『エロい衣裳』ってなんだろう?
前回からの続きです
私は刀ミュの衣装が好きだ。
キャラクターを最高にかっこよくみせてくれる。
動きと美しさを考えられたシルエット、計算された露出、舞台で輝く装飾……
その調和が素晴らしく、毎回驚きと感動に包まれる。
それが軽率な言葉の数々に塗りつぶされるのはいやだ。
とても素敵なお衣装だったから皆はどんな感想を持ったのか気になって、初日からさっそく検索をした。
その結果のツイートはげんなりするものだった。そして「膝丸」でサジェストされるのはセクハラ単語ばかりだった。
露出のある衣装やタイトフィットなものは過剰に性的な欲望をそそる可能性がある、そういうデザインは今後なくしていこう。もしも公式がそう判断したら…?と考えてゾッとした。
第三形態なんてアウトでしょう。
だけど、あんなひどい単語が羅列されるならそれもしょうがない。そう思ってしまうほどにはダメージを受けた。
でも、そもそもそんな単語が並ぶことがおかしくない?
今回の二振りの衣装に性的な興奮を感じる人はいるだろうし、それは止めない。けれどオープンな場で発言する内容ではないと思う。
二振りの新衣装は過剰に性的な欲望をそそる衣装なのか?
【髭切膝丸 双騎出陣 2020】
— ミュージカル『刀剣乱舞』公式 (@musical_touken) 2020年10月14日
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セクシーさには二種類ある。
ひとつは着こなしや着ている人や仕草から感じるもの。
もうひとつは衣装そのものがセクシーなもの。
マネキンに着せた時を考えるとわかりやすい。前者はセクシーさを感じないし、後者はそのまんまセクシー。セクシーというか、エロティック。
生々しいからぼかすけど、後者はこんな感じです。
二振りの衣装について考えてみます。
【髭切膝丸 双騎出陣 2020】
— ミュージカル『刀剣乱舞』公式 (@musical_touken) 2020年10月14日
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【髭切膝丸 双騎出陣 2020】
— ミュージカル『刀剣乱舞』公式 (@musical_touken) 2020年10月12日
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髭切は中世ヨーロッパのプリンスみたいなお衣装。
ブラウスの開き具合が少し深くなっているのはネックレスが引き立つからだと思います。
マネキンに着せると優雅な印象かな。
【髭切膝丸 双騎出陣 2020】
— ミュージカル『刀剣乱舞』公式 (@musical_touken) 2020年10月14日
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【髭切膝丸 双騎出陣 2020】
— ミュージカル『刀剣乱舞』公式 (@musical_touken) 2020年10月13日
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膝丸の衣装のモチーフは闘牛士でしょう。
闘牛士の装束は、ジャケットは丈が短くピタッとしたズボンです。
それをデザインに取り入れたお衣装でした。
マネキンに着せたときにどんな印象を受けるかを考えてみると、セクシーというよりは、かっこいい。
特別に過剰に性的な欲望をそそるとは思いません。
そこに情熱的なフラメンコを思わせるパフォーマンスが加わることで、全体的に色気のある膝丸でした。
人には好みがあるから、グッとくるポイントは人それぞれです。手袋とか靴下に性的に興奮する人もいる。
着こなしや着ている人や仕草から感じるセクシーさ。衣装そのものがエロティックなもの。
あのたくさんのセクハラ感想ツイートはどっちだったんだろう?
セクハラ的な言葉を使ったツイートの中にも、パフォーマンスをちゃんと見ている人がいるのも分かります。でも、えっちな衣装だとか体の一部に触れたひどいツイートが多すぎました。イラストのレポは何個か開いてギョッとして見れなくなりました。
素敵なイラストレポやセクハラじゃない感想ツイートもきっとたくさんあるはず。
だけどセクハラツイートが目に入るのがいやで、しばらくして検索をやめました。普通の単語で検索したときにセクハラツイートがずらっと出てくるのに驚いたし、耐えられなくなりました。
検索だけじゃない。サジェストにひどいワードが出てくるのは、異常だと思う。
いろんな感じ方はあると思うし、それは自由。でもオープンな場でしていい発言とそうじゃないのはある。ここは衣装ブログだからゾーニング的な話はあまりしないけど、エロい衣装とか言われているのはショックでした。
ゾーニング的な話はこちらのブログが詳しく書いてあると思います。
私と同じようにセクハラ言葉に衝撃を受けたり、疑問に思った人が嫌な思いをしないですむといいなと思います。
かなしい話(10/20追記)
双騎の衣装については当分書ける気がしない。
なぜなら悲しいから。
今回の双騎はソロ曲で新衣装。
それぞれの曲に合わせたとても素敵な衣装だった。かっこよくて華やかで美しくて、全ての賛辞を並べても足りないくらいに本当に素敵だった。
いつもは公演を観るまでは我慢している衣装の話も、初日からの配信のおかげでネタバレを気にしないでTwitterを見られる。
金のチェーンがお揃いだったことは気づいたかな?髭切のブラウスは刺繍かな?膝丸の衣装は闘牛士がモチーフだっていうのはきっと皆すぐにわかったよね。驚いたけど似合いすぎて最高じゃん?
みんなはどんな感想を持ったのかな?とTwitterで検索して愕然とした。
とてもここではかけないような品のないワードが並んでた。
あの素敵なお衣装を見ていないの?
あのすごいパフォーマンスを見なかったの?
髭切と膝丸の揃いの輝くビジューも、膝丸のダンスに合わせて揺れる房も、彼らの美しい指先も目に入らないんだ。
本場のフラメンコ見たことないけど、うわ本物だって思わせられた、あの華麗なステップも、こちらを射抜くような視線も見てないんだ。
一曲の間に別のミュージカルを見たような、一瞬で別の世界へ連れていかれる、
そんな衣装とパフォーマンスだった。
タイトなパンツの下半身だけしか目に入らないって、何? って最初は憤りを感じた。
それから悲しくなった。
その人たちの記憶には身体の特定の部位しか残ってないんだなあ。
そして、まともなキーワードで軽く検索をしただけで大量にそういうのが出てくる現状に絶望した。
雄々しく情熱的なダンスで色気もあった。そういう意図が含まれたパフォーマンスだとも思う。
だからって直接的な言葉を向けていいとは思わない。
『エロい』は褒め言葉じゃない、と考えています。
あの素晴らしいお衣裳を汚された気持ちになった。
ミュ本丸の膝丸を侮辱された気分だった。
どんな感想を持つのも、妄想をするのも自由です。それは止めろとは思わない。
でも誰もが目にはいる場所で発言すべきじゃないことはある。
Twitterには非公開という機能がある。ふせったーやぷらいべったーというサービスだってある。
配慮は必要だと思います。
私は今はただ悲しい。
刀剣乱舞の膝丸が推しキャラで、刀ミュが大好きで、刀ミュの衣装が大好きな自分がどうして悲しいのか、もう少し整理して明日にでも話せるといいなと思っています
追記。10/20、続きを書きました。
【編集記事】阿津賀志山異聞、2部衣装に感じるこだわりと驚きの事実
いろんな意味で衝撃的な阿津賀志山異聞 2部衣装
「一作目のデザインがこれって大丈夫ですか?」
━━━大丈夫というのは、すごいという意味ですか?
