刀ミュ衣装についての感想と考察

服飾のプロ目線の刀ミュ衣装についてのあれこれ

まるで王族のパーティー 〜目出度歌誉花舞 十周年祝賀祭〜

十周年という節目にふさわしい衣装ってどんなのだろう?とワクワクしながらペンライトを構えた私の目に飛び込んできたのは王子様だった。

 

という三文小説みたいな冒頭はさておき、まあ驚きましたよね。
白い衣装に身を包んだ刀剣男士が勢揃いしたステージは壮観で圧倒され、叫ぶことすら忘れました。
かっこいい。
もうそれしかなくないですか。

基本形は白基調のジャケットに黒いズボン。黒いブーツ。
白の王子服は王道!みんな大好き!(主語がでかい)

しかしただの白い王子様で終わらないのが刀ミュのライブ衣装。

縁のある刀剣男士ごとにお揃いのデザインだったり、キャラの色やイメージに合わせたアレンジもきいていました。

(チーム東京心覚 キャラ色が華やか)

 

(チーム陸奥一蓮 個性が光る)

 

黒い肩かけベルトに大きな羽飾り(キャラ色主体)、左肩にはレースのマントがついています。(レースのマント!!!)
これは冒頭のみの着用です。ベルトに羽飾りとレースマントがくっついていて、さっと着脱ができるスタイルなのではないかと思います。
黒いベルトがサッシュ(かっこいいタスキみたいなやつ)にも見えて、このベルト白がではなくあえて存在感を出しているところが好きです。

三日月(片側レースのマント)

(羽飾りとレースマントを外した状態)


揃いと個性

沖田組 前部分が色違い

加州清光と大和守安定。
形は完全にお揃いでフロントのカラー部分が色違いです。
加州はジャケットの裏地に加州柄(赤と黒のダイヤ柄)や赤色が用いられることも予想できたのですが、今回は白です。
シンプルに前面のデザインを邪魔しない裏地にすることで、二振りの『色違いのお揃い』が引き立ちます。

 

三条(+加州)三日月・小狐丸・石切丸・今剣のデザインの違いに注目

三条は身頃の生地は同じようにみえます。そこにフロントが色違いなだけ?ではありません。
太刀の三日月と小狐丸はデザイン同じで色違い、大太刀の石切丸は切替えのレースが三日月達とは少し違うように見えます。
短刀の今剣はテーラードカラーに裾丈が短く可愛らしいデザインです。今剣はジャケットの前面ではなくインナーのシャツとリボンにキャラ色を使用。
揃い感がありつつもそれぞれの個性が感じられます。

 

伊達 前部分が色違い。襟にも注目 

鶴丸と大倶利伽羅はスタンドカラーのフリルの有無に注目。
色違いのお揃いだけど、このほんの少しの差が印象を大きく変えます。すごい。

 

土佐(二枚目)三振り揃い?

陸奥守・肥前・南海太郎朝尊はフロントデザインが同じ。ベルトタブの中に刺繍モチーフを閉じ込めているデザインがかっこいい。
この三振りは前面上半身は色違いの同じデザインですが……

陸奥守 紺色×オレンジ色

 

肥前 黒色×くすんだ赤 

 

南海太郎朝尊 紺色×黒色

陸奥守と肥前は形も同じ。南海太郎朝尊は裾のデザインが他二振りとは異なります。
南海太郎朝尊の裾が長いデザインはイメージにとても合っていると思います。(引用写真では裾が見えないので映像で確認してみてください)

 

江(一枚目)キャラ色の分量が多くカラフル

村雲・五月雨 ジャケットが色違い。シャツとリボンの生地模様はそれぞれのイメージにピッタリ。羽飾りの下のチェーン飾りは似てるけどちょっと違うところも注目ポイント

チーム江はお揃いのベースデザインと配色が見事。

カラー部分が半身orフロント。雨さん雲さんは江として揃いの中にさらに二振りの揃いとなっています。
また、ジャケットの上襟が篭手切くんだけ白で他は黒です。これは篭手切くんだけ脇差だからでしょうか?(もしくはキャライメージ?)

