刀ミュ衣装についての感想と考察

服飾のプロ目線の刀ミュ衣装についてのあれこれ

自己紹介とこのブログについて


語っている人・原文→ミント(id:pmintgreen
聞き手・編集・監修→かんそうぶん(id:Bn295


服飾のプロ目線で語る刀ミュ衣装の考察・萌え語りを、ふつうの人がおもしろがって聞いていくブログです。語り手のパッション溢れる記事と、それを掘り下げ編集した記事が混在しています。前者には【編集前記事】と書いています。2019年7月、聞き手の掘り下げ具合が強くなりブログのスタイルを変更する事にしました。過去記事は残し、編集して随時UPしていく予定です。

 


主に二部衣装(デザイナー・農本美希)中心。一部衣装(デザイナー・小原敏博)についても適宜触れる場合があります。

 

 

 

経歴や服についての自己紹介


ミント
服飾の勉強をしてアパレルメーカーに勤務。退職後、フリーランスに。現在はメンズの服飾に携わる。在籍時の会社ではコンサート衣装作製を請け負っていたことがあるが、直接は関わっていない。仕事以外で服(含コスプレ衣装)を作る事はない。

職業柄、ライブやコンサート、テレビドラマ等でもつい衣装に目がいく。
自分の視点は特別でも何でもないと思っていたが、衣装について少し話したところ興味を持たれたため、独断と偏見と個人的な趣味と好みで感じたことを思いのままに語る。

 

私がずっと携わっていたのは、量産の普通の既製服です。パタンナー経験後は、作製工程の中でパタンナーと組むような仕事をしていました。
アパレルメーカー(既製服のメーカー全般)マンションメーカー(デザインからお店までやってる小さなアパレルメーカー)、いわゆる外注屋(レディースメンズキッズ、年齢もテイストも多種多様な仕事を請け負う会社)などで働いていました。



学生時代は服飾学生がやるようなことは一通りやりました。自分用に衣装のような服を作ったり、自主ファッションショーをしたり。色彩心理学や造形心理学は好きでしたが卒業してからかなり経つのでだいぶ記憶が怪しいです。

自分のファッションについては同行者が恥ずかしくなければいいレベルで興味がないです。


初めての2.5は真剣乱舞祭2017です。
にわかが語ってんじゃねーよと思いますよね、私もそう思います。
でもブログで書くのは自由です。
もちろん異論はみとめます。が、それはあなたのブログでやってくださいね。

 

  



かんそうぶん

服飾業界以外の人間。服への興味は人並み。舞台衣装への着眼点は主に好きか嫌いかしかない。考察したり、人の話を掘り下げるのが好き。刀ミュの萌え語り中、衣装の話に食いつきブログ開設を勧めた。

推し事などについて語る「晴れた日のねどこ」のブログ主。

 

ミント氏の話がすごく興味深かったので「絶対ニーズがある!ブログを書いて!」と頼んだところ、すぐに書いてくれました。ありがとうございます!
すごくうれしい反面、原文のままだと専門的すぎてよくわからないところ、もっと掘り下げたいところがあったので、編集を買って出ました。


ミント氏が語るミュージカル刀剣乱舞の衣装の素晴らしさや萌えを、いろんな人に伝えたいです。

 



 


舞台と刀剣乱舞についての自己紹介


ミント

「舞台を見る人というよりも、とうらぶの人」

今まで2.5次元で履修したのは刀ミュ、刀ステ、PSYCHO-PASS」、映像で「どろろ」「あんステ(機会があればほかも観てみたい)

学生時代は小劇場、グランドミュージカル、歌舞伎などをたまに観劇。
社会人になってから二次元のオタクになる。
ゲームの推しキャラは膝丸。
 

 

 

かんそうぶん
「舞台を観る人」
2019年上半期時点で年間100本ペースで観劇をしている。
2.5次元は推しが出ているもの以外はあまり観ない。(刀ミュ、刀ステ、くろステ、劇シャイ、ブタキン、メサイアシリーズなどはすべてではないが履修済み)
社会人になってから二次元のオタクから徐々に遠ざかる。
刀ミュの推しは蜻蛉切




 
 