うん。ぶっちゃけ自分なら断りたい仕事だしできない自信があります(同列に語るのはおこがましいけど)。いやマジで、待遇良くても逃げたい案件ですよこれ。求められている条件が厳しすぎる。
一作目だから気になるところもあります。でも農本さんのセンスの良さは初めから遺憾なく発揮されてると思いました。農本さんありがとう!こんなに素晴らしいお衣装を作ってくださってありがとう!引きうけてくれてありがとう!!
━━━気になるというのは、具体的にどんなところ?
衣装自体の完成度、縫製やシルエットかな。 一番初めに見たときは、正直どこに(縫製を)発注したんだ!?と思いました。
私は「らぶフェス2017」「つはもの」を生で観た後に過去作を見たんです。だから一作目の試行錯誤の跡が特にわかりやすかった。
━━━なるほど。あとで詳しく聞かせてください。装苑を読んで、デザイナーの農本さんへの印象が変わったと言ってましたよね
うん。装苑2018年9月号の特集を見てびっくりして。舞台やライブ衣裳デザイナーじゃないのに、こんなデザインをするの!?嘘でしょ!?センスがすごい、いい意味でやばい出来だな!?と思いました。
農本さんの経歴を見たところ特に何も載っていないから、当時はいち企業デザイナーだったと思うんです。例えば、装苑賞*1なんかを取ってたら、経歴欄には絶対書かれるはず。
自分の専門分野じゃないライブ衣装。
運営さんの命運と予算をかけての「阿津賀志山異聞」
一作目でこれ。やばい。
- かっこいい
- 踊れる
- 引き抜きを使った衣装チェンジ
これらをクリアしつつ『キャラクターらしさ』もきちんと表現してる。
━━━見た瞬間にどのキャラかわかりますもんね。戦装束とは全然違うデザインなのに
ただ戦装束をなぞっただけでは面白味がないデザインになる。
キャラクターを理解せずオリジナル解釈を入れると”そのキャラらしさ”がない衣裳になる。
刀剣乱舞のミュージカル化、歌って踊る2部衣装で一番大事なのって「そのキャラらしさを表現すること」だと思うんです。そこをしっかり押さえつつ、なおかつかっこいいのがすごい!
━━━衣装の好きな部分を聞かせてもらえますか?
いやもう好きなところしかないんですけどね!まずは、第一形態の黒のロングコートがやばい。さっきまで刀持ってた刀剣男士が黒のロングコートで出てきただけで叫ぶ。
(画像リンク・Amazonより)
基本のシルエットは共通で、それぞれちょっとずつデザインを変えてる。ウエストは絞って、裾はギャザー(ひだ、ドレープ)を多く使っています。コートの下半分は花びらのように何枚かのパーツでできていて、丈もあまり長くせずボリュームを抑えているので、足捌きの邪魔になりません。
だから裾が動きにあわせてひらひら揺れて、隙間から下に着た色がチラ見えします。
ちなみに今剣ちゃんだけはスリットがなく、短め丈のふわっとしたスカートっぽい作りです。
ボリュームのあるロングスカートでは踊りにくいと思うんですよ。それに、舞台の階段も丈が長いと危ない。つはものの髭切のコートは三浦君の身体能力があるからこそ着こなせたみたいなところあるじゃないですか。今回は第一作だし、踊りやすさも考慮してこの作りにしたのかなと思います。本当に上手!
━━━微妙に違うデザインだったり、裾からのチラ見えでそれぞれのキャラがわかるのは絶妙なセンスだと思います
黒いコートから覗く色味、ここ好き。
今剣ちゃん→青い布を重ねる
加州→裏地か重ねの赤がチラ見え
石切丸→大胆に片方の肩をばっくり出して第二のケープを見せている。
他のキャラも腰布やパンツがチラ見えします。
衣装に共通点を持たせつつ、細部を少し変えてそれぞれの個性を出しています。これは全作品の2部衣装共通して言えることだけど。その原点がこの黒のロングコートだと思う!
- 三日月…余計な装飾を省きつつ小さな金色の房で醸し出される上品さ
- 小狐丸…金色の大きな刺繍モチーフで豪華さ
- 石切丸…シンプルな中の優美さ
- 今剣…赤い紐とふんわりとした下衣で可愛らしさ
- 岩融…金のスタッズで力強さ
- 加州…エナメル素材とベルトでかっこよさ
少しずつ異なる装飾でキャラ立てをしてるところがすごい。その後のシリーズでも採用されている腰布や重ね布は、この時点からあったものなんですね。使い所の妙が素晴らしい…
━━━第一形態だけで好きポイントがすごい!第二形態はどうですか?
第二形態は個性爆発。トップスがこんなにカラフルなのに、並んでもうるさい感じがないのが不思議! シルエット・生地感(ツヤ、柄、織)・色味の選び方が上手だからでしょうか。
キャラクターの衣装は和洋折衷。加州だけ完全に洋風なのは戦装束からか来歴かな?
三条の皆さんは和と洋のミックス。と言ってもその割合はキャラにより様々です。 第二形態は洋風、第三形態は和風に寄せてる。
第二形態の三日月、石切丸はどっぷり和柄の布を使っていますが、今剣ちゃんと小狐丸は洋風。(岩融は岩融!って感じの柄ですね)
特筆すべきは今剣ちゃん。生地、装飾、ジャケットが洋風ですが、裾に刀紋と赤い房で和風要素が入ります。さらに、インナーに着た第三形態の着物衿が見えることで、雰囲気がグッと和風に変わる。和洋のバランス感覚が絶妙です。
ジャケットの裾から見える赤い縁取りのインナーもフリルみたいでかわいい。衿、裾、房飾りの「赤のきかせかた」が見事ですよね。差し色の使い方の巧みさは最初からあったんですね。
結果的に六振り全員を見ると、和と洋のミックスになる。これがおもしろい。
全員お揃いでデザインバリエーションをちょこっとだけつけることもできるでしょうが、それをしない。だってこんなに個性豊かなキャラだもの、ただのお揃いじゃつまらない。
一振りずつがそれぞれ独立して完成されたデザイン。だけど並ぶと統一感がある。
これは後の作品にもずっと繋がっている、上手だと思うところです。
第二形態のパンツはジョッパーズ型。
https://www.modalina.jp/modapedia/w/e382b8e383a7e38383e38391e383bce382bae383bbe38391e383b3e38384/(ジョッパーズパンツについて。参考リンク)
動きやすさと上下のバランスを考えてのデザインかな? 2015年当時、ダンスが踊れるほどのストレッチ生地でステージ映えする物ってあんまりなかったんじゃないかな。あったとしてもカジュアルなスリムパンツじゃこのジャケット、インナーに合わないからこの形にしたんだと思います。
ジョッパーズパンツの形は横張り型とそうでないものがあります。岩融は横張り型にしたかったのかな? 加州・三日月は太もも部分を全体的にボリュームを出した型を使っています。
この時は全体的にぎこちなさがありますね。あつかしはニッカポッカに近いとちょっとだけ思いました。(それでもかっこいいのはなぜだ!)
━━━ぎこちなさというのはどのあたり?
