうね〜。でも配信だとバストアップがよく見えるじゃない?じっくり観察できるし、メモを取りながら見られる。家なら声も出せるし。それはすごく羨ましい。

ミント:初日は思わず叫んだから配信でよかった。でも配信だと色がよく見えないんだよね。照明の当たり具合とかで違う色に見えたりする。 

かん:そこは現場も同じかな。膝丸の裏地ははじめグレーだと思ってたから。

ミント:そっか。じゃあそれぞれ良いところがあるんだね。

かん:現場だと座席位置によっても見えやすさ、見えづらさが出てくるからね。前だからいい、後ろだからダメってわけでもないし。その点配信は一定の見え方だし、見所をちゃんと映してくれるのが素晴らしいと思う。

ミント:刀剣男士のウインクとかね。

かん:うっかり双眼鏡定点してると見逃して悔しい思いをする(笑)

 

 

 

 

◆疑問や考察◆

▼なんでキャラカラーじゃないところがあるの?

衣装から感じた壽乱舞音曲祭のテーマ 

ミント各キャラのチェーン飾りの石色聞いて混乱したところがある。小狐丸のチェーンの先の石の色。アクアマリンって水色だよね。なんでだろ?

かん:実は、それはわたしも気になった!何回も見返したもん、間違いじゃない?って。

ミント:だよね?蜂須賀と兼さんがオーロラカラーなのはわかるんだけど。

かん:うん。はっちと兼さんだからね。

ミント:(笑)

かん:観察して感じたことなんだけど、今回の音曲祭ってテーマがあるんじゃないかと思ってて。

ミント:お祝い?

かん:もちろんそれもあるけど、もうちょっと突っ込んだテーマというか。あくまでもわたしの予想ね。

ミント:うん。

かん:ミントさんも前回書いてたよね。清光が「今は大変な時代だけど、この先明るい未来が待ってるって俺たち知ってるから」って励ましてくれたって。

ミント:あのエモいやつ!

かん:そう!めちゃくちゃグッとくるやつ! あの言葉と二部衣装で「繋がり」「絆」がテーマなんじゃないかって思った。

ミント:あーーー。

かん:ちょっと言葉にすると安っぽくなっちゃうけど。例えば、虎徹三兄弟はチャームの中の石がオレンジ系で共通。江も裏地が緑でリンクしてるし。

ミント:はいはいはい。リンクがわかりやすいのは沖田組のタイだよね。タイっていうか蝶結びリボン。加州と安定が色違い。松井と篭手切も蝶結びだけどアレンジされてるから別だと思うんだ。沖田組はコンビ感がある。

かん:そうそう。沖田組はリボンの下の石付きチェーンもお揃い。あれって刀派や刀の種別でリンクさせてるんだと思う

 

蜻蛉切のチャームの石

かん:わたしは蜻蛉切のチャームの緑が引っかかってたのね。

ミント:緑要素がどこにもないもんね、蜻蛉切

かん:はじめは紫の見間違いじゃない?偏光で緑に光ってる?って疑ってたんだけど。蜻蛉切って身体が分厚くて、チャームがなかなか見えないからわかりづらいし。

ミント:サスペンダーを最大限に伸ばしてるもんね(笑)

かん:サスペンダーを見たとき、笑いをこらえるのに必死だった。嘘でしょ!って(笑)

ちなみにジャケットの時も、彼だけチャームが胸元じゃなくて脇のすぐ横にあって見づらいです。よくジャケットの衿を直してるのもサイズ感の問題じゃないかな。

余談だけど「この間測ったらスリーサイズが〜」って話を人類脱力化計画っていうニコ生の配信https://ch.nicovideo.jp/spi-keikakuでしてて。もしかしたらこの衣装の採寸のためだったのかも。

ミント:あー。その予想はそうかもしれないね。サイズがわからないと作れない、かと言って頻繁にサンプルを試着してもらえる環境じゃない。

かん:うん。感染症対策もあるし、各々他の仕事や稽古あるだろうから衣装のために長期拘束はできない。多分その間に身体が育ってしまったんだと思う。

ミント:育つ(笑)

かん:短期間ですごく体格が変わるんですよ、spiさん。相当身体づくりをしてるんだと思う。それを考えると、試着があまりできない環境(想像)で、あれだけ各キャラがカッコよく決まる衣装を作ってくるの、本当にすごいよね…

ミント:作ってる間にサイズ変わるとかゾッとする。

かん:いや、ほんとに。技術がえげつない。

…話を戻すと、蜻蛉切のチャームの石はやっぱり何度見ても緑で。蜻蛉切が偏光カラーの石、使う?使わないよね、武人だし…洒落っ気があるタイプではない。これが兼さんならわかるけど。

ミント:かっこよくて強い、最近はやりの刀だから。

かん:そうそう。で、あー、やっぱり槍なのか!と。タイの種類とその下のチェーンもお揃いなんだよね。御手杵蜻蛉切は。

 

 

小狐丸のチェーンの謎

ミント:槍組でまとめてきてる!じゃあ小狐丸は?

かん三条。今回出陣してる三条は二振りだけじゃない?だからそこでチーム感を出したのかなと。チェーン両端をサファイアにするのは異質すぎる。かと言ってチャームの石を変えるのも違和感がある。結果、あの落とし所になったんじゃないかという予想。

ミント三条は重要な役回りだよね。見せ場も多いし。

かん:うん。かと言って槍組みたいにわかりやすくは揃えてない。蝶ネクタイではあるけど同じ形にはしてないよね。今回、三日月は華やかさで、小狐丸は他の刀剣と細部をちょっと変えて特別感を出してる

ミント:あれだ、キラキラのボタン

かん:そう!蜂須賀と兼さんならわかるけど…って二人で話したやつ。

ミント:蜂須賀と兼さんは、蜂須賀と兼さんだからね(笑

かん:あの二振は納得の違いだよね。小狐丸は何で?って考えたわたしの結論は、三条として特別感を出す、でした。

ミント:なるほどね。

 

 

▼後半、村正はどうなる?

かんこうなると俄然、村正の衣装が気になってくる。

ミント:なるねえ。いつもついてるしっぽ(白いポンポン)が、ジャケット脱いだらズボンについててほしい(笑)

かん:かわいすぎる!!見たい!『獣』で見えるしっぽ!

ミント:『獣』なのにかわいいしっぽ(笑)

まじめなところでは、裏地がピンクかタイがピンクか……でもいつも予想外すからなあ

かんタイと裏地はわたしもピンクだと予想。鶴丸みたいに華やかさとゴージャス感をだしつつ、村正派としてのリンクも出してくると思うんだよね。槍組とは違う蝶ネクタイで柄の織生地。淡い紫っぽいチェーンの石、チーフは無地で淡いピンクか白のスリーピークス。シューズはかっこよく決めると思う。蜻蛉切が黒のストレートチップだから、先が尖り気味の黒エナメルのストレートチップとか。

ミント:さすが20振りを観察してると予想が細かい…!黒エナメルのシューズ、わかる。

かん:村正は飛び道具キャラだから、もうちょい捻りがあるかもしれない。蝶ネクタイじゃなくて黒のクラバット…なんかスカーフみたいなボリュームがある感じで華やかさを出して、ホットピンクのスリーピークスのチーフとか。なんにせよはやく確かめたい。巴ちゃんの衣装も見たかった…

ミント:羽根ついてたりしたら面白い。見られなかったのは残念だけど、何かの機会で披露してもらえたら嬉しいなあ。

 

 


◆衣装に注目してると運営に知ってもらいたい

▼いろんな人に衣装に注目して欲しい

かん:こうやっていろいろ話してると、衣装ほんとすごい…って思う。細かい組み合わせとかサイズ感、神業じゃない…?