ブログの運営方針

 
服飾のプロで二次元のオタクが語る刀ミュ衣装の萌え語りを、やたら話を掘り下げる観劇オタクが編集する共同作業形式で記事を書いていきます。

服を作る側目線、観客目線、オタク目線の感想と考察です。

 

なお、当ブログでソースを記載していないものに関しては、一般人のオタク同士の憶測であり、事実と異なる場合があります。

当ブログの情報の正確性、最新性などは一切保証をしかねます。掲載情報が誤っていたために損害や損失が発生した場合、一切の責任を負いかねますので予めご了承ください。


 

 

文章・編集→かんそうぶん(id:Bn295

 

 

刀ミュ全公演に共通する、二部衣装についての感想


全公演の二部衣装について


2017年の初めてのらぶフェスで刀ミュにとっぷり沼に踏み入れた私は、さっそくdアニメストアで過去の公演を全部見ました。(dアニ便利ですねー)

 

全公演を一気見したせいで、公演を重ねる毎の改良や工夫、試行錯誤の跡を垣間見た気がします。

回を重ねて良くなっていく=良くしようと努力しているということです。

 



個人的な意見ですが、仕事に対して向上心とプライドがない人は好きにはなれません。二部衣装のデザイナー農本美希さんdアニメストアでの視聴時は)全然知らない人でしたが、かなり好きになりました。

 


装苑2018年9月号の特集「進化する衣装の世界」で農本さんのインタビューが載っています。(三万年ぶりに装苑買いました) 

装苑 2018年 9月号 (雑誌)

装苑 2018年 9月号 (雑誌)

 

 

「基本の大前提にあるのは、『役者がかっこよく見えること』」

「そして『衣装だけを見てもキャラクターを物語るものであること』」

「役者の動きによるステージ映えを意識する」

「『見せて最も美しい部分』をデザインに落とす」

 装苑2018年9月号より抜粋・引用

 


これらは刀ミュの衣装を観て、まさに私が感じたことでした。

装苑を読み、農本さんがこちらの想像を上回る熱量で「ミュージカル刀剣乱舞」の衣装作製に真摯に取り組んでいる様子がインタビューから伝わり、とても好感を持ちました。
なんならファンです。あと十歳若かったら働きたいです。


今後も公演ごとの衣装の感想を書きますが、上記引用部分をベースにして語ります同じことを何度も書くような気がしていますが見逃してください。

 

 

 

 

 


舞台から感じたデザイナーのこだわり

全公演を通し二部衣装に対して感じたのは、6振全体の統一感を大切にしつつ、各キャラクターの個性を出していること。

「三百年の子守唄(初演)」では軍服モチーフを使用、「つはものどもがゆめのあと」は和テイスト、「結びの響、始まりの音」ではお揃いのパーツとしてファーを使用するなどして統一感を持たせている。

その上で、それぞれ細部のデザインを変え、キャラクターの個性を出している。

 

 

 

そして何より萌えポイントを押さえている!!!

こっちを萌え殺す気かと本気で思いましたね。

 
 
 
デザインに上手く差し色を使っているところがデザイナーの農本さんの凄いところだと思います。柄生地と無地、織柄生地とラメ、合皮、ファーなど素材の選び方にもこだわりが見えます
ブレードなど装飾パーツの使い方もうまく、これにより『舞台映えのする派手さ』と『刀剣男士としての品』を両立させていると感じました。
 

「キャラクター衣装に入っている色のみで作るという原則」

装苑2018年9月号より引用

 この原則のなかで、使う色と分量が工夫されている。(例えば村正ってあんなに色数が多いのに、二部衣装ではほぼ黒と差し色のピンクで衣装を作っています。)

 
 
 
 
 
 
 

 初観劇の際、予備知識なく観劇して感じたことですが、キャラが衣装をバッと脱ぐ姿には驚きました。
予想の上を行く衣装の変化は、観客のボルテージを更に高める効果があります。
第三形態までの衣装変化もパフォーマンスとして計算され設計されていると感じました。

  

第三形態は観客のツボをついてくるデザインがけしからん!!もっとやってください!デザイナーさん最高!!
 


