刀ミュ衣装についての感想と考察

服飾のプロ目線の刀ミュ衣装についてのあれこれ

【1/18追記】壽乱舞音曲祭・ガラコン初日感想

1/15 編集追記------------------------------

ブログ編集担当が現場で確認した各キャラの細部の情報などはTwitterのアカウント@peppermint_112こちらのツイートのツリーで随時更新しています。

膝丸千秋楽までに、現地で確認した細部情報を別エントリでUP予定です。ボタン、タイ、グローブ、裏地、靴などすべて網羅したいと思っています。
あの衣装のこだわりを一人でも多くの人に知ってもらいたい…。そちらのエントリはmintではなく編集が主に担当します。間に合わせたい…がんばります…!
 
1/18編集追記

図解が間に合っていませんが、取り急ぎ突貫で作った記事をUPしています!

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刀ミュ壽乱舞音曲祭 ガラコン二部衣装 ヘッダー画像

 

 

第二部で登場した瞬間叫んだよね。配信でよかった。
『ガラコンサート』って言われてたじゃん。『祝祭』『特別な催し』ってことは……っていうヒントがあったのに全く気づいていなかった……

あんな正装で来るって予想できた人いる?!?!

最上級の正装で審神者を迎えてくれたんですよ!!!

パライソメンバーと桑名くんが出演することで頭がいっぱいだったよ……

 

 

さてさて、この素晴らしき第二部衣裳。テールコート(燕尾服)でしたね。

みんな大好き燕尾服!

 

余談ですが、今回の衣装はタキシードじゃなくて燕尾服なんです。興味がある人は検索してみてください。

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Google検索結果

 

 

衣装の話に戻ります。皆さんも気づいたと思いますが、タイとポケットチーフの色や形がそれぞれ違っていました。

いつもいい色を合わせてくる裏地も今回ももちろんカラフル
ジャケットの片衿には桜モチーフがあしらわれ、背には紋入り。


実はこれ、かなりのアレンジをぶち込んでるんです。

 

というのも、燕尾服は夜の第一礼装(最上級の正装!)なので、厳格なルールがいくつもあります。
形だけ燕尾服をモチーフにしているのではなく、パッと観た印象としていかにも正装!!』+『オリジナリティ』になっているところが抜群の塩梅だと思います。

 

燕尾服のルール(抜粋)

  • 黒のジャケット(形については省略)
  • 衿は拝絹(衿部分が艶のある生地になっている)
  • シャツはウィングカラー
  • 白のベスト
  • 白の蝶ネクタイ
  • 白のポケットチーフ
  • サスペンダー(ベルトは使用しない)
  • ズボンは側章入り(側章=両側面のテープ状の飾り。絹やサテンなと艶のある生地)
  • 靴は黒のエナメル

 

では今回のお衣装はというと

  • ジャケットの色と形正統派
  • シャツ正統派
  • ズボン正統派

以上


それだけ。あとは自由なんです。でもちゃんと正装に感じましたよね

すごくない?

すごいですよ!!

 

まず衿に桜模様。ベストがない代わりにカマーバンド!(カマーバンドはタキシードの時に腰に巻いてるやつ)ベストがないからサスペンダーが映える。
背中の紋は和装の正装の発想だし、あんなにタイとチーフとチェーン飾りで遊んでるのにちゃんとして見える。ミラクル!


だいたい靴なんて鶴丸は真っ白でしたからね。安定と篭手切は白と黒のコンビですし、蜂須賀は茶色、陸奥守と松井はグレーかな?


タイは蝶ネクタイの方が少なかったかもしれません。蝶結びのベロアリボン、リボンタイ(長義くんみたいなの)、大きめのリボン(浦島くんと日向くん)、大倶利伽羅は黒の細いネクタイ!個性爆発。


そもそもジャケットの裏地はめちゃくちゃカラフル
加州はいつもの赤と黒の加州柄。三日月さんはあの三日月ブルー日向くんと浦島くんは地模様が入ったものを裏地に使ってそれぞれ同じ生地のリボンでした。(1/12編集訂正:日向くんのリボンと裏地は別生地です)
他はキャラ色だったりいつも二部衣装に使う色だったり……
そして蜂須賀はやっぱりゴールド。意外にも膝丸が薄紫でもペールグリーンでもなくブラックでした。

 

各キャラアレンジ大好きマンとしては、タイ&裏地&ポケットチーフの色合わせに醍醐味を感じます。
同じだけど同じじゃない!
3アイテム同じカラーの刀もいれば、ポケットチーフだけ違う色にしている刀もいます。その組み合わせの妙と言ったら……!!!