ミント:でしょ!発想もすごいんだけどそれがバチっと決まるバランス感覚もすごいんですよ。かっこよく見える秘密がたっっっっくさん詰まってる

かん:ほんとに。だからこそ、このすごさをいろんな人に知って欲しい!だから当エントリの画像の転載はOKです。が、お願いがあります。

 

 

 ⚠️注意事項とお願い🙏

まとめをもとにしてイラストを描くのはOKです。むしろ大歓迎です。

  • ファンアートの場合ツイート中に該当エントリURL、@peppermint_112を記載(見に行って喜びたいです)
  • 自分でも衣装の解説したい場合ツイートとイラストに参照元としてブログ名、該当エントリURL、@peppermint_112を記載(参考にして現地で確認、アップデートしたいため。ブログにお名前を記載します(匿名希望もOK))
  • このエントリの画像をツイッターで転載…OK。ツイート中に該当エントリURL、@peppermint_112を記載を願いします。見に行って喜びます。まだ画像できてないですけど…
  • ブログやnoteなどでの転載参照元としてブログ名、該当エントリURL、@peppermint_112を記載、ご一報をいただけると幸いです。細部に間違いがあった場合は訂正のご連絡をします

自作発言、自分で確かめた発言は禁止…編集が泣きます。そして穏便に処置します。

ご不明点があればご一報ください。(わかりづらいので後で図で解説します)

   

ミント:結構多いね。

かん:うん。申し訳ないけどお願いできると助かります。 

ミント:今回のは、あくまでもかんさんが目視で観察した結果だからね。実は違った、ってことがあるかもしれないし。

かん:うん。衣装のすごさを知ってもらいたい反面、これが正解として広まって、農本さんやスタッフさんに迷惑がかかるのが一番困る

実は過去にそういう経験があった。いかがでしたでしょうかブログに、わたしのブログを無断転載されたり。

SNSへの書き込み禁止の有料イベントの内容をSNSに書き込み禁止ね」って前置きして伝えたのに、その日のうちにツイートされちゃったりとか。特にフォロワーが多いと拡散されちゃうからね…

ミント:そういうのは困るよね…。憶測が伝言ゲームで事実みたいに伝わったり、間違っていったりするの。

かんそれが一番困る。いかがでしたブログは直接コンタクトを取って穏便に済ませた(婉曲表現)けど、どれくらいの人がそれまでに見てるかわからないし。今回の衣装の細部も、ものすごく注意してみてるけど、全部一人で見た結果だからね。そこは皆さんに理解しておいてほしいです。

ミント間違いがあったら、発信したこのブログの責任です

かん:うん。その覚悟を持って書いてるし、現地で確認してます。だから「ここはこうじゃない?」って疑問があったらぜひミントさん宛に送ってほしいです。現地で確認して訂正するので。配信か現地か、現地ならどのあたりかで確認したかでも信憑性が変わってくるし違ってくる。(ちなみにわたしはアリーナ前方後方ブロック、1バルサブセンターから確認してます)

 

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▼ブロマイドや写真集、豪華版DVDセットが欲しい

ミント:観察と推測しかできないから、正解を知りたいよね。衣装の解説コメント付きの写真集を出して欲しい!

かん:もうそれが最終目的でブログやってるところあるからね(笑)

今回の二部衣装も最高だからなー。ブロマイド欲しくない!?

ミント欲しい!!舞台写真もいいけどスタジオで撮ったやつね!胸上も欲しいけどちゃんと全身も。

かん:絶対欲しい人多いよね!? てか、それを言ったら配信も全公演分売って欲しくない? 編集しなくて撮りっぱなしでもいいから…。フォロワーさんが「壽BOX」って言ってて、それだ!となりました。豪華版出して欲しい!

ミント:BOX買うー!少しくらい高くても絶対買う!!

かん:特に今回はこのご時世で座席数も減ったし、泣く泣く現場をあきらめた人も多いと思うんだよね。実際わたしの周りにも遠征をあきらめた人、割といるし。下世話な話だけど、その分のお金で買いたい人もいるんじゃないかなー。

ミント:私も時間変更とかの関係で遠征1回あきらめたんだよね。で、その分で配信増やした(笑)

 

かん:公式にお金を落としたい欲ってあるよね。

BOXが出るならちょっとくらい高くても買いたい。内容によるけど、4〜5万くらいはわたしは全然アリです。

ミント松竹梅みたいな、ライトなものからヘビーなものまで取り揃えてくれたら買いやすいかもしれない。

かん:縁起がいい感じだ!そして全部詰め合わせた壽BOX(仮)をぜひとも!わたしの推しは毎公演ガラッと歌い方を変えるから、全公演定点があったらうれしい。切実に求めてます!!

ミント:定点はさすがに難しそうだから、やっぱり全公演BOXですよ。全景でもいい。

かん:カメラワークが変わってるからmistakeだけまとめたmistake BOXもほしい!みんな絶対自分の推しが担当したmistakeを見たいよね!?映像として後世に残して欲しいよね!?

ミント欲しい!!キメのところでカメラが抜く男士が毎回変わるの、あれは全部収録して欲しい。mistakeだけで円盤一枚。全公演配信してくれるようになって感じたのは、カメラワークが回を重ねる毎にどんどんこなれていってるよね。

かん:カメラワークの変遷も知りたいから、やっぱり全公演のBOXがほしい〜

 

 

ミント:ヘアメイクも回によって変化してるよね。それも比べて全部見たい。

かん:見たいし知りたい。日によってメイクは違うし、長期公演だとどんどん洗練されていってる。葵咲本紀はかなりわかりやすい

ローソン・HMVで発売されたクリアファイルのビジュアル覚えてる?あのメイクと葵咲本紀凱旋公演のヘアメイクは全然違うんだよ。

ミント:変わったよねえ。

かん:舞台じゃない最近のメイク事情だけど、下まつげをアイライナーで描くメイクや目の幅拡張のメイクもよく見る。一般人のメイクが舞台メイクやコスプレのメイクに近づいてる感じ。葵咲本紀のメイクは日常のメイクでも参考にできそうなかわいさがある。

ミント:刀ミュによって高まる美意識!

かん:ちなみに、音曲祭・膝丸千秋楽の三日月目の横幅を拡張させるメイクをしてる。ソロ曲の時にぜひ見てみてください! 下まぶたのアイシャドウの塗り方が特徴的。黒目の下から地面と並行に茶色いアイシャドウを塗ってるの。つけまつ毛も今回印象的だった〜!

ミント:衣装だけじゃなくてメイクまで見てたとは(笑)

かん:つい熱く語ってしまった…。でも最近の刀ミュのヘアメイクは本当にクオリティが高いよ。リップの色かわいー!って思いながら見てる。今の技術で過去作を撮ったブロマイドが欲しい。見くらべたい!!

 

ミント:その話で言うと、戦装束のどこをアプデしていったのかも知りたい。そもそも戦装束もすごいんですよ。今回で言ったら松井くんのジャケットの袖の美しさ!羽織ってる時に袖がストンとまっすぐなのってすごく技術がいるんですよ。江が揃ったの見ると、やっぱりあのお揃いの緑色が大事だったんだ!とかね。

かん:それ聞いて、松井くんの袖注目した!確かにそうだった!きれいにまっすぐだった。

 

ミント:また長くなるから端折るけど、衣装やヘアメイクに興味持ってる人はたくさんいるってことを運営に知ってもらいたいよね。

かん:一番初めはわたしの好奇心から始めてもらったブログだけど、それから変わったもんね、目的が。衣装の素晴らしさをもっと知ってもらいたい!って。

ミント:知ってもらいたいし好きになってもらいたい、とか言って。…どこ目線?って感じじゃない?(笑)

かん:いや、ミントさんは現役でアパレルの裏方の仕事してるから。作る方の。その目線で見てもかなりすごいぞ!って話をしていってほしい。わたしが聞きたいし、他にも求めてる人はいると思う。刀ミュ自体が好きな人や洋服が好きな人、衣装が好きな人とかコスプレイヤーとか。実際、ブログを始めて衣装に対する解像度がすごく上がったよ、わたし。

ミント:20振りの細部を覚えてきたのはびっくりした(笑)

かん:自分でもちょっと引いた。はじめは「なんか黒い革靴で…」ってレベルだったのに、3公演目には黒マットのタッセルローファーって言い出してるし、名称を調べて挑んだ5公演目はウィングチップ、シングルモンク!って言い出してるし。

ミント:最終的にはヒールの種類や靴の裏の滑り止めにまで詳しくなっていく…

かん:現場で一番靴を見てる自信があります。だから靴に詳しい人がいたら、ぜひアドバイスや予想をミントさん宛に送ってください!

ミント:礼装関係も詳しい方、情報お待ちしてます。一般的な燕尾服と今回の二部衣装の違いは次あたり?に解説します。

かん:楽しみにしてる!編集するのはわたしなんですが。そしてその前にこのエントリのイラストをがんばります…

 

 

▼アンケートで要望を伝えよう!

かん:とにかく、運営が思っている以上にいろんな部分に興味を持ってる人がいるぞ!って知ってもらいたいよね。これは公式にアンケートを送りまくるしかない。ちなみにアンケートのリンクはこちらです。


ミント:まだ配信しか観れてないんだけど、配信でもアンケートは送ってる。
かん:さすが。わたしは熱烈な感想になるから、とりあえず壽BOX(仮)と二部衣装ブロマイドを出してって事だけでも毎公演ごとに送ろうかな…

ミント:毎公演!量で攻める?