太もものゆとりが平面的というか、のっぺりして見えるんです。動いている時、太ももの前面が平たく見えます。不自然に横に張り出してるって言えばいいのかな。大げさにいうと提灯みたいに太もも部分が全体的に膨らんだ形の方がキレイだと思います。
源氏兄弟・加州単騎2107・巴さんと比べるとわかりやすいけど、キレイにできてると腿周り全体に膨らみがあります。
━━━後々の作品との違いはどこだと思います?
タックやダーツの入れ方の違いですね。平面の布を立体にするのには出来上がりをイメージしてパターンを引くんですが、あまり作らないものはボリューム感が難しいんです。ジョッパーズパンツは普通のお店であまり見ないですよね? 私も習ったけど、実際に仕事でパターンを引いたことはないです。それに、使う生地によってもシルエットは変わってくるし……
━━━第三形態の好きポイントは?
特に好きなのは今剣ちゃん!
すごい!かわいい!かわいいのにそれだけじゃない。肩〜二の腕をばっくり開けてセクシーになりそうなのに、元気なイメージしかない。全体的な露出の位置とバランスが上手。これはこの後のデザインでも発揮されていく露出のうまさだと思います。
逆に小狐丸はもうちょっとお腹隠してもいいかなと思ったんですが、それは私の中で小狐丸ってちょっと真面目なところがあるキャラという印象なので、見ちゃいけないけどキレイなおへそ…!見たいけどやっぱり見ちゃいけない、みたいな葛藤を引きこすんです。
衣装で「直視できない!でも見たい!」って感情を揺さぶるのってすごくないですか?「(キャラの)顔がいい!直視できない!」ってのはわかるんですけど。衣装とキャラのバランスでそんな風に思わせるってすごいですよね。
━━━聞いているとデザイナーの農本さんのすごさが伝わってきます
ここまででデザイン面での完成度の高さがわかると思います。高いです。
一作目でこのデザインの完成度(「ミュージカル刀剣乱舞」としての完成度)はすごい。やばい。
これは次も見たくなる。新規絵みたいなものですよ。キャラの新衣装です。
そしてあの度胆を抜く天狼傳へと続いていくんですね。
━━━天狼傳は再演も楽しみですよね。でははじめに話していた、気になった点についてはどうですか?
繰り返しになりますが、私は初めに観たのは「らぶフェス2017」です。でも衣装チェンジを知らなかったから見惚れて終わったんです。本公演は「つはもの」が最初。だからこそ1作目の努力や試行錯誤が伺えて、そこが気になったと前置きをさせてください。
━━━完成度が上がった7作目*2をはじめに観たからこその感想ということですね
そう!「つはもの」が本当に大好きで。 「つはもの」は推しキャラ膝丸が出ているのを差し置いても大好きなのと、メンバーが「あつかし」と被ってるじゃないですか。初めに見たものが基準になっちゃう、みたいなことで比べてしまうのかも(笑)
一番気になったのは縫製。でもね、縫製ってすごく難しいんです。
お店で売っている普通の服は工場で作られています。熟練の工員が専用のミシンを使い、決められたパーツを決められた工程で次々に縫っていきます。同じ服がどんどん作られていく様子はまさに工場です。工業製品のようにきっちりと全部完成された状態で仕上がります。
ではこのお衣装は?というと、1着だけですよね(予備があっても3,4着?)。
そして一作目ということは全てが未知、つまり手探りで作り上げた衣装です。作ってみる、着て踊ってみる、動きにくいから修正する。その繰り返しだったと思います。
大量生産じゃないから、スタッフが一着ずつ会社で縫製したんじゃないかな。会社で縫製をしたなら、縫うのは熟練の工員ではありません。アパレルではサンプル作製としてよくある光景ですが、パタンナーかデザイナーが縫ったんだと思います。職業用のミシンは家庭用ミシンよりパワフルですが、やっぱり差は出てきてしまう。
━━━縫製の専門職以外の方が縫ってたんじゃないかと。大工じゃなくて、インテリアデザイナーと建築士が家を建てたみたいな?
うん。普段設計図を書いたり模型を組み立てたり、内装デザインを担当する人が家を建てた感じかな。実際はどうかわからないからこれは予想ですけどね。
お店で売っている普通の服は、すでに完成した型紙(パターン)から布を切り出して大量生産します。じゃあその型紙はどう作るのかと言うと、仮の布で組み立てたり縫ったりして、シルエットや構造、着やすさを確認しつつ作成します*3。
このお衣装はそういう作り方をしたのではと思います。
ほんと、縫製って難しいんですよ!パターンも難しいんですけど。課題や学校のショーで何度もやり直しになった経験を思い出しました。
特にコート。合皮は針穴が目立つから縫い直しができないし、エナメル生地は縫いづらいし…!すごく大変だっただろうな〜と勝手に共感して、初めの方は見てると胃が痛くなりそうでした(笑) 今剣ちゃんの第三形態の薄布も相当縫いにくそうです。
━━━型紙の作り方について考えたこともなかったです。使う素材も生地も多いと一筋縄ではいかない作業でしょうね
もうほんと、よく作ったなぁ〜と感心します。その試行錯誤はシルエットにも現れてて。
https://www.suruga-ya.jp/product/detail/G3055708 (参考画像・岩融第一形態)
第一形態のコートの肩の、袖付けの部分に中に折り込んだ生地が見えます。同色のベストを着ているようにも見えるところです。これは肩周りのゆとり分を確保するための作りだと思います。
イメージしてください。ノーストレッチのタイトなスーツでは、手をあげたら肩も裾も持ち上がってみっともない。そもそも両手が上がりません。
さらには、脱いでいくことで衣装チェンジする「引き抜き」。バクステに戻って着替えはできません。三形態全部重ね着です。
インナー、ジャケットの上からコートを着たら…? 想像しただけで動きづらいのがわかりますよね。でも動けなきゃいけないし、踊れなきゃいけない。
第二形態も肩周りのゆとりが多めなのは”動けるように”という理由からでしょう。
ぶかぶかではカッコつかないけど、動けなきゃいけない。このせめぎあい。
自分がこのオーダーをされたらと考えると発狂しそうです。やっぱりすごい。
━━━重ね着をしてるはずなのに、ぶかぶか感があまりないのがすごい! 今剣はシュッとしたイメージがあります
肩〜袖下のあたりはゆとりを多めにとって動きやすい作り。ウエストはぐっと絞ってスタイルがキレイに見えるように工夫してあります。 ベルト飾りが後姿のデザインのポイントになっていて、単調さを回避している。さらにウエストマークすることで細く見えます。
━━━確かに!この写真でも脇のあたりのゆとりがよくわかります
動きやすい工夫は他のキャラにも施されてて。岩融の背中心には腕・上半身を動かしやすくするための「アクションプリーツ」が入っています。これは作業着などにもよく入っている要素です。
━━━衣装のポイントになっていてむしろかっこいいのに、そんな機能があったとは!