デザイナーさんも俺らの仲間かな?って一瞬思いましたけど多分違いますね。

人の身体には美しく見える部分や、見せると下品になるところがあるんです。レディースを例に挙げると、腕の付け根、脇の下が服からチラ見え見すると品がなくなるから意識してパターンを引けと教わりました。デコルテは上手に露出すると美しく見えます。
 
それぞれの体型の違いも重要です。その人が一番きれいに見える丈や形は違います。女性だと身長や脚の形によって似合うスカート丈が違う話は一般的ですよね。
 
───ファッション誌でもよくありますよね。同じ服が体型別にどう見えるか検証してるの。最近は骨格診断なんかもあるから、ピンと来る人は多そうです。
 
そうそう。そこも踏まえて、すごくよく考えて作られている衣装だと感じました。
 
 
 

今思い出しましたけど、公演の記憶が飛んでるのってこの第三形態のせいなんじゃないかな。らぶフェスでもびっくりしてガン見してたけど、それよりも近くでこんなの出されたらさあ…隠す美しさと見せる美しさのバランスが絶妙すぎます。(見惚れない人いなくない???)
よく生きて返って来れたな、って思いますね。

 

───特に舞台が近いと破壊力がすごいですよね。細かいところまで見えるし。あとはファンサに被弾して衝撃で記憶が飛んだり。ミントさんは某キャラのファンサの流れ弾に当たったことも、記憶喪失の原因なんじゃ?
 
 
そうかもしれない…?
 
もう数えきれない程に各公演を再生しているので、最初は「かっこいいー」とぽけーっと眺めていましたが、だんだんこのかっこよさはどこから来るのか? このメンバーでこのキャラにこのデザインを持ってくるのは何故か。そんなことを考えながら見るようになって、こんな風になりました。
  
 
───そもそもの着眼点が違う上、だいぶ考察を重ねてますよね。これから話を聞いていくのが楽しみです!
次回はミントさんが好きな「つはものどもがゆめのあと」の衣装について話してもらおうと思います。(以前のエントリから大幅に加筆修正しています)
 
 
 
 
 
 
( 語り・原文:ミント(id:pmintgreen)、聞き手・編集:かんそうぶん(id:Bn295
  
 

10/16追記【編集前記事】むすはじ二部衣装

今回は思ったままを書きます。いつもじゃんっていうのはまあ置いといてください。

大まかな感想の後に細かい解説を続けるので、長文オッケーな方は最後までお付き合いください。

シルバーのコートにびっくりしてなんかぽかんとしたまま刀剣男士に見とれてたら終わるというのを十何回か繰り返して、やっと衣装をきちんと見ることができました。かっこよすぎるんですよ!あとですね、めちゃくちゃ好きなキャラがいっぱいいるからたまに文章おかしいけど気にしないでください。

 

今までにない二部衣装だった!

二部衣装のメインって第二形態だと思うんですよ。時間も一番長いし。

今回は戦装束になぞらえたお衣装でした。これ、初めてじゃないですかね。

今までは全体のテーマのようなものがあって、そこに各キャラの個性やモチーフを乗せてアレンジしたデザインという感じでしたが、今回は完全に戦装束からのデザインであって共通のテーマがない(強いて言えば『戦装束」がテーマ)。

まず配色がそのまんま。見れば見るほどに戦装束のモチーフが取り入れられています。でも陸奥守や和泉守は洋装になってるし巴さんはあれ(戦装束)からあれ(二部第二形態)にどうやったら変換できるのか……

戦装束からのデザインなのにすごく新鮮でかっこいい。あんなに見慣れた戦装束からだって最初は気づかなかったくらい(各キャラに見とれてたせいもあります)。

戦装束からの取捨選択とデザインへの取り入れ方がすばらしいんですよ。

堀川 戦)白シャツ+赤リボン→衣裳)白いシャツに赤い縁取り(衿周りと前立て)

大和守は段だら模様(三角の連なり)がジャケットの背中とシャツの衿に入っています。

陸奥守は戦装束より衣装は彩度を落として暗めのオレンジと紺色。これは全体とのバランスの意味もあるし、単純にこっちの方がジャケットとパンツになった時にかっこいい。プリントの模様は戦装束からですね。

兼さんは胸にある模様をそのままジャケットにがっつり入れて、羽織はキャラ色としてベルトとジャケットのアクセントに残しただけ。この取捨選択。

巴さんは何をどうしたらあのデザインが出来上がるのか全くわからないけど、あれはどう見ても巴さん。カフスのプリントは薙刀の鞘の模様ですね。(デザイン面での解説は後述)

長曽祢さんはパッと見そのまんまだなという印象だけど、羽織もなければ全然違う形だし上衣は戦装束は白だけど衣装は黒。なのにあのワイルド感はそのまま。

どういう思考回路をしたらこんなの出てくるの?デザイナさん天才だな!!!