かん:あとで熱烈なものも送ります!

 

 

 

 

さて、壽乱舞音曲祭は本日この後の膝丸の千秋楽後も続きます。本日の膝丸千秋楽再ライブ配信後も続きます。

後半戦は村正!

最後まで何事もなく無事に完走できることを心より祈っています。

 

村正の観察結果もこのブログで更新予定です。

音曲祭後半も楽しんでいきましょう!!

 

 

 

 

 

▼編集執筆▼

音曲祭初見の感想記事 

 

阿津賀志山異聞、編集記事。 

今回と同じく対談形式のもの。 ほかは大体ミントがパッションのまま狂った文章を書いています(一応編集が確認してます) 

 

編集のブログ。

最強の双眼鏡ダイマ記事。買った人からのレビューもあります。

 

▼刀ミュ関係

 

 

 

文章・編集:かんそうぶん( id:Bn295 / Twitter @kansouBn)

聞き手:ミント( id:pmintgreen / Twitter @peppermint_112)

 

 

感想、励まし、質問などはこちらへ。

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回答はTwitter https://twitter.com/peppermint_112で。回答不要の場合は明記ください。

 

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※ただし、本エントリの内容に間違いがあった場合、可能な限り訂正をします。そのため、引用・転載の際はご一報頂けますと幸いです。

 

【1/18追記】壽乱舞音曲祭・ガラコン初日感想

1/15 編集追記------------------------------

ブログ編集担当が現場で確認した各キャラの細部の情報などはTwitterのアカウント@peppermint_112こちらのツイートのツリーで随時更新しています。

膝丸千秋楽までに、現地で確認した細部情報を別エントリでUP予定です。ボタン、タイ、グローブ、裏地、靴などすべて網羅したいと思っています。
あの衣装のこだわりを一人でも多くの人に知ってもらいたい…。そちらのエントリはmintではなく編集が主に担当します。間に合わせたい…がんばります…!
 
1/18編集追記

図解が間に合っていませんが、取り急ぎ突貫で作った記事をUPしています!

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刀ミュ壽乱舞音曲祭 ガラコン二部衣装 ヘッダー画像

 

 

第二部で登場した瞬間叫んだよね。配信でよかった。
『ガラコンサート』って言われてたじゃん。『祝祭』『特別な催し』ってことは……っていうヒントがあったのに全く気づいていなかった……

あんな正装で来るって予想できた人いる?!?!

最上級の正装で審神者を迎えてくれたんですよ!!!

パライソメンバーと桑名くんが出演することで頭がいっぱいだったよ……

 

 

さてさて、この素晴らしき第二部衣裳。テールコート(燕尾服)でしたね。

みんな大好き燕尾服!

 

余談ですが、今回の衣装はタキシードじゃなくて燕尾服なんです。興味がある人は検索してみてください。

f:id:pmintgreen:20210110153841j:plain

Google検索結果

 

 

衣装の話に戻ります。皆さんも気づいたと思いますが、タイとポケットチーフの色や形がそれぞれ違っていました。

いつもいい色を合わせてくる裏地も今回ももちろんカラフル
ジャケットの片衿には桜モチーフがあしらわれ、背には紋入り。


実はこれ、かなりのアレンジをぶち込んでるんです。

 

というのも、燕尾服は夜の第一礼装(最上級の正装!)なので、厳格なルールがいくつもあります。
形だけ燕尾服をモチーフにしているのではなく、パッと観た印象としていかにも正装!!』+『オリジナリティ』になっているところが抜群の塩梅だと思います。

 

燕尾服のルール(抜粋)

  • 黒のジャケット(形については省略)
  • 衿は拝絹(衿部分が艶のある生地になっている)
  • シャツはウィングカラー
  • 白のベスト
  • 白の蝶ネクタイ
  • 白のポケットチーフ
  • サスペンダー(ベルトは使用しない)
  • ズボンは側章入り(側章=両側面のテープ状の飾り。絹やサテンなと艶のある生地)
  • 靴は黒のエナメル

 

では今回のお衣装はというと

  • ジャケットの色と形正統派
  • シャツ正統派
  • ズボン正統派

以上


それだけ。あとは自由なんです。でもちゃんと正装に感じましたよね

すごくない?

すごいですよ!!

 

まず衿に桜模様。ベストがない代わりにカマーバンド!(カマーバンドはタキシードの時に腰に巻いてるやつ)ベストがないからサスペンダーが映える。
背中の紋は和装の正装の発想だし、あんなにタイとチーフとチェーン飾りで遊んでるのにちゃんとして見える。ミラクル!


だいたい靴なんて鶴丸は真っ白でしたからね。安定と篭手切は白と黒のコンビですし、蜂須賀は茶色、陸奥守と松井はグレーかな?


タイは蝶ネクタイの方が少なかったかもしれません。蝶結びのベロアリボン、リボンタイ(長義くんみたいなの)、大きめのリボン(浦島くんと日向くん)、大倶利伽羅は黒の細いネクタイ!個性爆発。


そもそもジャケットの裏地はめちゃくちゃカラフル
加州はいつもの赤と黒の加州柄。三日月さんはあの三日月ブルー日向くんと浦島くんは地模様が入ったものを裏地に使ってそれぞれ同じ生地のリボンでした。(1/12編集訂正:日向くんのリボンと裏地は別生地です)
他はキャラ色だったりいつも二部衣装に使う色だったり……
そして蜂須賀はやっぱりゴールド。意外にも膝丸が薄紫でもペールグリーンでもなくブラックでした。

 

各キャラアレンジ大好きマンとしては、タイ&裏地&ポケットチーフの色合わせに醍醐味を感じます。
同じだけど同じじゃない!
3アイテム同じカラーの刀もいれば、ポケットチーフだけ違う色にしている刀もいます。その組み合わせの妙と言ったら……!!!

兼さんはなんと今回は浅葱色は使わず濃い赤のみ。
対して安定は紺色のベロアリボン+水色の裏地+白のポケットチーフ。

全振り確認できていないのですが、各キャラなかなか素敵な色合わせです。

チェーン飾りは意味わかんないけど最高にかっこいい!
あと一番びっくりしたのは浦島くんと日向くんのハーフパンツ。キュートすぎて審神者死んじゃう。

 


洋の正装ってがっしりしている体型の方がキマるんですけど、今回の衣装はそんなことすっぽ抜けるくらいにみんなかっこよかった。
脚長族の美脚。スリムなキャラはそれを感じさせないかっこよく決まってた。体格の良いキャラは言わずもがな。

エスト位置を調整しているような気もしましたが、なにせまだ一回しか見ていないのでこれから何回か見て検証します。

 

 

燕尾服はめちゃくちゃかっこいいし圧巻の勢ぞろいに感無量でした。
ところで礼装の上下ってむちゃくちゃ動きにくそうじゃない?
今まで二部衣装で数々のジャケット着用してましたけど、衣装感が強くデザインされていたので動きやすさへの工夫は出しやすかったと思うんです。隠しやすかったというか……
でも今回はきっちりかっちり燕尾服。しかも型は正統です。

 


でもさ、踊ってたよね。

ステッキ振り回したりバク宙したり……どういうこと?

 

 

ここからは推測憶測ですが、

 

その1
肩の位置が通常のジャケットよりやや広く作ってあった。これにより肩周りのゆとりが生まれます。

 

その2
脇下のマチのゆとりが今回もあった(完全な予想)。脇下は目立ちにくいのでゆとりが入れやすいです。見た目への影響が少ないです。

 

その3
生地選び。最近は機能性に優れた生地がどんどん出てきているので、ストレッチ性の高い生地を使っているのではと思います。燕尾部分(後ろ裾)の裏地がちょこっとゆとりありそうに見えたので、表地はストレッチ生地かなあーと。裏地はカラーバリエーションとストレッチ機能の両方を備えたものは中々難しい&見た目に影響がない=表生地の伸びについていけるだけのゆとりを入れている。

 

その4
シャツの秘密。普通のワイシャツみたいな生地じゃなかったですね。やや光沢のある映えるシャツでしたけど、これもきっとストレッチ生地なんだろうなあ。

 

 

最後のジャケット脱いだのは、『獣』に合っていましたね。
いつもの衣装替え(引き抜き)の感じも味わえて盛り上がりました!
サスペンダー姿も素敵でした。

 

機能的な面での工夫は何度か見て探りたいと思います。

 

 

パターンの工夫と生地選びで出来上がった最上級の礼装でありつつ、刀ミュらしい遊び心とダンスもできちゃう高性能なお衣装だと思います。

 

 

今回は「礼装」だったことに意味があるのかなと思います。
五周年の特別なお祝いで新年だから一番格式が高い礼装なのではないでしょうか。
今大変な時だからこそ、「未来は明るい」と励ましに礼装で「現代出陣」してくれたと思いました。

 

余談ですが、二部衣装でくるだろうって勝手に思い込んでパライソ見れると思ってたんですが、見れなかったのはむしろ本公演で待っててねって意味だろって受け取りました。

未来は明るいとの言葉をもらったのでこれはもう待つしかない。パライソもその前の公演も強い気持ちで待てる気がします。

 

 

 

色々見たいところはあるけど、今は無理!