自然に見えるのがすごいですよね。アクションプリーツといえば、加州の後身頃も見てください。
背中心、岩融のアクションプリーツと同じ位置が縫い付けてあります。
「背は切り替えず、一枚仕立てにします。これは、パフォーマンス中に負荷がかかる背中心が破れないための工夫」(装苑2018年9月号より)
このインタビューから考えると、アクションプリーツ に負荷がかかって破けそうになったことがあって、補強したのかな?と。(ちなみに天狼傳では、まだ背中心に縫い目とアクションプリーツが入っています。)
━━━閉じてる方がスマートな感じで加州っぽいですね
縦の二本の縫い目にも注目です。通常はAの切り替え(縫い目)で服のシルエットを作ります。Bは後から足したんじゃないかな。
普通、この近い位置に長いダーツは入れないんですよ。レディースだとバストとウエストの差があるので二本ダーツで体に沿わせることはありますが、メンズはダーツでウエストを絞ることはまずありません。
この衣装の場合は胸囲のゆとり、つまり動きやすさを充分に確保しつつ、シルエットをキレイにするためにウエストを絞ってたからダーツが二本になったのかと思われます。
工夫と修正を繰り返していますね。ちなみにあつかし初演の時点で加州のアクションプリーツ自体がありません。
━━━この衣装の変遷や進化は、靴がわかりやすいですよね
(阿津賀志山異聞のブロマイド 参照)
レッスンスケジュール的な意味と納期的な意味からでしょうか、スニーカー+脚絆(すね当て)でブーツ風です。これは真剣乱舞祭2016でブーツに変わっています。このあたりからもあつかしの衣装はいろんな面で試行錯誤だったのだなあと思いました。
ミュージカル『刀剣乱舞』 ~真剣乱舞祭 2016~ [DVD] DVD
ミュージカル刀剣乱舞 真剣乱舞祭2016 彩時記 (ミュージカル『刀剣乱舞』) | ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会
(映像・彩時記にてブーツは確認可能)
(ただしブロマイドはソールが白いスニーカー+脚絆でブーツ風に見せています)
━━━衣装のデザイン変更で特に目立つのが加州。アニメイトの展示にもびっくりです
これはブログを書くにあたり、ふたりで驚いたところです。
衝撃、破けてる!
袖付けのところが大きく破けています。ダンスの動きの激しさとそれに耐えうる衣装にすることの難しさが表れています。
展示するなら補修しないの?とちょっとだけ思いましたが、こんな貴重なものを見る機会はまずないありません。そのままを出してもらえたのがうれしい!
もう一点、この右袖の縫い跡はなんでしょうか?
確認したところ、2016年の阿津賀志山異聞では腕章風飾りは右袖(向かって左側)についていました。 しかし真剣乱舞祭2016ではその飾りが左袖、つまり逆になっています(下記画像参照)。
なんてことでしょう。腕章風の飾りが移動しましたね。それの跡がこの針穴かと思われます。
現行デザインはこちら。
ぜひ、阿津賀志山異聞の映像と真剣乱舞祭2016の映像を見比べてみてください。加州の腕、違います。腕章を左袖にし、赤黒ダイヤ柄を左に寄せたデザインに変更したことで、右脇の下のタブ飾りが目立ちます。
些細な(というには面積は大きいですが)デザイン変更もしていたんですね。ステージ上でどんな風に見えるかも模索していたのかもしれません。
あとね、紋のプリント薄いですよね。今は箔プリントというかキレイな金色でバッチリ入ってるんですが、この時はアイロン転写とかそういう手作り感があります。岩融のフードの紋もちょっとごわついています。
そんなところも一作目の模索を感じました。
━━━コスプレイヤーだと気付いた方も多いかもしれませんね。トライアル公演の衣装レプリカ展示(2015/11/4〜2015/11/8)と比較をするとおもしろい
加州の第二形態のジャケットは、トライアル、あつかし、本丸博(真剣乱舞祭2016後)で異なるところがたくさんあります。どれも小さな部分なんだけど、よく見るとかなり違う。
━━━10箇所以上は違いがありましたね
この辺りもブログで書きたい! 読んでいる方も、変更点に気づいたら教えて欲しいです笑。
…しかし、刀ミュは一公演あたり何着を試作したり、アップデートしてるんだろう。
━━━みほとせでは公演中に髪飾りが変わってましたね。完成したら終わりじゃなくて、細かく修正を重ねていそうです
替えが何着あるのか、どんなふうに衣装のデザインを詰めて行っているのか、この辺りの制作秘話をデザイナーさんや衣装チームに語ってほしいですね。
そして衣装展や写真集、設定資料集を出して欲しい!!見ればみるほど努力と素晴らしさに打ちのめされます。
かっこいい刀剣男士がかっこいい服着たらかっこよさ何万倍だよ……ありがとうありがとう。
阿津賀志山異聞には全ての原点がありました。
語り手、原文:ミント( id:pmintgreen / Twitter @peppermint_112 /聞き手、編集、文章:かんそうぶん( id:Bn295 / Twitter @kansouBn)
元画像提供:アズサさん(@face_star)、匿名希望、かんそうぶん(@kansouBn)/画像加工:かんそうぶん(@kansouBn)
感想、励まし、質問などはこちらへ。
質問箱 https://peing.net/ja/pmintgreen?event=0
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■■■ 募集 ■■■----------------------
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②第三者の加工・無断転載防止のため、画像内に透かし処理を施します
③画像処理(人物の顔を隠す、背景をぼかすなど)を行い、見やすく調整をする場合があります。
①②③の加工をした画像は、当ブログ関係者が衣装解説、ブログのツイートをする際などに使用いたします。提供していただいた元画像をそれ以外の用途で無断使用することはありませんのでご安心ください。
当ブログは提供写真、Amazonなどのリンクを使い、著作権に触れないよう記事を作成しています。
また、当ブログでソースを記載していないものに関しては、一般人のオタク同士の憶測であり、事実と異なる場合があります。当ブログの情報の正確性、最新性などは一切保証をしかねます。掲載情報が誤っていたために損害や損失が発生した場合、一切の責任を負いかねますので予めご了承ください。
二部衣装の装飾のこと
二部衣装にはふんだんに装飾が施されています。その装飾についての解説記事です。
衣装を自作している方から資料写真を提供していただきました。
この記事内での名称は通称であり、必ずしも正式名称ではないものもあります
アパレル副資材ってなに?