裾もそれぞれちょっとずつ違うのも面白いですね。

 

虎徹(二枚目)個性あふれる三兄弟 

蜂須賀・浦島・長曽祢の虎徹三兄弟は一見お揃いじゃないのでは?と思うほどに個性的。
蜂須賀の腰布のフリルは美しくエレガント、浦島の水色の生地は海を思わせる織り柄、長曽祢は黒で雄々しい。
ですが、ベースがダブルのテーラードジャケットでウエストにタブベルトがついている共通点があります。


このように、刀剣男士のキャラらしさと縁のあるものとの揃い感を両立させています。
『揃いと個性』の表現が素晴らしいです。

全口解説は難しいので『揃い』についてはここまでとします。

 

とにかくかっこいい

デザインのディテールの中で私が好きなところを語ります。

江戸三の裾

水心子と清麿の裾に注目

水心子と清麿の裾に注目してください。
正面から見えるのは裾の裏地です。その裾に刺繍(レース?)飾りがついています。なんと表側(後ろ姿)と両面にこの飾りがついています。

また、裾の裏地が見えることを前提とした縫製になっています。通常は表布が裏地側に見える作りですが、裏地(色がついている)が端まであります。
引用の写真には水心子と清麿だけですが、大慶直胤もお揃いなのでぜひ映像を見てください!


笹貫に五体投地した

笹貫 フロントの優美な装飾と動きやすそうなショート丈が似合っている 

ばんりょうで「(笹貫は)王子系の衣装ってイメージないんですよね」とか言ってすみませんでした!!!!!
かっこいい。めちゃくちゃかっこいい。ショート丈のジャケット最高。

 

松井の色の選び方と使い方

松井 ジャケットの色と腰布から覗く色の違いに注目 

身頃の色は松井のキャラ色よりも濃い色。江のメンバーで並んだ時にはこちらの方が収まりがいい気がします。
そして腰布の内側にいつもの松井ブルー。動くたびにこのブルーが見えて美しかったです。

 

細かいこだわり

羽飾りの下にも装飾がついています。様々なリボン・パール・チェーンなど、これもキャラに合わせて全部違うのではないでしょうか。

ズボンは基本形は同じですが、ウエストのベルトをアクセントにしている刀剣男士(大典太・ソハヤ)やカマーバンド風(?)の男士がいます。

袖口のフリルはレースの色が金や白黒と様々。

雨さん雲さんの裾はしっぽがみえるように後中心にスリットがはいっています。

細部まで各男士に合わせて作られている!と感じるポイントです。

(チーム長船は羽飾りの下に白いファーがついている)

 

 

戦装束のイメージとライブ衣装

大包平 大胆なジャケットデザインに見せるベスト

大包平のスタンドカラーにアクセントの赤とインナーの黒のぱりっとした印象は、戦装束の印象をそのままに王子様テイストになったと感じました。
フロントのベルトタブは浮かせてある(全面縫い付けではない)ところが刺さったデザインポイントです。

長谷部 紫(キャラ色)の分量が天才的 

へし切長谷部の戦装束は直線的なデザインだなと思っているのですが、この衣装は曲線です。襟部分も前の端はカーブになっています。
優雅で柔らかな印象を受けました。
戦装束の印象と異なっているのに長谷部のイメージにはピッタリ。デザインの妙。

 


太鼓曲の衣装

ノースリーブは「袖ぐり」の形がそれぞれ刀剣男士に合わせて少しずつ違っています。
そしてミニ袖がついている刀剣男士もいます。(巴さんは片方が長袖)
私は解釈一致!!!!!となったのでぜひ映像で見てください。

 


十周年の節目にふさわしくどの衣装も本当に素晴らしかったです。
揃いは共通点を見つけて嬉しくなり、揃いじゃないソロの魅力もあり、どこを見てもかっこいい!!しか出てきません(語彙力はしんだ)。

白の王子服は王道!と冒頭に書きました。
ですが、今回はよくある「房のついた肩章」「何重にもなった派手な飾緒(通称ロイヤルロープ)」がないんです!

今回の衣装はブレードやレースの華やかな装飾で完成されています。必要以上に飾りを盛らないところが大好きです。

そして毎度のことながら大勢の刀剣男士すべてがそのキャラクターらしさを持ち、かっこよく、より輝いて見える衣装でした。
これまでの技術が詰まっていると感じます。
けれどもこれが集大成ではないと思っています。この先もきっと走り続けるから。
これからの刀剣男士をどんな風に彩ってくれるのか楽しみです。

 

 

ダンサーさんもかっこよかったです。

ダンサーさん 金色が華やかさを演出 

VIVA CARNIVAL の時は緑色のスカーフ(?)をしていてそれも素敵でした。これもぜひ映像を見てください。

 

 

感想激励拍手は 

Wavebox👋 | peppermintのWavebox👋

 

 

文:ミント( id:pmintgreen / X(旧Twitter@peppermint_112