かっこいいから見惚れちゃって無理!

ありがとうガラコン!!

 

   

 

 

以上、初日の配信を観ての速報感想でした! 詳しい記事はじっくり観てから書きます。

 

 

 

文章:ミント id:pmintgreen / Twitter @peppermint_112

編集・画像提供:かんそうぶん id:Bn295 / Twitter @kansouBn

 

『エロい衣裳』ってなんだろう?

前回からの続きです 

 

 


私は刀ミュの衣装が好きだ。
キャラクターを最高にかっこよくみせてくれる。
動きと美しさを考えられたシルエット、計算された露出、舞台で輝く装飾……
その調和が素晴らしく、毎回驚きと感動に包まれる。 


それが軽率な言葉の数々に塗りつぶされるのはいやだ。


とても素敵なお衣装だったから皆はどんな感想を持ったのか気になって、初日からさっそく検索をした。

その結果のツイートはげんなりするものだった。そして「膝丸」でサジェストされるのはセクハラ単語ばかりだった。

 

露出のある衣装やタイトフィットなもの過剰に性的な欲望をそそる可能性がある、そういうデザインは今後なくしていこう。もしも公式がそう判断したら…?と考えてゾッとした。

第三形態なんてアウトでしょう。

だけど、あんなひどい単語が羅列されるならそれもしょうがない。そう思ってしまうほどにはダメージを受けた。

 


でも、そもそもそんな単語が並ぶことがおかしくない?

今回の二振りの衣装に性的な興奮を感じる人はいるだろうし、それは止めない。けれどオープンな場で発言する内容ではないと思う。

 

二振りの新衣装は過剰に性的な欲望をそそる衣装なのか?

 

セクシーさには二種類ある。
ひとつは着こなしや着ている人や仕草から感じるもの。
もうひとつは衣装そのものがセクシーなもの。

マネキンに着せた時を考えるとわかりやすい。前者はセクシーさを感じないし、後者はそのまんまセクシー。セクシーというか、エロティック。

生々しいからぼかすけど、後者はこんな感じです。

f:id:pmintgreen:20201020030240p:plain

「セクシー 服 男性」のgoogle検索結果

 

 

二振りの衣装について考えてみます。

髭切は中世ヨーロッパのプリンスみたいなお衣装。

ブラウスの開き具合が少し深くなっているのはネックレスが引き立つからだと思います。
マネキンに着せると優雅な印象かな

 

 

 

 膝丸の衣装のモチーフは闘牛士でしょう。

闘牛士の装束は、ジャケットは丈が短くピタッとしたズボンです。
それをデザインに取り入れたお衣装でした。
マネキンに着せたときにどんな印象を受けるかを考えてみると、セクシーというよりは、かっこいい。

特別に過剰に性的な欲望をそそるとは思いません。

そこに情熱的なフラメンコを思わせるパフォーマンスが加わることで、全体的に色気のある膝丸でした。

 

 

アパレルの企画職の審神者ともこの二振りの衣装について話しました。刀ミュを知らないアパレル関係者にディレイを見てもらいつつ、意見を聞いてみたりもしました。
膝丸の衣装はエロい(性的な欲望をそそる)と思うか?という問いには、私と同じような意見でした。
 私は全くそうは思わないけれど、生地の厚さや選択に改善すべき点があったのか?という話もしました。服飾関係者同士で話した感想は、できれば違う記事にまとめたいと思います。
 

  

 

人には好みがあるから、グッとくるポイントは人それぞれです。手袋とか靴下に性的に興奮する人もいる。

 

着こなしや着ている人や仕草から感じるセクシーさ。衣装そのものがエロティックなもの。

 

あのたくさんのセクハラ感想ツイートはどっちだったんだろう?

 

 

セクハラ的な言葉を使ったツイートの中にも、パフォーマンスをちゃんと見ている人がいるのも分かります。でも、えっちな衣装だとか体の一部に触れたひどいツイート多すぎましたイラストのレポは何個か開いてギョッとして見れなくなりました。

 

素敵なイラストレポやセクハラじゃない感想ツイートもきっとたくさんあるはず。

だけどセクハラツイートが目に入るのがいやで、しばらくして検索をやめました。普通の単語で検索したときにセクハラツイートがずらっと出てくるのに驚いたし、耐えられなくなりました。

検索だけじゃない。サジェストにひどいワードが出てくるのは、異常だと思う。

 

いろんな感じ方はあると思うし、それは自由。でもオープンな場でしていい発言とそうじゃないのはある。ここは衣装ブログだからゾーニング的な話はあまりしないけど、エロい衣装とか言われているのはショックでした。

 

 

ゾーニング的な話はこちらのブログが詳しく書いてあると思います。

 

私と同じようにセクハラ言葉に衝撃を受けたり、疑問に思った人が嫌な思いをしないですむといいなと思います。

 

 

 

かなしい話(10/20追記)

双騎の衣装については当分書ける気がしない。
なぜなら悲しいから。


今回の双騎はソロ曲で新衣装。

それぞれの曲に合わせたとても素敵な衣装だった。かっこよくて華やかで美しくて、全ての賛辞を並べても足りないくらいに本当に素敵だった。

いつもは公演を観るまでは我慢している衣装の話も、初日からの配信のおかげでネタバレを気にしないでTwitterを見られる。

 

金のチェーンがお揃いだったことは気づいたかな?髭切のブラウスは刺繍かな?膝丸の衣装は闘牛士がモチーフだっていうのはきっと皆すぐにわかったよね。驚いたけど似合いすぎて最高じゃん?
みんなはどんな感想を持ったのかな?とTwitterで検索して愕然とした。
とてもここではかけないような品のないワードが並んでた。

 


あの素敵なお衣装を見ていないの?
あのすごいパフォーマンスを見なかったの?

髭切と膝丸の揃いの輝くビジューも、膝丸のダンスに合わせて揺れる房も、彼らの美しい指先も目に入らないんだ。
本場のフラメンコ見たことないけど、うわ本物だって思わせられた、あの華麗なステップも、こちらを射抜くような視線も見てないんだ。

一曲の間に別のミュージカルを見たような、一瞬で別の世界へ連れていかれる、

そんな衣装とパフォーマンスだった。

 


タイトなパンツの下半身だけしか目に入らないって、何? って最初は憤りを感じた。
それから悲しくなった。

 


その人たちの記憶には身体の特定の部位しか残ってないんだなあ。


そして、まともなキーワードで軽く検索をしただけで大量にそういうのが出てくる現状に絶望した。


雄々しく情熱的なダンスで色気もあった。そういう意図が含まれたパフォーマンスだとも思う。
だからって直接的な言葉を向けていいとは思わない。
『エロい』は褒め言葉じゃない、と考えています。

 


あの素晴らしいお衣裳を汚された気持ちになった。
ミュ本丸の膝丸を侮辱された気分だった。

 


どんな感想を持つのも、妄想をするのも自由です。それは止めろとは思わない。
でも誰もが目にはいる場所で発言すべきじゃないことはある。
Twitterには非公開という機能がある。ふせったーやぷらいべったーというサービスだってある。
配慮は必要だと思います。

 


私は今はただ悲しい。



 刀剣乱舞の膝丸が推しキャラで、刀ミュが大好きで、刀ミュの衣装が大好きな自分がどうして悲しいのか、もう少し整理して明日にでも話せるといいなと思っています

 

 

 

追記。10/20、続きを書きました。

  

 

【編集記事】阿津賀志山異聞、2部衣装に感じるこだわりと驚きの事実

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2017アニメイト展示
 

いろんな意味で衝撃的な阿津賀志山異聞 2部衣装

「一作目のデザインがこれって大丈夫ですか?」

 

 

━━━大丈夫というのは、すごいという意味ですか?