簡単に言うと、メインの布地以外の材料です。ボタン、芯地、装飾のレースなど。
(芯地:生地に接着して強度を補強したり、間に挟んで形状を作るのにつかったりします)
装飾の副資材
ブログ内で「ブレード」「フリンジ」「刺繍モチーフ」という言葉を使っています。一言で「ブレード」と言っても種類は豊富にあります。他にも「レース」「ボタン」「紐」なども衣装には多く使われています。
<ブレード>
双騎の衣装で使われているもの(実物とほぼ同じ)がこれ
ブレードの気になるお値段は1mあたり170円〜1800円。
幅広やゴージャスなのは高いです。
同じものでも店によって値段のバラツキはあります。(問屋で仕入れるともう少し安い)
巻きで販売されていて必要なだけカットしてもらいます。
<モチーフ>
刺繍モチーフは単体のものと、トーションレース(模様が繋がっているもの)をカットして使う場合があります。
・双騎クロニクルのは単体
この↑モチーフを好きなところでカットして花だけ使う、離して配置するといった使い方もできます
・トーションレースと使用例
<レース>
双騎のクロニクルの衣装のたっぷりレース
これをギャザーを寄せて縫い付けています。
<ロイヤルロープ> 別名:飾緒コード
軍服っぽいやつの肩からついてる紐。
双騎は光沢のあるロープでできたもの。ロープの先にタッセル(房)がくっついた状態で売っています。
紐部分を三つ編みのように編んである商品もあります。
副資材の組み合わせの装飾
<肩章(エポレット)> 肩章は「ケンショウ」と読みます
モップみたいなやつって言ってるフリンジがついたものは、フリンジブレードを肩章の型にした布につけたり、フリンジと幅の広い織模様のブレードを組み合わせて作ります。
布で装飾
他にも装飾では副資材ではなく、生地をテープ状にして使用したり切り替えに別の生地を挟み込んで飾りにしたりもします。
同じように見えてもたくさんの種類がある装飾資材。
双騎の第二形態では、髭切と膝丸は色違いに見えて実は全部が色違いのブレードではなかったりしています。
(理想とする形状では色違いの商品がなかったり、与える印象を変えるためにあえて形状を異なるものにしたり、という理由が考えられます)
みほとせ初演の第一形態では全振り同じブレードを部分的に使用しています。
ボタンを飾りとして効果的に使ったり、ファスナーを飾りにしたりもしています。
無限の組み合わせの中から「これぞ!」という選択で出来上がっているんですね。
感想、励まし、質問などはこちらへ。
質問箱 https://peing.net/ja/pmintgreen?event=0
回答はTwitter https://twitter.com/peppermint_112で。回答不要の場合は明記ください。
ブロマイドだけで語るパライソ二部(パライソ2020)
ブロマイドから感じる良作オーラに脳がバグって強めの幻覚と妄想がみえたので書いておきます。
今回は『ブロマイドだけで語る感想と妄想』です
もちろん本公演見れていません。『本公演を自分の目で見るまでは他人の感想は耳に入れない(キリッ)』って言ってた私ですが、ブロマイドセットは買うよね、買ったら我慢できるわけないじゃん。見ますよ。やばい。
というわけで、ブロマイドだけで読み解く感想と激しい妄想の『パライソ二部衣装(仮)』です。
なお、本編に関してもなんの情報も入れていません。むしろ避けています。全ての考察と感想を何も見ていません!
幸運にもご覧になった方は的外れだったりしても、生暖かい目で見てください。
ブロマイドも何もみてないよって人向けにざっくりと解説
鶴丸:白と黒。いつものやつ。パワー増してる。(今回は洋で攻めてきた)
大倶利伽羅:赤と黒。いつものやつって思うじゃん?ワイルド感だけじゃなくて貴公子も似合うね?
浦島くん:水色。キュートで元気一杯なやつじゃん。クラスの女子の初恋を総ざらいしていく系男子(誤字ではない)。自慢の弟!
松井くん:緑と白をメインに松井カラー(水色)を差し色。戦装束のパフスリーブとフリルの袖口は二部衣装にも引き継がれてやばさ増し増し。貴族。
豊前くん:緑と黒に赤を差し色。城を抜け出して白馬で遠乗りに行っちゃう系王子。「豊前王子、ご自分の立場をわきまえてください!!(その魅力で死人が出ます」
日向くん:赤と黒。良家のご子息。誘拐されないか心配。
ーーー6/3 追記ーーー
鶴丸は前回あおさくで「白と黒と灰色+金色。無彩色は色じゃねえ。(自分なら)詰む」と書きました。赤を差し色に見事なデザインでした。
今回「白と黒と灰色+金色」です。どうだ驚いたか!!と幻聴が聞こえましたね。平伏する。
色がなくてもここまで豪華で品よくできるんだ〜(第二形態)って口が半開きです。第三のパンツが白なので、つまり第二形態は上下白のプリンス???
腰か裾のあたりに差し色赤あるかな?どうかな?
第三形態では赤い紐がアクセントになっています。
デザイナーさんは凡人の発想を軽々と超えてくる、天才!しかも努力もされていると感じられるので、もうほんとに二部のデザイナーやってくれてありがとうという気持ちしかないです。
ーーーここまでーーー
第一形態
ブロマイドセット特典2L写真・第一形態全身集合写真
(第一形態通常ブロマイドは腰上なのでお顔と上半身がよく見えます)
はい、きた。まずブァッ!?!?て変な声出たよね。
袋から取り出した瞬間、「血しぶき…じゃないよね?ハハハ」
スカート部分の模様にギョッとしましたが、まじまじと見れば桜か梅のような花と枝にも見えます。
全体的なデザインとしては、和柄生地を取り入れた上半身が陣羽織を思わせるところもありつつ、なんかこう…竜宮城から迎えに来た使者かな、と。
和なんだけど洋で、っていうか地上のものではない高貴さすらある。
やっぱり迎えに来てくれたイケメンだわ。ちょっと竜宮城行ってくるね。
(2L写真のポージングのせいもあると思います)
幻覚に話が逸れました。
お袖に透ける生地を使っているところと下衣がふわふわしているので幻想的に見えるのかもしれません。(下衣は歌合の白衣装を思い出しますね)
色の使い方とかなんかもう五体投地した。
各キャラの色使い、見て。
全身がグラデーションになっていて、伽羅ちゃんは赤→白、浦島くん水色→白という中での、松井くんと豊前くんそう来たか!!!
とりあえず見て。説明はいらないよね。
松井くんのお袖が白、グッドチョイス!インナーのスタンドカラー(しかもダブルボタン)最高。
とにかく染めがやばい。これ、各色染めてるでしょ!ご予算と染めの技術と何よりこの発想にありがとう!!!
あとね、日向くんの下衣がね、黒からのグラデじゃなくて薄墨色にちょっとオリーブ色添えた色からのグラデなんです(ブロマイドでは)。
それがすごくイイです。
下に重ねた色生地も裾丈も完全解釈一致!泣きたいくらいにすんばらしいですよ。
ブロマイドはセットで買おう。全身写真はセット特典のみ。(通販はセット販売しかないので自動的にそうなりますが、得しかない)
ーーー追記 6/3ーーーーー
グラデーション染めについて
今まで過去作「つはもの」のコートの裾でグラデ染めをしています。白い身頃から裾に色を入れた、今回とは逆です。
このコートの三日月さんはラペル(衿)の三日月ブルーもグラデーションになっていて単色よりも百億倍いいです。
同じ公演の源氏兄弟のジャケットの裏地が白〜薄紫のグラデーションで踊るとひらりひらりとなびく裾の合間にその美しい濃淡が見えます。
今回のパライソは上衣からの色のつながりです。下衣を同色でもなく白でもなく色で淡く繋げたことで上下の素材が異なることによる違和感がなく、全身の統一感があります。
パッキリと色を分ける・切り替えるデザインも上手ですが、このグラデーションカラーの使い方がとても上手です。
このグラデーションと単色の使い分け・使いどころが絶妙です。今回で言えば、この第一形態のお袖は単色ですがグラデにしてもいい可能性はあります。でもここは単色の方が下衣部分が引き立ちます。
この使い分けは感覚的なのか効果を理論的に考えているのか、デザイナーさんの頭の中をのぞいてみたいです。
うっすらと移り変わっていく色は単色よりもぼんやりとした印象になります。私はグラデーションに和の雰囲気を感じるのですが皆さんはいかがでしょうか。
グラデというと花びらの濃淡や空の色を思い起こします。
第一形態は通常ブロマイドでは上半身です。全身写真だと印象が変わって見えると思うので、ぜひ全身写真も見てください。
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第二形態
上半身というか胸上のアップ写真です。
はい、よく見なくても死んだ。もうゾンビn回目です。
装飾もりもりてんこ盛り。
ジャケット生地:織り柄生地・ベロア・合皮(和柄の生地もアクセント)
肩にでっかいモップみたいな肩章
ブレード・レース・ロイヤルロープ……ここは副資材売り場の見本市かな?ってくらいに使えるものは全部使ったんじゃないかなってほどのてんこ盛り具合。
なのに仕上がりは気品溢れるプリンスなんですよ。なんだこれ。魔法かな?デザイナーさんは魔法使いだったんだ!