兼さんはなんと今回は浅葱色は使わず濃い赤のみ。
対して安定は紺色のベロアリボン+水色の裏地+白のポケットチーフ。

全振り確認できていないのですが、各キャラなかなか素敵な色合わせです。

チェーン飾りは意味わかんないけど最高にかっこいい!
あと一番びっくりしたのは浦島くんと日向くんのハーフパンツ。キュートすぎて審神者死んじゃう。

 


洋の正装ってがっしりしている体型の方がキマるんですけど、今回の衣装はそんなことすっぽ抜けるくらいにみんなかっこよかった。
脚長族の美脚。スリムなキャラはそれを感じさせないかっこよく決まってた。体格の良いキャラは言わずもがな。

エスト位置を調整しているような気もしましたが、なにせまだ一回しか見ていないのでこれから何回か見て検証します。

 

 

燕尾服はめちゃくちゃかっこいいし圧巻の勢ぞろいに感無量でした。
ところで礼装の上下ってむちゃくちゃ動きにくそうじゃない?
今まで二部衣装で数々のジャケット着用してましたけど、衣装感が強くデザインされていたので動きやすさへの工夫は出しやすかったと思うんです。隠しやすかったというか……
でも今回はきっちりかっちり燕尾服。しかも型は正統です。

 


でもさ、踊ってたよね。

ステッキ振り回したりバク宙したり……どういうこと?

 

 

ここからは推測憶測ですが、

 

その1
肩の位置が通常のジャケットよりやや広く作ってあった。これにより肩周りのゆとりが生まれます。

 

その2
脇下のマチのゆとりが今回もあった(完全な予想)。脇下は目立ちにくいのでゆとりが入れやすいです。見た目への影響が少ないです。

 

その3
生地選び。最近は機能性に優れた生地がどんどん出てきているので、ストレッチ性の高い生地を使っているのではと思います。燕尾部分(後ろ裾)の裏地がちょこっとゆとりありそうに見えたので、表地はストレッチ生地かなあーと。裏地はカラーバリエーションとストレッチ機能の両方を備えたものは中々難しい&見た目に影響がない=表生地の伸びについていけるだけのゆとりを入れている。

 

その4
シャツの秘密。普通のワイシャツみたいな生地じゃなかったですね。やや光沢のある映えるシャツでしたけど、これもきっとストレッチ生地なんだろうなあ。

 

 

最後のジャケット脱いだのは、『獣』に合っていましたね。
いつもの衣装替え(引き抜き)の感じも味わえて盛り上がりました!
サスペンダー姿も素敵でした。

 

機能的な面での工夫は何度か見て探りたいと思います。

 

 

パターンの工夫と生地選びで出来上がった最上級の礼装でありつつ、刀ミュらしい遊び心とダンスもできちゃう高性能なお衣装だと思います。

 

 

今回は「礼装」だったことに意味があるのかなと思います。
五周年の特別なお祝いで新年だから一番格式が高い礼装なのではないでしょうか。
今大変な時だからこそ、「未来は明るい」と励ましに礼装で「現代出陣」してくれたと思いました。

 

余談ですが、二部衣装でくるだろうって勝手に思い込んでパライソ見れると思ってたんですが、見れなかったのはむしろ本公演で待っててねって意味だろって受け取りました。

未来は明るいとの言葉をもらったのでこれはもう待つしかない。パライソもその前の公演も強い気持ちで待てる気がします。

 

 

 

色々見たいところはあるけど、今は無理!

かっこいいから見惚れちゃって無理!

ありがとうガラコン!!

 

   

 

 

以上、初日の配信を観ての速報感想でした! 詳しい記事はじっくり観てから書きます。

 

 

 

文章:ミント id:pmintgreen / Twitter @peppermint_112

編集・画像提供:かんそうぶん id:Bn295 / Twitter @kansouBn