うん。ぶっちゃけ自分なら断りたい仕事だしできない自信があります(同列に語るのはおこがましいけど)。いやマジで、待遇良くても逃げたい案件ですよこれ。求められている条件が厳しすぎる

一作目だから気になるところもあります。でも農本さんのセンスの良さは初めから遺憾なく発揮されてると思いました。農本さんありがとう!こんなに素晴らしいお衣装を作ってくださってありがとう!引きうけてくれてありがとう!!

 

 

━━━気になるというのは、具体的にどんなところ?

衣装自体の完成度、縫製やシルエットかな。 一番初めに見たときは、正直どこに(縫製を)発注したんだ!?と思いました。

私は「らぶフェス2017」「つはもの」を生で観た後に過去作を見たんです。だから一作目の試行錯誤の跡が特にわかりやすかった。

 

 

━━━なるほど。あとで詳しく聞かせてください。装苑を読んで、デザイナーの農本さんへの印象が変わったと言ってましたよね

うん。装苑2018年9月号の特集を見てびっくりして。舞台やライブ衣裳デザイナーじゃないのに、こんなデザインをするの!?嘘でしょ!?センスがすごい、いい意味でやばい出来だな!?と思いました。

農本さんの経歴を見たところ特に何も載っていないから、当時はいち企業デザイナーだったと思うんです。例えば、装苑*1なんかを取ってたら、経歴欄には絶対書かれるはず。

 

自分の専門分野じゃないライブ衣装。
運営さんの命運と予算をかけての「阿津賀志山異聞」

一作目でこれ。やばい

  1. かっこいい
  2. 踊れる
  3. 引き抜きを使った衣装チェンジ

これらをクリアしつつ『キャラクターらしさ』もきちんと表現してる。

  

 

━━━見た瞬間にどのキャラかわかりますもんね。戦装束とは全然違うデザインなのに

ただ戦装束をなぞっただけでは面白味がないデザインになる。
キャラクターを理解せずオリジナル解釈を入れると”そのキャラらしさ”がない衣裳になる。

刀剣乱舞のミュージカル化、歌って踊る2部衣装で一番大事なのって「そのキャラらしさを表現すること」だと思うんです。そこをしっかり押さえつつ、なおかつかっこいいのがすごい!

 

  

━━━衣装の好きな部分を聞かせてもらえますか?

いやもう好きなところしかないんですけどね!まずは、第一形態の黒のロングコートがやばい。さっきまで刀持ってた刀剣男士が黒のロングコートで出てきただけで叫ぶ。

 

(画像リンク・Amazonより)

 

基本のシルエットは共通で、それぞれちょっとずつデザインを変えてる。ウエストは絞って、裾はギャザー(ひだ、ドレープ)を多く使っています。コートの下半分は花びらのように何枚かのパーツでできていて、丈もあまり長くせずボリュームを抑えているので、足捌きの邪魔になりません。

だから裾が動きにあわせてひらひら揺れて、隙間から下に着た色がチラ見えします。

 ちなみに今剣ちゃんだけはスリットがなく、短め丈のふわっとしたスカートっぽい作りです。

 

ボリュームのあるロングスカートでは踊りにくいと思うんですよ。それに、舞台の階段も丈が長いと危ない。つはものの髭切のコートは三浦君の身体能力があるからこそ着こなせたみたいなところあるじゃないですか。今回は第一作だし、踊りやすさも考慮してこの作りにしたのかなと思います。本当に上手!

  

 

━━━微妙に違うデザインだったり、裾からのチラ見えでそれぞれのキャラがわかるのは絶妙なセンスだと思います

 黒いコートから覗く色味、ここ好き。

今剣ちゃん→青い布を重ねる
加州→裏地か重ねの赤がチラ見え
石切丸→大胆に片方の肩をばっくり出して第二のケープを見せている。

他のキャラも腰布やパンツがチラ見えします。

 

衣装に共通点を持たせつつ、細部を少し変えてそれぞれの個性を出しています。これは全作品の2部衣装共通して言えることだけど。その原点がこの黒のロングコートだと思う!

  • 三日月…余計な装飾を省きつつ小さな金色の房で醸し出される上品さ
  • 小狐丸…金色の大きな刺繍モチーフで豪華さ
  • 石切丸…シンプルな中の優美さ
  • 今剣…赤い紐とふんわりとした下衣で可愛らしさ
  • 岩融…金のスタッズで力強さ
  • 加州…エナメル素材とベルトでかっこよさ

 

少しずつ異なる装飾でキャラ立てをしてるところがすごい。その後のシリーズでも採用されている腰布や重ね布は、この時点からあったものなんですね。使い所の妙が素晴らしい…

 

 

 

━━━第一形態だけで好きポイントがすごい!第二形態はどうですか?

刀ミュ阿津賀志山異聞 2部衣装

2017本丸博_2部衣装展示

第二形態は個性爆発。トップスがこんなにカラフルなのに、並んでもうるさい感じがないのが不思議! シルエット・生地感(ツヤ、柄、織)・色味の選び方が上手だからでしょうか。

 

キャラクターの衣装は和洋折衷。加州だけ完全に洋風なのは戦装束からか来歴かな?
三条の皆さんは和と洋のミックス。と言ってもその割合はキャラにより様々です。 第二形態は洋風、第三形態は和風に寄せてる。
第二形態の三日月、石切丸はどっぷり和柄の布を使っていますが、今剣ちゃんと小狐丸は洋風岩融岩融!って感じの柄ですね

 

特筆すべきは今剣ちゃん。生地、装飾、ジャケットが洋風ですが、裾に刀紋と赤い房で和風要素が入ります。さらに、インナーに着た第三形態の着物衿が見えることで、雰囲気がグッと和風に変わる。和洋のバランス感覚が絶妙です。
ジャケットの裾から見える赤い縁取りのインナーもフリルみたいでかわいい。衿、裾、房飾りの「赤のきかせかた」が見事ですよね。差し色の使い方の巧みさは最初からあったんですね。

 

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小狐丸は黄色部分が和柄、柄生地が洋風

 
結果的に六振り全員を見ると、和と洋のミックスになる。これがおもしろい。

全員お揃いでデザインバリエーションをちょこっとだけつけることもできるでしょうが、それをしない。だってこんなに個性豊かなキャラだもの、ただのお揃いじゃつまらない。
一振りずつがそれぞれ独立して完成されたデザイン。だけど並ぶと統一感がある。
これは後の作品にもずっと繋がっている、上手だと思うところです。 

 

 

  

刀ミュ阿津賀志山異聞 2部衣装

太ももに余裕を持たせたジョッパーズパンツ

 第二形態のパンツはジョッパーズ型。

https://www.modalina.jp/modapedia/w/e382b8e383a7e38383e38391e383bce382bae383bbe38391e383b3e38384/(ジョッパーズパンツについて。参考リンク)

動きやすさと上下のバランスを考えてのデザインかな? 2015年当時、ダンスが踊れるほどのストレッチ生地でステージ映えする物ってあんまりなかったんじゃないかな。あったとしてもカジュアルなスリムパンツじゃこのジャケット、インナーに合わないからこの形にしたんだと思います。

ジョッパーズパンツの形は横張り型とそうでないものがあります。岩融は横張り型にしたかったのかな? 加州・三日月は太もも部分を全体的にボリュームを出した型を使っています。

この時は全体的にぎこちなさがありますね。あつかしはニッカポッカに近いとちょっとだけ思いました。(それでもかっこいいのはなぜだ!)

 

 

━━━ぎこちなさというのはどのあたり?

太もものゆとりが平面的というか、のっぺりして見えるんです。動いている時、太ももの前面が平たく見えます。不自然に横に張り出してるって言えばいいのかな。大げさにいうと提灯みたいに太もも部分が全体的に膨らんだ形の方がキレイだと思います。

源氏兄弟・加州単騎2107・巴さんと比べるとわかりやすいけど、キレイにできてると腿周り全体に膨らみがあります。

  

 ━━━後々の作品との違いはどこだと思います?

タックやダーツの入れ方の違いですね。平面の布を立体にするのには出来上がりをイメージしてパターンを引くんですが、あまり作らないものはボリューム感が難しいんです。ジョッパーズパンツは普通のお店であまり見ないですよね? 私も習ったけど、実際に仕事でパターンを引いたことはないです。それに、使う生地によってもシルエットは変わってくるし……

 

  

━━━第三形態の好きポイントは?

特に好きなのは今剣ちゃん!