ちらっとマントっぽいのが見えるんだけど、それはマントなの?踊ったらなびいちゃうの?審神者が不整脈起こすやつじゃん?期待してるね。
第三形態
片膝立てて床にすわってるポーズですね。このポージングが魅力を倍増させて直視できないレベルで破壊力MAXです。
余談ですが、今回のメンバー目力強すぎませんかね。収納しているフォトアルバムを閉じて開いてを何回か繰り返しました。
冷静に見られないので、なんとなくフワーッと総括だけでいいですか。
各キャラの特徴を捉えたデザインですね。
今回は全員シューズがバラバラです。日向くんなんて編み上げのロングブーツで紐が真っ赤なリボンですよ。何してくれてんの、最高すぎて意識が飛ぶ。
松井くんの片袖シースルーの透け具合が控えめ+レースタイに松井色のリボン。
豊前くんはそのトップスっていうか露出に視線がいっちゃうけどパンツがめちゃくちゃかっこいい予感。
日向くんのトップスの”いいところの少年感”がすごい。これ、物吉くん(初演)に並ぶ素晴らしさです。
他の三振り?ちょっともう見れないんで閉じました。(いやマジでヤバいんだって。語彙力なくなるから)
もう一つ評価したいところは、浦島くんがインナーに黒いの着てるっぽいところです。
余計な露出はいらないですからね、兄ちゃんズにお覚悟されても困りますし…
あとね、耳飾りとか頭飾りとか手袋がやばい!!!
手袋の素材をキャラで使い分けてるし、大倶利伽羅さん黒革手袋以外するんですねって。
この大倶利伽羅の手袋含めて色のブレがなくて、かなりの驚きです。同じ赤でも大倶利伽羅の赤と日向くんの赤は違うし、豊前くんの差し色の赤(戦装束の武具の模様からの色)も違います。
飾り紐も生地も各キャラ赤だけど全部違う赤を使っています。
そしてその異なる素材の赤に色ブレがないんですよ。(ブロマイドだから色修正してるってこともないと思うけど真実は不明)
人の目って高性能で、特に似た色でちょっと違うのは並べるとすぐにわかります。赤赤赤(モニタによってどこまでこの差が出るかわかりませんが、三色変えてみました)よく探して揃えたなあと。っていうか大倶利伽羅の第一形態はやっぱり全部染めなのか?!
正解をください。衣装の解説付き写真集図録待ってます。
ブロマイドだけでこのお衣装の完成度がやばいオーラがすごいです。
これは絶対に見たい!今後の予定もわかりませんが、もし年末祭り的なやつがあったとしてパライソメンバーはコレで出ますよね。ひゃっふー!!
でもね、やり直し公演予定じゃないですか。その時にもこれでやって欲しいんです。六振りがこのお衣装で揃ってフォーメーション組んで踊るところをたっぷり見たい!
先出ししちゃったからって作り直ししないで……新規はそれはそれで美味しいけどその前にこれをしっかり味わいたい。と、もしも話で悩んでいます。
ところで戦装束ももちろん買いましたよ。
新メンバーって稽古前に撮影するからまだちょっと役が入ってない感あったりすること多いんですけど、パライソメンツなんなの。60公演三回はやりましたみたいな顔つきですよ。
次回やり直し公演はブロマイドは撮り直しすると思うので、今回のこれは今しか見れません。
推しがいてもいなくてもセットで買いです。なぜなら公演を見たら落ちるから推しが増えること間違いなしですよ。そういう予感が漂うブロマイドでした。
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真剣乱舞祭2016の二部衣装
二部衣装での登場のシーンがすごかったのでそこについてだけ書きます。
あつかしの記事ができていないので取り急ぎここだけです。
前提としてらぶフェス2016はあつかしと天狼傳メンツだけです。この二種の衣装が並びます。
あつかし:チーム三条(三日月・石切丸・岩融・今剣)+加州
幕末天狼傳:新撰組刀(加州・大和守・和泉守・堀川・長曽祢)+蜂須賀
冒頭は戦装束で、人間キャストパートの後に二部衣装(第一形態)で登場。
あつかし>>黒のロングコート
コートの隙間からキャラ色がチラ見えするものの、全体的にお揃いの黒のロングコート。石切丸はコートの左肩がカットされており、下に着た濃緑のジャケットケープが見えます。が濃緑ということもあり黒のコートの印象が強いです。
天狼傳>>各カラーのロングジャケットに濃紺のハーフマント(左側)
バーンと並んだときに《あつかしvs天狼傳》の形式になるんです。
つまり黒のロングコートvsカラージャケットに濃紺ハーフマント
この色の対比が物凄くかっこよく最高の見栄え。
加州さんどっち着るの問題は、第一形態は天狼傳でした!!が、彼は黒のジャケットなので【黒いジャケット、黒いパンツ、濃紺のハーフマント】という、どちらにも溶け込むマジック。Amazing!!(詳細は後述)
全員が交互に配置された時も圧巻です。
マントを翻しあざやかな色を纏って踊る天狼傳、真っ黒がなびくあつかし三条
この対比は意図したものなのか、正解をインタビューでききたい!まじでクソかっこいい
(石切丸の色が出ている部分がチーム天狼傳のカラー側と逆なのも偶然の産物なのかどうでしょうか)
ところで天狼傳の加州(第一形態)って【黒いロングジャケットに赤いパンツ】なんですよ。あれ?ってなりますね。
この天狼傳のコートジャケットを脱いだら第二形態があつかしなのでパンツはそちらの黒なんです。
加州は天狼傳第一形態(+パンツはあつかし)>あつかし第二形態>天狼傳第二形態(ここは上下着替えてパンツは赤)>第三形態:上あつかし・下天狼傳(どちらも上衣は黒なので違和感なし→訂正を追記します)
このチェンジの順序はよく考えられてますね!そして加州サン着替えすぎだろ。どっちもかっこいいよー!ちなみに耳飾りは天狼傳です。
--------2020/04/29追記---------
加州のトップスが新作だった件
あつかしは黒地・ハイネック、ノースリーブ・胸に紋・裾に赤いスパンコールブレード
天狼傳は黒ラメ地・タンクトップ(緩め)・肩から裾にかけて編み上げデザイン(背中はV字あき深めに横一本ベルト)
2016は黒地・ハイネック、ノースリーブ・胸に紋・裾に赤いスパンコールブレード+肩から裾にかけて編み上げデザインの紐は艶赤。バックスタイルはU字カットあき(こっちにも編み上げついてる?紐は黒)
という完全にあつかしと天狼傳のMIXでした!