お分かりかと思いますが、むすはじのお衣装はかなり好きです。褒めるところしかない。

全体ではファーを取り入れてあります(巴さんは腰のひらひらが羽根のように見える)。全振りの共通点はそれと少量の黒の合皮だけ、個性の殴り合い。なのに喧嘩になるわけでもなくどの組み合わせになってもかっこいい。

戦装束として見慣れている印象を引き継いでいるからというのはあるでしょうが、それを上手に残しつつ、全てが新しく構築し直されているお衣装でした。

 

各衣装の解説

第一形態(銀色のコート)

まあびっくりしたよね。初見は20世紀の近未来か!?って思いました。自分の目で見る前からこれがイマイチというのはかなり聞こえてきていたので初見は「ははあなるほど」と思っただけで終わりました。余談ですが、第一形態のコートの素材は各公演全部違います。どこまで挑戦し続けるのか、そもそもそんなの意識してないのかはわかりませんが。(記事を書いている現時点はみほとせ再演まで)

このコートも今までとは違って、個性が最小限です。アレンジがほとんどない。

コートの色も肩の布も飾りベルトも肩の覆いも全部同じで統一感がすごい

巴さんだけ肩の布が左なのはなぜでしょう?思い当たることがあったら教えてください

統一感の中にも個性がちらりとしているところがまたにくいです。

アレンジとしてコートの裏地がキャラの色(≠イメージカラー)+動くとチラ見えするパンツの色が効果的な差し色になっている=各キャラの印象

シルエットで差をつけて各キャラがかっこよく見える工夫がされています。

長曽祢さんと陸奥守は(体幹ががっしりしているので)無理にウエストを絞っていない・裾のボリューム少ない >>このふた振りはベルトを上の位置に持ってくることで視線をずらしている。

巴さん、ウエストをぎゅっと絞って裾部分はフレア+ロング丈で一人だけひらみすごい。さらにスリットが入っているので、ターンする動きで広がってさらに綺麗。

兼さんは巴さんに少し近いものの、丈は膝丈でフレアはまあまあ+後ろスリットでダンスの足さばきが三倍かっこよく見える。(巴さんと兼さんは下に追記)

堀川はきっちりウエストラインにベルトを持ってくることで正統派感(しかも兼さんとお揃い)

大和守はベルトを斜めにしてて遊び心がありつつスッキリきれい。

 

なんかこのコートイマイチだなあと思った方はぜひもう一度違う視点からも見てみてください。

肩布、この色でこの布なの大正解すぎてひれ伏す。(あのシックな、でも黒じゃないのを選ぶ感性にありがとう)

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【編集前記事】みほとせ再演

みほとせ初演もまだ書いてないのに再演を先に書くよ!歌合の前に上げておきたいので突貫感満載ですが取り急ぎってことで。

私はみほとせ初演が最高によかった!大好き!です。多分そう感じた審神者さんも多かったのかなーと思います。この再演は観劇の凱旋までの間に(特にネタバレ回避もしていなかったので)「解釈違い」「前(初演)の方が良かった」と「かっこいい!!!」の両方が目に入ってきました。
なるほどわからん。まあとにかく自分の目で見てみよう、ってことで劇場へ。TDCのバルコニーだったので(しかも双眼鏡忘れた)まあ舞台が遠いしざくっとしか見えないし、処理が追いつかないままに「とりあえず派手だったな」という感想だけです。どうしても初演と比べてしまうのでその方向性というかテーマの違いに唖然。ライビュでまともに衣装を拝見して遠目ではわからなかったところが多くてその点はちょっと『舞台の衣装』としての残念さは感じました。ぶっちゃけると、物吉くんは遠くから見ると全然デザインわかんない配色なんですよ。ライビュで初めてこんなデザインしてたの?!ってなりました。同時に、舞台衣装の難しさをひしひしと感じました。キャパによって”一番遠いお客さん”って変わるじゃないですか。TDCの3バルなんて想定してないよねえ…
刀ミュは後追いなのでつはもの以前の作品は映像で見ています。そして3バルはこの回初めてだったのでもしかしたら他の作品も遠目に見たらわかりにくいところもたくさんあったのかもしれないけど、こればっかりは現地でないとわからないので今回この件に関して辛口になってしまったのはごめんなさい。
初演の物吉くんが大好きだったので肩透かし食った感もあり、一人しょんぼりした劇場観劇でした。
つまらない前置きはここまで、本題に入ります。