すごい!かわいい!かわいいのにそれだけじゃない。肩〜二の腕をばっくり開けてセクシーになりそうなのに、元気なイメージしかない。全体的な露出の位置とバランスが上手。これはこの後のデザインでも発揮されていく露出のうまさだと思います。

逆に小狐丸はもうちょっとお腹隠してもいいかなと思ったんですが、それは私の中で小狐丸ってちょっと真面目なところがあるキャラという印象なので、見ちゃいけないけどキレイなおへそ…!見たいけどやっぱり見ちゃいけない、みたいな葛藤を引きこすんです。

衣装で「直視できない!でも見たい!」って感情を揺さぶるのってすごくないですか?「(キャラの)顔がいい!直視できない!」ってのはわかるんですけど。衣装とキャラのバランスでそんな風に思わせるってすごいですよね。 

 

  

━━━聞いているとデザイナーの農本さんのすごさが伝わってきます

 ここまででデザイン面での完成度の高さがわかると思います。高いです。
一作目でこのデザインの完成度(「ミュージカル刀剣乱舞」としての完成度)はすごい。やばい。
これは次も見たくなる。新規絵みたいなものですよ。キャラの新衣装です。
そしてあの度胆を抜く天狼傳へと続いていくんですね。 

 

 

 

━━━天狼傳は再演も楽しみですよね。でははじめに話していた、気になった点についてはどうですか?

 繰り返しになりますが、私は初めに観たのは「らぶフェス2017」です。でも衣装チェンジを知らなかったから見惚れて終わったんです。本公演は「つはもの」が最初。だからこそ1作目の努力や試行錯誤が伺えて、そこが気になったと前置きをさせてください。

  

━━━完成度が上がった7作目*2をはじめに観たからこその感想ということですね

そう!「つはもの」が本当に大好きで。 「つはもの」は推しキャラ膝丸が出ているのを差し置いても大好きなのと、メンバーが「あつかし」と被ってるじゃないですか。初めに見たものが基準になっちゃう、みたいなことで比べてしまうのかも(笑)

 

一番気になったのは縫製。でもね、縫製ってすごく難しいんです。

お店で売っている普通の服は工場で作られています。熟練の工員が専用のミシンを使い、決められたパーツを決められた工程で次々に縫っていきます。同じ服がどんどん作られていく様子はまさに工場です。工業製品のようにきっちりと全部完成された状態で仕上がります。

 

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google検索_縫製工場

 ではこのお衣装は?というと、1着だけですよね(予備があっても3,4着?)。
そして一作目ということは全てが未知、つまり手探りで作り上げた衣装です。作ってみる、着て踊ってみる、動きにくいから修正する。その繰り返しだったと思います。

大量生産じゃないから、スタッフが一着ずつ会社で縫製したんじゃないかな。会社で縫製をしたなら、縫うのは熟練の工員ではありません。アパレルではサンプル作製としてよくある光景ですが、パタンナーかデザイナーが縫ったんだと思います。職業用のミシンは家庭用ミシンよりパワフルですが、やっぱり差は出てきてしまう。

 

 

━━━縫製の専門職以外の方が縫ってたんじゃないかと。大工じゃなくて、インテリアデザイナー建築士が家を建てたみたいな?

うん。普段設計図を書いたり模型を組み立てたり、内装デザインを担当する人が家を建てた感じかな。実際はどうかわからないからこれは予想ですけどね。

お店で売っている普通の服は、すでに完成した型紙(パターン)から布を切り出して大量生産します。じゃあその型紙はどう作るのかと言うと、仮の布で組み立てたり縫ったりして、シルエットや構造、着やすさを確認しつつ作成します*3
このお衣装はそういう作り方をしたのではと思います。

 

ほんと、縫製って難しいんですよ!パターンも難しいんですけど。課題や学校のショーで何度もやり直しになった経験を思い出しました。
特にコート。合皮は針穴が目立つから縫い直しができないし、エナメル生地は縫いづらいし…!すごく大変だっただろうな〜と勝手に共感して、初めの方は見てると胃が痛くなりそうでした(笑) 今剣ちゃんの第三形態の薄布も相当縫いにくそうです。

 

 

━━━型紙の作り方について考えたこともなかったです。使う素材も生地も多いと一筋縄ではいかない作業でしょうね

もうほんと、よく作ったなぁ〜と感心します。その試行錯誤はシルエットにも現れてて。

https://www.suruga-ya.jp/product/detail/G3055708 (参考画像・岩融第一形態)

 

第一形態のコートの肩の、袖付けの部分に中に折り込んだ生地が見えます。同色のベストを着ているようにも見えるところです。これは肩周りのゆとり分を確保するための作りだと思います。

イメージしてください。ノーストレッチのタイトなスーツでは、手をあげたら肩も裾も持ち上がってみっともない。そもそも両手が上がりません。

さらには脱いでいくことで衣装チェンジする「引き抜き」。バクステに戻って着替えはできません。三形態全部重ね着です。

 

インナー、ジャケットの上からコートを着たら…? 想像しただけで動きづらいのがわかりますよね。でも動けなきゃいけないし、踊れなきゃいけない。

第二形態も肩周りのゆとりが多めなのは”動けるように”という理由からでしょう。
ぶかぶかではカッコつかないけど、動けなきゃいけない。このせめぎあい。

自分がこのオーダーをされたらと考えると発狂しそうです。やっぱりすごい。

 

 

━━━重ね着をしてるはずなのに、ぶかぶか感があまりないのがすごい! 今剣はシュッとしたイメージがあります

肩〜袖下のあたりはゆとりを多めにとって動きやすい作り。ウエストはぐっと絞ってスタイルがキレイに見えるように工夫してあります。 ベルト飾りが後姿のデザインのポイントになっていて、単調さを回避している。さらにウエストマークすることで細く見えます。

刀ミュ阿津賀志山異聞 2部衣装

 

 ━━━確かに!この写真でも脇のあたりのゆとりがよくわかります

動きやすい工夫は他のキャラにも施されてて。岩融の背中心には腕・上半身を動かしやすくするための「アクションプリーツ」が入っています。これは作業着などにもよく入っている要素です。

阿津賀志山異聞2部衣装 岩融

中央のスリットがアクションプリーツ

  

 ━━━衣装のポイントになっていてむしろかっこいいのに、そんな機能があったとは!

自然に見えるのがすごいですよね。アクションプリーツといえば、加州の後身頃も見てください。

刀ミュ阿津賀志山異聞 2部衣装

加州清光のジャケット背面

背中心、岩融のアクションプリーツと同じ位置が縫い付けてあります。 

「背は切り替えず、一枚仕立てにします。これは、パフォーマンス中に負荷がかかる背中心が破れないための工夫」装苑2018年9月号より)

  

このインタビューから考えると、アクションプリーツ に負荷がかかって破けそうになったことがあって、補強したのかな?と。ちなみに天狼傳では、まだ背中心に縫い目とアクションプリーツが入っています。)

 

 

 ━━━閉じてる方がスマートな感じで加州っぽいですね

縦の二本の縫い目にも注目です。通常はAの切り替え(縫い目)で服のシルエットを作ります。Bは後から足したんじゃないかな。

普通、この近い位置に長いダーツは入れないんですよ。レディースだとバストとウエストの差があるので二本ダーツで体に沿わせることはありますが、メンズはダーツでウエストを絞ることはまずありません。

この衣装の場合は胸囲のゆとり、つまり動きやすさを充分に確保しつつ、シルエットをキレイにするためにウエストを絞ってたからダーツが二本になったのかと思われます。

工夫と修正を繰り返していますね。ちなみにあつかし初演の時点で加州のアクションプリーツ自体がありません。

 

  

 ━━━この衣装の変遷や進化は、靴がわかりやすいですよね

GOODS | ミュージカル『刀剣乱舞』公式ホームページ

(阿津賀志山異聞のブロマイド 参照)

 レッスンスケジュール的な意味と納期的な意味からでしょうか、スニーカー+脚絆(すね当て)でブーツ風です。これは真剣乱舞祭2016でブーツに変わっています。このあたりからもあつかしの衣装はいろんな面で試行錯誤だったのだなあと思いました。

ミュージカル『刀剣乱舞』 ~真剣乱舞祭 2016~ [DVD] DVD

ミュージカル刀剣乱舞 真剣乱舞祭2016 彩時記 (ミュージカル『刀剣乱舞』) | ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会

(映像・彩時記にてブーツは確認可能)

 

(ただしブロマイドはソールが白いスニーカー+脚絆でブーツ風に見せています) 

 

 

 

 

 ━━━衣装のデザイン変更で特に目立つのが加州。アニメイトの展示にもびっくりです

 これはブログを書くにあたり、ふたりで驚いたところです。

刀ミュ阿津賀志山異聞 2部衣装

脇の下と袖の跡に注目

衝撃、破けてる!
袖付けのところが大きく破けています。ダンスの動きの激しさとそれに耐えうる衣装にすることの難しさが表れています。

展示するなら補修しないの?とちょっとだけ思いましたが、こんな貴重なものを見る機会はまずないありません。そのままを出してもらえたのがうれしい!