これのためだけに作ったー!!!なんなの、布と時間が余ったらやってみたよってんじゃないでしょ。
「どっちかなんて決められないよ。俺はどっちも選ぶ」っていう加州のその言葉の結果がこれでしょ?アーーーーーッ、尊い。拝む。拝むしかねえ。
第二形態でハイネックと紋と裾のスパンコールがチラ見えしていたのであつかしだと思い込んでた……(誤情報をすみません)
あとね、加州のマイクケースが赤いリボンの編み上げで装飾されてました。細けぇ!素敵〜。
どこまでもこれでもかと追撃してくるお衣装さん、ありがとう。
--------追記ここまで---------
気づいたところまとめ
①加州くん、ネイルチェンジ
衣装チェンジ約5分の間にネイル変えるとか頭大丈夫?最高!
二本くらいネイルかわってるのがソロ曲でわかりやすいので注目です。
戦装束では戻ってるのでシールだとしてもカメラで抜かれなきゃわからない細部……そのこだわりのガチヤバ感が好き!
あつかし・天狼傳ともにネイルチェンジはしていますが、本数と位置が微妙に違いました(多分デザインも)
②あつかしの靴がバージョンアップしてる
初回ということもあってかあつかしはレッスンシューズを改造したみたいなのだったけど、らぶフェスではちょっとかっこいいロングブーツになってます。ソールはヒールなし。加州もまだヒールじゃないです。
衣装チェンジの時間を軽く計ってみましたが、小狐丸が最後にはけてから三日月(ソロ)の登場まで約5分。+2分足らずでチームあつかしスタンバイ(加州含む)、1分後には全員集合。(dアニの時間表示参考)
二部衣装は3枚重ね、髪飾りやアクセもチェンジ、加州はさらにネイル貼ってます(場合により靴も)
初回の真剣乱舞祭からこれやってるんですよ。衣裳進行さんヘアメイク進行さんすごいな。時間を理由に仕上がりに手を抜かないプロ根性。
一生刀ミュくんについていくわ!!!
そして最後にこれだけは大声で言いたい。
第一形態、和泉守兼定の後ろ姿が超絶かっこいい!!!心臓止まる。ねえ、なんで兼さんだけマントにあの模様入ってるの?そんでこんなにかっこいいのにお写真ないのおかしくない?ねえ!出してよ、あるでしょう?写真。写真集出して?ランフォトばりにデータあるだろぉぉぉ!すみません取り乱しました
天狼傳の記事で兼さんの後ろ姿が見えない、と書きましたがらぶフェスがありました!是非ともアーカイブ配信かdアニか円盤を買ってみてください。
いやほんと、マジで何これって叫んだ格好良さです。
マントに兼さんだけ模様入りなんですが、これは例えば全員に紋とか入ってたら相当うるさいしあの濃紺のマントの格好良さが8割減ですね。
マントは飾り紐とか各キャラほんの少しずつ異なってるので、背面模様もその一つということでしょう。それにしてもこの第一形態最高です。(詳しくは天狼傳の記事でどうぞ)
55公演目終了!!
— 有澤樟太郎 (@shotaro_arsw) 2016年11月25日
ご来場誠にありがとうございました。
夜公演も頑張ろ!
ん?
国広…?! pic.twitter.com/EzcUsdXVFh
取り急ぎ、DMM刀ミュ作品一挙無料配信に合わせて書きました。是非、お衣装にも目を向けてみてくださいね。きっとそんな余裕ないでしょうからこれを機に視聴できるアイテムを手に入れてください。らぶフェスは個人的に再生回数が多い作品です。一度にたくさんのかっこいい刀剣男士を堪能できるのでオススメです。
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幕末天狼傳(初演)二部衣装
幕末天狼傳二部衣装
前書き
衝撃的すぎてどう書いていいかわからなかった天狼傳。私は後追い組です。本公演の初見は「つはもの」です。当然この天狼傳も映像でしか知りません。当時はこのブログを書くほどに衣装に取り憑かれる(誤字ではない)とも思っていませんでした。むしろここから始まったような気もします。あおさくまでを見てしまった今、当時の気持ちはおぼろげですので今見て思うことと当時の感情が混ざりつつになると思います。いつもに増して荒ぶった内容になると思いますが、お暇な方はどうぞお付き合いください。
幕末天狼傳、刀ミュ二作目です。二作目ですよ!
二部衣装デザイナーさんの経歴は装苑(2018.9)くらいしか情報源がありません。企業デザイナーの傍でビジュアル系バンドの衣裳を手がけていたとのことですが、どの程度かは不明。「服作れるの?じゃあ衣裳作ってよー(友達価格で)」ってのはまあよくある話なので、ちょっとわかりません。本格的な、主催者の意気込みと情熱とお金のかかった衣装作製は刀ミュが初めてなのではないかと予想しています。で、二作目でこれ。
本日の公演も終了致しました。
— 鳥越裕貴 (@Torippiyo2) 2016年11月24日
皆様、ありがとうございました。
明日から二公演×三日…計六公演。
日本での公演がもうすぐ終わりますね
早いものですね、悔いの残らないよう
舞台を刀剣乱舞を楽しみたいと思います pic.twitter.com/2H6Z3v3RW0
羽根つき帽子にマントって控えめに言って最高
刀剣乱舞でしょ?日本刀の付喪神だよね?羽根つき帽子で騎士みたいなの着せたのなんで?????意味わからなくて最高。
「さっきまでの第一部?知ったこっちゃねーな。二部はライブぶちかますぜ、ついてこいやオラー!!!!」という新撰組刀の雄叫びが聞こえてきそうです。
書き忘れてましたが、天狼傳は好きキャラしかいないので悪しからず。
さてこの羽根つき帽子とマント付きジャケット。騎士じゃん。かっこいい。それ以外の言葉いらなくない?登場した瞬間ギャァァァァァ!!!ってなる。毎回なる。
色の選択、完璧。
振り切れた大ぶりの装飾、完璧。
蜂須賀様だけちょっと違うの、最高。
各々デザインディテールはちょこっとずつ変化させているところはありますが、概ね「お揃いのジャケットと帽子」の中、蜂須賀様?!そうだよね、team新撰組with蜂須賀虎徹だもんね!
裾フレアのドレープ(ひだ)が美しいジャケット。マントには惜しげなく金色のフリンジと装飾テープ。そしてマントの裏地はゴールド(新撰組刀は全員地味に裏地紺)。
蜂須賀様だけめっちゃ豪華。そりゃそうですよね、蜂須賀家の家宝、真作、蜂須賀虎徹だもんな!