 

第一形態

「コート、色すごくね?」が一言目の感想。そして、幾何学模様がいままでにないのでちょっと驚き。で、気づいたんですが村正の模様って風ぐるまっぽくない?(正解はデザイナさんしか知りませんけど)
一番多くのイマイチという声を見かけたコートなんで、どうしてこれになったのか何度も見た結果、意外と良いんじゃないかこれ!!となりましたのでご報告です。

共通点
・衿もとはボリュームを出しつつ軽さのある衿できっちり閉じてます。第二形態を隠したかったんですね、わかります。この衿は昔ちょっと流行った、ギャザー寄せて立体感出す衿です。ふんわりしてるけど綿とか入ってません。

・裾の箔プリント。これが中華っぽいって言われた理由かな?推測としては昔の文化は大陸から入ってきているのでどの辺りを抜き取ってどの方向から見るかで中華っぽくも見えるのかもしれません。この模様はグッズのスカーフに似てると思いますがお持ちの方はどうですか?大倶利伽羅は龍が入っていたり、ぱっと見同じ図柄使ってるのかと思ったら違うみたいで静止画が欲しい。私は和柄だなあ〜と感じました。

それぞれ
シルエットで各キャラの違いが出ます。

倶利伽羅はほとんとフレアがなくすっきり。

物吉くんは膝丈にフレア多めでひらひら。

石切丸は長めの丈に控えめなフレアで優雅。

蜻蛉切はロング丈でフレアもそこそこあるのでどっしりとした印象。

ここまでは割とシンプル。大倶利伽羅はサイドの黒の合皮の切り替えとベルトがかっこいいシャープさを出してます。


青江、あおえーーー!!これびっくりなんですけど一振りだけ裾(スカート部分)にチュール重ねてるんですよ。なにこれ最高。コートの裾はフレア控えめで大人しいのにその上にチュール(透けてる布)をギャザー寄せて乗せることで一気に華やか。同色の紺色だから控えめなのに華やか。好き。


村正は冒頭に記述した通り幾何学模様の切替が風ぐるまっぽいなと思いました。そして彼だけ異質感あるな?と思ったんですがよく見たら他キャラとの共通点も多く、やはり正面のどかんとがっつりした切替に意識が全部持っていかれるから異なって見えるだけなんですね。

 

袖付け(肩周り)・袖下に金のライン、縁取りの金のブレードはお揃いです(物吉くんは銀ですね?白地に映えるからかな)
ボタンが三つなのも共通デザインですが、ダブルになってたりタブがついてたりとアレンジが効いています。
こういう細かいとこでお揃いなのに各キャラの味を出してくる!!見つけるたびに悶える。・・・好き。
ベルト周りもいちいち凝ってるから推しじゃないキャラもチェックしてみてください。

 

マントの色と裏地の色の合わせ方も素敵です。
蜻蛉切:表黒、裏地赤紫→正面の黒の切替と調和
村正:表裏共に黒→いつもなら裏地ピンクにしそうなところを黒にしたことで正面のがっつりした切替デザインが映える
石切丸:表共色、裏地光沢のあるグレー→ベルト(ベロア!)の色と合わせつつ、縁取りやラインに使った金色とも調和
青江:表共色、裏地黒→黒合皮の切替と調和(*ライティングの関係で黒に見えるけど違ったらごめんなさい)
他は裏表が身頃と同じで邪魔をしない色合いです。

 

ところで、まず目を引くのがその色だと思うんですが、蜻蛉切は他の色なかったのかな……なかったんだろうな。
そしてどうしても毎回色味が気になってしまう(もう職業病ですね)のですが、石切丸のそれはカーキだよね。真緑でそのコートでもびっくりするけど、でもカーキかぁ……
やっぱり同じ生地で色違いを揃えるのって難しいんでしょうかね。
倶利伽羅の赤はとっても良い色ですね。加州の真っ赤とは違う赤!