もう一点、この右袖の縫い跡はなんでしょうか?
確認したところ、2016年の阿津賀志山異聞では腕章風飾りは右袖(向かって左側)についていました。 しかし真剣乱舞祭2016ではその飾りが左袖、つまり逆になっています(下記画像参照)。

なんてことでしょう。腕章風の飾りが移動しましたね。それの跡がこの針穴かと思われます。

 

現行デザインはこちら。

刀ミュ阿津賀志山異聞2部衣装

加州清光2部衣装ジャケット

ぜひ、阿津賀志山異聞の映像と真剣乱舞祭2016の映像を見比べてみてください。加州の腕、違います。腕章を左袖にし、赤黒ダイヤ柄を左に寄せたデザインに変更したことで、右脇の下のタブ飾りが目立ちます。

些細な(というには面積は大きいですが)デザイン変更もしていたんですね。ステージ上でどんな風に見えるかも模索していたのかもしれません。 

*4

  

 

 

刀ミュ阿津賀志山異聞2部衣装 加州清光

腕飾りと薄い紋に注目

あとね、紋のプリント薄いですよね。今は箔プリントというかキレイな金色でバッチリ入ってるんですが、この時はアイロン転写とかそういう手作り感があります。岩融のフードの紋もちょっとごわついています。

そんなところも一作目の模索を感じました。

 

 

 ━━━コスプレイヤーだと気付いた方も多いかもしれませんね。トライアル公演の衣装レプリカ展示(2015/11/4〜2015/11/8)と比較をするとおもしろい

加州の第二形態のジャケットは、トライアル、あつかし、本丸博(真剣乱舞祭2016後)で異なるところがたくさんあります。どれも小さな部分なんだけど、よく見るとかなり違う。

 

 

 ━━━10箇所以上は違いがありましたね
この辺りもブログで書きたい! 読んでいる方も、変更点に気づいたら教えて欲しいです笑。
…しかし、刀ミュは一公演あたり何着を試作したり、アップデートしてるんだろう。

 

 

 ━━━みほとせでは公演中に髪飾りが変わってましたね。完成したら終わりじゃなくて、細かく修正を重ねていそうです

替えが何着あるのか、どんなふうに衣装のデザインを詰めて行っているのか、この辺りの制作秘話をデザイナーさんや衣装チームに語ってほしいですね。

そして衣装展や写真集、設定資料集を出して欲しい!!見ればみるほど努力と素晴らしさに打ちのめされます。

 

 

かっこいい刀剣男士がかっこいい服着たらかっこよさ何万倍だよ……ありがとうありがとう。

 

 

阿津賀志山異聞には全ての原点がありました。

 

 

 

 

 

 

語り手、原文:ミント( id:pmintgreen / Twitter @peppermint_112 /聞き手、編集、文章:かんそうぶん( id:Bn295 / Twitter @kansouBn)

元画像提供:アズサさん(@face_star)、匿名希望、かんそうぶん(@kansouBn)/画像加工:かんそうぶん(@kansouBn)

 

 

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*1:新人デザイナーを対象とした公募のファッションコンテスト

*2:トライアル公演は除く

*3:本物に近い布や本物と同じ布で作ることもあります

*4:自分がアシスタントで修正しといてって言われたら、こんな細かいデ変どうしても必要なんですか?って言ってしまいそうなくらいにはめんどくさいです。一旦解いて付け直し。しかも袖下も解かないといけないですし……ほんとに頭がさがる思いです。探究心を持ち続けてくださってありがとうございます!!

二部衣装の装飾のこと

二部衣装にはふんだんに装飾が施されています。その装飾についての解説記事です。
衣装を自作している方から資料写真を提供していただきました。
この記事内での名称は通称であり、必ずしも正式名称ではないものもあります


アパレル副資材ってなに?

簡単に言うと、メインの布地以外の材料です。ボタン、芯地、装飾のレースなど。
(芯地:生地に接着して強度を補強したり、間に挟んで形状を作るのにつかったりします)


装飾の副資材

ブログ内で「ブレード」「フリンジ」「刺繍モチーフ」という言葉を使っています。一言で「ブレード」と言っても種類は豊富にあります。他にも「レース」「ボタン」「紐」なども衣装には多く使われています。

 

<ブレード>

双騎の衣装で使われているもの(実物とほぼ同じ)がこれ

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双騎ブレード
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双騎 ブレード使用例

ブレードの気になるお値段は1mあたり170円〜1800円。
幅広やゴージャスなのは高いです。
同じものでも店によって値段のバラツキはあります。(問屋で仕入れるともう少し安い)
巻きで販売されていて必要なだけカットしてもらいます。

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ブレードいろいろ

 

 

<モチーフ>

刺繍モチーフは単体のものと、トーションレース(模様が繋がっているもの)をカットして使う場合があります。

・双騎クロニクルのは単体

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双騎クロニクルモチーフ

この↑モチーフを好きなところでカットして花だけ使う、離して配置するといった使い方もできます

 

・トーションレースと使用例

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トーションレースと使用例

 

 

<レース>

双騎のクロニクルの衣装のたっぷりレース

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クロニクルレース

これをギャザーを寄せて縫い付けています。

 

 

<ロイヤルロープ> 別名:飾緒コード

軍服っぽいやつの肩からついてる紐。
双騎は光沢のあるロープでできたもの。ロープの先にタッセル(房)がくっついた状態で売っています。

紐部分を三つ編みのように編んである商品もあります。

 

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ロイヤルロープ

 

副資材の組み合わせの装飾

<肩章(エポレット)> 肩章は「ケンショウ」と読みます
モップみたいなやつって言ってるフリンジがついたものは、フリンジブレードを肩章の型にした布につけたり、フリンジと幅の広い織模様のブレードを組み合わせて作ります。

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肩章

 

 

 

 布で装飾

他にも装飾では副資材ではなく、生地をテープ状にして使用したり切り替えに別の生地を挟み込んで飾りにしたりもします。

 

 

同じように見えてもたくさんの種類がある装飾資材。
双騎の第二形態では、髭切と膝丸は色違いに見えて実は全部が色違いのブレードではなかったりしています。
(理想とする形状では色違いの商品がなかったり、与える印象を変えるためにあえて形状を異なるものにしたり、という理由が考えられます)

みほとせ初演の第一形態では全振り同じブレードを部分的に使用しています。

ボタンを飾りとして効果的に使ったり、ファスナーを飾りにしたりもしています。

無限の組み合わせの中から「これぞ!」という選択で出来上がっているんですね。

 



 

 

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ブロマイドだけで語るパライソ二部(パライソ2020)

ブロマイドから感じる良作オーラに脳がバグって強めの幻覚と妄想がみえたので書いておきます。

今回は『ブロマイドだけで語る感想と妄想』です

もちろん本公演見れていません。『本公演を自分の目で見るまでは他人の感想は耳に入れない(キリッ)』って言ってた私ですが、ブロマイドセットは買うよね、買ったら我慢できるわけないじゃん。見ますよ。やばい。
というわけで、ブロマイドだけで読み解く感想と激しい妄想の『パライソ二部衣装(仮)』です。
なお、本編に関してもなんの情報も入れていません。むしろ避けています。全ての考察と感想を何も見ていません!
幸運にもご覧になった方は的外れだったりしても、生暖かい目で見てください。

 


ブロマイドも何もみてないよって人向けにざっくりと解説
鶴丸:白と黒。いつものやつ。パワー増してる。(今回は洋で攻めてきた)
倶利伽羅赤と黒。いつものやつって思うじゃん?ワイルド感だけじゃなくて貴公子も似合うね?
浦島くん:水色。キュートで元気一杯なやつじゃん。クラスの女子の初恋を総ざらいしていく系男子(誤字ではない)。自慢の弟!
松井くん:緑と白をメインに松井カラー(水色)を差し色。戦装束のパフスリーブとフリルの袖口は二部衣装にも引き継がれてやばさ増し増し。貴族。
豊前くん:緑と黒に赤を差し色。城を抜け出して白馬で遠乗りに行っちゃう系王子。「豊前王子、ご自分の立場をわきまえてください!!(その魅力で死人が出ます」
日向くん:赤と黒。良家のご子息。誘拐されないか心配。