仲良しヤンチャ坊主チームに投げ込まれた坊っちゃま、いつの間にか馴染んだね…という感じ。
衣装関係ないんですが、登場から蜂須賀がニッコニコで楽しそうなのでみんな仲良し感がして、それも合わさってこの『お揃いだけど蜂須賀だけ特別に違う衣装』好きです。
開始数秒で投げる捨てる仮面
本日のニ公演も終了致しました。
— 鳥越裕貴 (@Torippiyo2) 2016年11月20日
皆様、ありがとうございました。
明日は休演日です。
あ、一部とニ部で頭上に変化アルヨ。 pic.twitter.com/vU8lyAQnpI
さらっと流したデザインについて
色の配分
帽子とマント(表)が紺色。マントの面積とジャケットの色面積のバランスがとても良いです。色分けによりキャラ立ちしてますね。
長曽祢さんにこの色持ってきたの大正解。戦装束の色でもイメージカラーでもないグレー。(兼さんのパンツと同じかな?)
形と装飾
ジャケットのシルエットは新撰組刀はほぼ同じでスッキリですが、丈が微妙に違う。
堀川は身長が低めなので(脇差ですから)やや短め。
加州はパンツの装飾とぶつからない長さの結果(パンツの飾りを隠してしまうか出してしまうかというところ)。
和泉守兼定はこのジャケットに関してはいいバランス丈。(その他は後述)
大和守安定と加州清光はねえフロントデザインお揃いなんだよ。沖田組かぁぁぁー。好き。ありがとう。
そしてマントがすごいんですよ。静止状態でマントの端が綺麗に波打つ形になるのわかります?ちょっと映像確認してください。この綺麗なドレープが紺地に金色の装飾テープでさらに映えて本当に美しいんです。
モップ並みのボリュームの肩飾り、マントの留め具を模した紋のでっかいブローチ。そして羽根つき帽子。装飾を控えないところが素晴らしい。ここはがっつりいっちゃってくださいありがとう。
全体として、騎士の刀剣男士アリアリのアリだな!!という仕上がりですね。
はー…好き。
(これだけで千文字overです。好き具合が伝わったでしょうか。あとはサクッとまとめるように頑張ります)
第二形態
さっきまでの騎士さまは何処へ……?一転してパンクロックテイスト。
ライダースジャケットにスタッズ(鋲)をこれでもかとつけて、加州はボンテージパンツ風ですよ!(ボンテージパンツ=脚のところにベルトがついてるやつ)
衣装チェンジによる驚きの提供の仕方、すごいな。誰もあの騎士がパンクロックに変身するとか予想できないだろ……
改めて見てもスタッズ多くね?それでも『暴力的・荒い・攻撃的』になっていない。ファッションとしてのテイストの取り入れ方が上手です。
動きに合わせた工夫
動きやすさのために背中の真ん中にアクションプリーツが入っています。
(アクションプリーツとは、作業着なんかの背中の脇よりに二本入っていることが多いあれです。人が動作するときに一番伸びるのが背中(肩甲骨〜腰)と言われています。普段の生活でタイトな服だと突っ張るなーと感じることがあるかと思います)
装苑のインタビューで『背は一枚仕立てにしている(縫い目を入れない)』とおっしゃっていますが、この天狼傳でのかなりの試行錯誤の結果かもしれません。
兼さんについて
後ろ姿が何度見ても確認できないのですが、背面プリントであの柄(戦装束の胸にあるやつ)がドカンとありますので、アクションプリーツ入っていないのかな?一振りだけジャケットがぶかっとして見えます。腕が動かせないのは致命的なのでそのゆとり分量を脇下でとっている→身幅が緩くぶかぶかに見えるんですね。
もともと細身で長身+迷子になった動きのためのゆとり分量=なんとなく収まりが悪い。になってしまって勿体無いなあという印象です。
せっかくの手足の長さを活かしきれてない。
ジャケット丈、ブーツ丈のバランスもなんかもうちょっとあるよね…何だろう?
最大の「何でこれにした」はインナー(第三形態)の後ろ裾が燕尾。ジャケットの下から変に裾だけのぞいてるし、あまり効果的とは思えません。
ごめんね、兼さんめちゃくちゃかっこいいから期待しちゃうの。(むすはじはその点バランスが最高で完璧だった!!!!!)
蜂須賀
はっちーどうしたの?一振りだけなんかすごいプリンス感バリバリなんだけど。なんだけど、周りの新撰組刀から浮かない不思議。なんで??
金色の織り柄生地にフリルブラウス重ね風。ウエストを軽く絞った燕尾の形。
パンツの脇に編み上げリボンの装飾!(下から編み上げて上についたリボン結びが第三形態でお披露目されるというおまけ付き)
他は黒のブーツに対して蜂須賀は白の編み上げロングブーツ。しかも金色の紐。さらにサテンの白手袋。
この徹底的な差の付け方とそれでも調和がとれるところがすごい。
馴染んではいないですよ、だって一振りだけこんなに違うんだもん。でも変に浮いて目障りだったり気をとられたりしない。
ジャケットの裏地が薄紫なのも素敵なので見てね。
他キャラ(一言ずつ)
堀川:紺色と白の配分最高。ジャケット丈長いのもいい。パンツのサイドラインにセンタープレスステッチの爽やかさ。ジャケットを安易に兼さんとお揃い(フロントジップ)にしてないところ。好きだー。
安定:片袖どっかいった。そういうところが安定っぽくてイイヨ!
清光:かっこいい。清光って何着てもキマるからずるい。
長曽祢さん:ゆるパンツと半端丈ブーツがgood。袖付け周りのベルトとか、戦装束のディテールの取り込み方が自然すぎてしばらく気づきませんでした。
(ごめんね、語り始めるとここで二千文字消費するから圧縮したよ)
第三形態
言葉が見つからないので各自堪能してくれ……(思考を放棄した)
大事なことを書いておきます他はみんなかなりのヘソ見せしてるのに、蜂須賀だけはゴージャスな裾飾りでヘソチラしない!(ガン見してると一瞬見えるところはあります)
長曽祢さんは右脇を絞って引き上げているデザインから脇腹チラしてるヨ。
清光の左肩から裾にかけて編み上げデザインですが、裏打ち布があるので素肌が見えない。
ここはチラリズムとかいらないから大正解(むしろ下品になってしまう)で、裾だけは引きを緩くして隙間を開け(裏打ち布をなくして)素肌をチラ見せしてる。
この細やかさが全てを物語っている。拝むしかない。
二作目にして、大胆な思い切りの良さと細やかな気配り、個々と全体の調和がすでにしっかりとあります。
そして、固定概念にとらわれない自由さ。
デザイナーさんはやっぱり天才だな!!
ここではまあ初期だもんねえというところが後の作品ではきっちりと改良されてきている工夫と努力!
ありがとうありがとう。刀ミュの二部デザイナー引き受けてくれてありがとう。美味しいもの食べさせてもらってちゃんと休んでこれからも続けてください!お願いします!!!
てんろーでん大好きー!
ダンサーさんメモ
ナポレオンジャケット(軍服と宮廷服の間みたいな、形は軍服・装飾多目。ボタンが二列に並んでいるのが特徴)丈はヒップライン。少し長め。
かっちりきれいめはこの後の作品でも続いている。
『邪魔にならず引き立て単体でもかっこいい』
これ(ダンサーさん)も農本さんデザインなの?他にいないもんね???
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