第二形態
これって、ショータイムなのかな?と思ったらパァァっと霧が晴れて素晴らしくしっくりと腑に落ちた!(日本語が不自由)
まず、村正と青江がトップスター(ダンサー)。大倶利伽羅はルーキー。物吉くんがボーイ。蜻蛉切がドアマン。そして石切丸がオーナー。妄想が過ぎる

ショータイムの衣装だと考えるとキラキラ感とネクタイがドンピシャで、えっめちゃくちゃかっこいい!!ってなります。

しかもバックダンサーさん、黒スーツにゴールドのネクタイですよ。完全にそういう店じゃん。ラスベガスのショーじゃん(行ったことも見たこともないけど。イメージ)

ネクタイとリボンに分かれてるんですけど
ネクタイ:蜻蛉、大倶利伽羅、石切丸 リボン:青江、村正、物吉
この配分すごい!なんで私の好みわかったの?神か!!って一人で悶えました。しかも青江はリボンタイ(山姥切長義くんみたいなやつ)ですよ!!
(第三形態に脱ぐ前にタイ外してくるんで、人間キャスト太鼓後半で出てくるシーン見てみてください)


村正
本当にかっこいい。前回の彼の衣装は黒とピンク(髪の色)でしたが、今回は黒とホットピンク(キャラ色)です。ここで薄いピンクじゃなくて濃いピンク合わせてるの、最高。黒+濃いピンク+ゴールドでゴージャス!髪の毛と同じピンクを裏地に使ってる。この色の配分が素晴らしいです。そして正面は黒に銀のラメラメ生地とホットピンク、サイドはラメなしの黒。パンツは光沢のある黒。生地の使い分けが巧みです。
エストをキュッと絞って裾を広げたシルエットも妖艶さを演出

ノースリーブと長袖のアシンメトリーはもう驚かないですが、ノースリーブの方に肩章(肩のタブ)がないのは良い選択です。何も考えなかったらつけてしまいそうなところをなくしてて、すっきり。

その分左側にデザインポイントが全部載っています

(デザインのポイントをたくさん置くとごちゃついたりとっ散らかって一番見せたいものが映えない)
右側は黒でシンプルだけど生地を変えてたりベストと裾へのつなぎ目の形がきちっとしてて目を引かれない部分もちゃんと作られている。だから目を引かれる方もより素敵に見える。
そしてですね、フリルタイしてない?ピンクのリボンに気を取られてたけど、シャツと同じ色(に+キラキラ)のフリルタイついてるよね?ね?

あとね、髪飾りも素敵だから見て。


蜻蛉切
ジャケットコートがイイ。ロング丈な上に体が大きく面積があるのでバランスを取るために衿を大きくしたくなってしまうところをあえて小さくつくってある。そしてラペルにタブ飾りをつけることでデザインのインパクがでる。脇にでっかく菱形の蜻蛉さんプリント(って勝手に呼んでる)が入っているので、全身で見たときに衿のデザインとのバランスでどっちも良い具合になってるんです。

この衿(ラペル)のデザインすごい!!引き(全身)がかっこいい!!胸上アップもかっこいいけど。
でですよ、シャツとネクタイがまた…シャツの衿が小さくてネクタイが太い。このバランス!シャツの衿が小さいのはジャケットと合わせてもあるしネクタイのボリュームがあるので、というところ。このネクタイベロアかな?光沢あって素敵。
そして、カフスと肩章に(ラペルも)紫のベロアでしょ。シックなのに麗しい!
ベストも左右で生地変えてんのもニクいよね。

コートの中に裏地ではなくて布を重ねてて、それがヒラヒラすんの(後ろのスリットからも見える)、見て!