 

ーーー6/3 追記ーーー

鶴丸は前回あおさくで「白と黒と灰色+金色。無彩色は色じゃねえ。(自分なら)詰む」と書きました。赤を差し色に見事なデザインでした。
今回「白と黒と灰色+金色」です。どうだ驚いたか!!と幻聴が聞こえましたね。平伏する。
色がなくてもここまで豪華で品よくできるんだ〜(第二形態)って口が半開きです。第三のパンツが白なので、つまり第二形態は上下白のプリンス???
腰か裾のあたりに差し色赤あるかな?どうかな?
第三形態では赤い紐がアクセントになっています。

デザイナーさんは凡人の発想を軽々と超えてくる、天才!しかも努力もされていると感じられるので、もうほんとに二部のデザイナーやってくれてありがとうという気持ちしかないです。

ーーーここまでーーー

 

第一形態

ブロマイドセット特典2L写真・第一形態全身集合写真

(第一形態通常ブロマイドは腰上なのでお顔と上半身がよく見えます)

はい、きた。まずブァッ!?!?て変な声出たよね。

袋から取り出した瞬間、「血しぶき…じゃないよね?ハハハ」
スカート部分の模様にギョッとしましたが、まじまじと見れば桜か梅のような花と枝にも見えます

 

全体的なデザインとしては、和柄生地を取り入れた上半身が陣羽織を思わせるところもありつつ、なんかこう…竜宮城から迎えに来た使者かな、と。
和なんだけど洋で、っていうか地上のものではない高貴さすらある
やっぱり迎えに来てくれたイケメンだわ。ちょっと竜宮城行ってくるね。
(2L写真のポージングのせいもあると思います)
幻覚に話が逸れました。
お袖に透ける生地を使っているところと下衣がふわふわしているので幻想的に見えるのかもしれません。(下衣は歌合の白衣装を思い出しますね)

色の使い方とかなんかもう五体投地した。

各キャラの色使い、見て。
全身がグラデーションになっていて、伽羅ちゃんは赤→白、浦島くん水色→白という中での、松井くんと豊前くんそう来たか!!!
とりあえず見て。説明はいらないよね。
松井くんのお袖が白、グッドチョイス!インナーのスタンドカラー(しかもダブルボタン)最高。

とにかく染めがやばい。これ、各色染めてるでしょ!ご予算と染めの技術と何よりこの発想にありがとう!!!

あとね、日向くんの下衣がね、黒からのグラデじゃなくて薄墨色にちょっとオリーブ色添えた色からのグラデなんです(ブロマイドでは)。
それがすごくイイです。

下に重ねた色生地も裾丈も完全解釈一致!泣きたいくらいにすんばらしいですよ。

ブロマイドはセットで買おう。全身写真はセット特典のみ。(通販はセット販売しかないので自動的にそうなりますが、得しかない)

 

ーーー追記 6/3ーーーーー

グラデーション染めについて
今まで過去作「つはもの」のコートの裾でグラデ染めをしています。白い身頃から裾に色を入れた、今回とは逆です。
このコートの三日月さんはラペル(衿)の三日月ブルーもグラデーションになっていて単色よりも百億倍いいです。
同じ公演の源氏兄弟のジャケットの裏地が白〜薄紫のグラデーションで踊るとひらりひらりとなびく裾の合間にその美しい濃淡が見えます。

今回のパライソは上衣からの色のつながりです。下衣を同色でもなく白でもなく色で淡く繋げたことで上下の素材が異なることによる違和感がなく、全身の統一感があります。
パッキリと色を分ける・切り替えるデザインも上手ですが、このグラデーションカラーの使い方がとても上手です。

このグラデーションと単色の使い分け・使いどころが絶妙です。今回で言えば、この第一形態のお袖は単色ですがグラデにしてもいい可能性はあります。でもここは単色の方が下衣部分が引き立ちます。
この使い分けは感覚的なのか効果を理論的に考えているのか、デザイナーさんの頭の中をのぞいてみたいです。

うっすらと移り変わっていく色は単色よりもぼんやりとした印象になります。私はグラデーションに和の雰囲気を感じるのですが皆さんはいかがでしょうか。
グラデというと花びらの濃淡や空の色を思い起こします。

第一形態は通常ブロマイドでは上半身です。全身写真だと印象が変わって見えると思うので、ぜひ全身写真も見てください。

ーーーーーーーーーーーー

 

 

第二形態

上半身というか胸上のアップ写真です。
はい、よく見なくても死んだ。もうゾンビn回目です。
装飾もりもりてんこ盛り
ジャケット生地:織り柄生地・ベロア・合皮(和柄の生地もアクセント)
肩にでっかいモップみたいな肩章
ブレード・レース・ロイヤルロープ……ここは副資材売り場の見本市かな?ってくらいに使えるものは全部使ったんじゃないかなってほどのてんこ盛り具合。
なのに仕上がりは気品溢れるプリンスなんですよ。なんだこれ。魔法かな?デザイナーさんは魔法使いだったんだ!

ちらっとマントっぽいのが見えるんだけど、それはマントなの?踊ったらなびいちゃうの?審神者不整脈起こすやつじゃん?期待してるね。

 

第三形態

片膝立てて床にすわってるポーズですね。このポージングが魅力を倍増させて直視できないレベルで破壊力MAXです。
余談ですが、今回のメンバー目力強すぎませんかね。収納しているフォトアルバムを閉じて開いてを何回か繰り返しました。
冷静に見られないので、なんとなくフワーッと総括だけでいいですか。

各キャラの特徴を捉えたデザインですね。
今回は全員シューズがバラバラです。日向くんなんて編み上げのロングブーツで紐が真っ赤なリボンですよ。何してくれてんの、最高すぎて意識が飛ぶ。

松井くんの片袖シースルーの透け具合が控えめ+レースタイに松井色のリボン。
豊前くんはそのトップスっていうか露出に視線がいっちゃうけどパンツがめちゃくちゃかっこいい予感
日向くんのトップスの”いいところの少年感”がすごい。これ、物吉くん(初演)に並ぶ素晴らしさです。
他の三振り?ちょっともう見れないんで閉じました。(いやマジでヤバいんだって。語彙力なくなるから)

もう一つ評価したいところは、浦島くんがインナーに黒いの着てるっぽいところです。
余計な露出はいらないですからね、兄ちゃんズにお覚悟されても困りますし…

 

あとね、耳飾りとか頭飾りとか手袋がやばい!!!
手袋の素材をキャラで使い分けてるし、大倶利伽羅さん黒革手袋以外するんですねって。

この大倶利伽羅の手袋含めて色のブレがなくて、かなりの驚きです。同じ赤でも大倶利伽羅の赤と日向くんの赤は違うし、豊前くんの差し色の赤(戦装束の武具の模様からの色)も違います。
飾り紐も生地も各キャラ赤だけど全部違う赤を使っています
そしてその異なる素材の赤に色ブレがないんですよ。(ブロマイドだから色修正してるってこともないと思うけど真実は不明)
人の目って高性能で、特に似た色でちょっと違うのは並べるとすぐにわかります。(モニタによってどこまでこの差が出るかわかりませんが、三色変えてみました)よく探して揃えたなあと。っていうか大倶利伽羅の第一形態はやっぱり全部染めなのか?!

正解をください。衣装の解説付き写真集図録待ってます。

 

ブロマイドだけでこのお衣装の完成度がやばいオーラがすごいです。
これは絶対に見たい!今後の予定もわかりませんが、もし年末祭り的なやつがあったとしてパライソメンバーはコレで出ますよね。ひゃっふー!!
でもね、やり直し公演予定じゃないですか。その時にもこれでやって欲しいんです。六振りがこのお衣装で揃ってフォーメーション組んで踊るところをたっぷり見たい!
先出ししちゃったからって作り直ししないで……新規はそれはそれで美味しいけどその前にこれをしっかり味わいたい。と、もしも話で悩んでいます。

 

ところで戦装束ももちろん買いましたよ。
新メンバーって稽古前に撮影するからまだちょっと役が入ってない感あったりすること多いんですけど、パライソメンツなんなの。60公演三回はやりましたみたいな顔つきですよ。

次回やり直し公演はブロマイドは撮り直しすると思うので、今回のこれは今しか見れません。
推しがいてもいなくてもセットで買いです。なぜなら公演を見たら落ちるから推しが増えること間違いなしですよ。そういう予感が漂うブロマイドでした。

 

 

 

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