青江
あのね、今回一番好き。
濃紺のジャケット、いつもの色(後述あり)。パンツはグレーで上下一緒じゃないんだ?ってなったけど、同色じゃない方が断然いい。(素敵なジャケットがよく見える)

ジャケットは左半身はオーソドックスなテーラー衿に対して右半身は衿なし衿なしっていうか着物みたいな衿に赤を重ねてます。このアシメ、よくやったな??そんで見事にしっくり調和しててしゅごい。(全く別のものをくっつけるってやりたがるの多いけどデザインとして成立させるのはかなり難しいです)

よく見ると左半身が紺色でラペルに赤を重ねてます。折り紙とか熨斗袋の差し色みたいですね。そして、それ以外の部分が黒に細かい銀ラメ生地なんですよ!紺じゃなかった。(カフスは紺地の切替)(赤が差し色になっている件について追記しました)
彼のトレードマークとも言える左肩の白い布は小さく軽く、動きに合わせてひらひらします。反面、腰布はいつもの(源氏兄弟とか)ふわふわじゃなくてしっとりした生地で体を動かした時の生地のなびき方が違うんです。飾り紐も揺れて、その三つ(肩の白い布、腰布、飾り紐)の動きの違いがすごくいい
ブレードと飾り紐とチェーン飾り(金一色じゃなくて黒と合わせてちょっと控えめになってるの最高)の金色も全体を華やかにしつつ引き締めていい仕事してます。
あとね、今回もロングブーツ、ありがとう!!青江って感じするよね。


倶利伽羅
言うことは何もない。
でしょ?え、これもうみんな大好きなやつじゃん??
黒無地じゃなくてパイソン(かな?)の押し柄の生地だとかラペルの赤もギラギラだし、シャツは真っ赤だし、ネクタイなんてレザー(合皮)な上に、シルバーチェーン飾りとかつけてその上革手袋とかさ、こんなの着こなせるの大倶利伽羅だけじゃん!!!!
衿もととネクタイ緩めて審神者の心をどうしたいの?!
まくりあげた袖口が紫なの、いいですね。ふふ。
パンツのサイドの太い赤いラインと腰布が長めなのでジャケット丈と相まって全体のデザインバランスが整ってますね。しかもちょっとゆとりのあるパンツにミドル丈のブーツってところがまたかっこいい。これ、ただの黒いパンツだけだったらちょっとつまらないんじゃないかな。


石切丸
ごめんね、色味の差が気になっちゃってそれどころじゃない。
彼だけなんで和なんでしょう?石切丸もがっつりテーラードジャケット見たかったです。もしくは燕尾とか。
石切丸だから許された感を勝手に感じてます。
腰布が二重で、下にキラキラ&軽い布が挟んであってクルッとしたときに綺麗です。


物吉くん
可愛い。キャラ的には100点あげたい。遠目に見るとシルエットが曲線で女の子っぽく見えてしまったところが残念でした。ジャケットの生地がもう少しハリのある素材だったらカットソーぽく見えなかったのになあ…
このあたりは好みと解釈ですね。
腰のふわふわしたラメ入りチュールは可愛い。可愛すぎて、遠目で女子かな?ってなった一因。
このソックスは戦装束からきてるやつですよね。前回もソックスだったけど今回はショートブーツ合わせててこれも好きです。


第三形態
割とシンプル。って思ったけど、よく見るとそんなことなくて、随所にちゃんといろんなものが仕込まれてます。

村正と石切丸はその腰のひらひらどこに隠してた?!(第二形態でほとんど見えない。よーく見てると村正は濃いラメ布チラ見えする程度)
倶利伽羅は、ほらーみんな好きなやつじゃん。大倶利伽羅に着せるならこれってやつじゃん。タンクトップのゆとり感が最高。
青江は右に寄せた裾スリットが素肌がちらっと見えそうな長さなのすごい計算。そして背中で私は死んだ。
物吉くんのバミューダパンツ(しかもハイウエスト)にサスペンダーはグッドチョイス!
蜻蛉切はめちゃシンプル。トップスのドレープがキレイに出るようにちゃんとパターン作ってひだの位置調整してあります。これはただだらっと着てるだけじゃないです。

 


突貫で書くとか言ったの誰だ。PC向かって1日が終わりました。(向かう前に十数回見てる)
みほとせ再演もかっこいいよ!ありがとう!!比べるものじゃない、その時その時の目の前にあるものをちゃんと見るのが大事だよね。
今回の私の一番は青江でした。村正と僅差。きっといい席で生で見たら村正だったと思う。

 

上から目線みたいで烏滸がましいんだけど、デザイナーさんの引出しがどんどん増えていってて思いがけないところから飛んできたものが予想外のところに着地する、みたいなデザインされるんですよ。とらわれず縛られず発想が面白くていろんなのをミックスしてくるところがすき。
ぶっちゃけ刀剣男士にみんなが好きそうなかっこいい服着せときゃ及第点じゃないですか。でもそういうことじゃないんだよね!そうだよね!!って脳みそ揺さぶられる。
あと、誰かが好きだと言ってても自分には響かないのもあるし、逆にイマイチだったと聞いてても私としてはおおおってこともある。そのへんは好みの問題ですね。

 

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【編集前記事】双騎一部衣装について

双騎一部衣装


双騎の一部衣装はデザイナーさんは小原敏博さんです。舞台衣装ではかなり有名な方です。詳しくはウィキとか見てみてください。(現在はTwitterやってないみたいです)
まず、このブログは衣装についてのブログなので今回の双騎の賛否だとかそういうのは抜きです。ただし、前提として私は曽我物語を知りません。見たことありません。今回のタイトル発表になって、曽我兄弟じゃない?みたいなザワザワで慌ててググりまくって初めてあらすじをなんとなく読んで理解しきれないままに双騎観劇に至りました。
そのため実は歌舞伎の演目の衣装になぞらえていたとかいうのは千秋楽後のTwitterの博識な皆様の情報で知りました。
というのが大前提で、衣装について感じたことを綴ります。


今までの第一部の衣装=戦装束(+人間キャスト)です。平面を立体にする難しさとかはありますがメインのデザインは出来上がっていますし、衣装の予想も何もキャラクターそのままです。ですから、今回初めて「衣装デザイナー小原敏博」を見た気がします。(巴里はノーカンで)

 

一部衣装が引き抜き(脱いでいくことで変わっていく)と+αでした。
そのギミックと効果的な見せ方に感心しました。

幼少期
桃色のおべべ(くそかわいい。兄弟で微妙にデザイン違うのがにくい)+膝下が素足で幼さを表現。
(兄は下衣の裾を内側に織り込んで膝で止めてる&弟の膝の黒いの秘密アイテムじゃない?と予想)
今剣ちゃんの内番服にも似たポンポンがついたおべべはあの時代のベーシックな形みたいです。

 

元服
ベースの青い装束(兄弟で微妙に色味違うのもいいよね)
幼少期の桃色の上着なし、膝下はまだ素足。弟は下衣に黒い布を巻いて僧の修行感が出ている。
この装束にはそれぞれ蝶と鳥がモチーフの柄が入っている(後から曽我兄弟のモチーフと判明)&襟元に源氏兄弟の戦装束と同じモチーフ(髭切は丸いやつ・膝丸は扇のアレ)がついている。この辺になんかいろんな意味が込められてんだろうな〜とふんわり感じました。
そして、その襟元のモチーフから伸びる紐が髭切が黒で膝丸が白なんですよ。その先端のふさは戦装束と同じ色味なのに?!

綾なす音(兄弟がそれぞれ歌い、あのポニテになるところ!)
これは曲中に早替えしています。
兄は膝の裾上げを取り裾が長い下衣に。前髪も降ろしたよ!
弟は膝下に黒い脚絆(きゃはん・脚絆 - Wikipedia)。前髪ちょっと伸びたね?

傘の向こうでこの早替えが行われていたんですね。ディレイ配信は映ってるところしか見えない(当たり前)から早く全景欲しいです。

 

仇討ちの許しをもらいに母上と会うシーン
かみしもみたいなのを羽織っています。兄は白、弟は黒。源氏カラーです。ここでやっと上記の紐の謎が解けました。返し衿の色と紐の色が合うんですね。
細かい!やばい!!好きっ
正面は源氏の戦装束を思わせるデザイン×曾我兄弟。なんというミックス。
このかみしも風の羽織はサイドのプリーツが美しい!!舞に合わせてしなやかに揺れる。しかもグラデーション染めでしょ。
センターとサイドのウエストの紫のベルト部分が目を引きました。
このかみしも風の羽織からは覚悟と決意が感じられました。

 

最後の仇討ち
兄:袖を引き絞って丈を上げて、腕当て・脛当て
弟:右袖を抜き、腕当て・脛当て
かっこいいの極み。なんなのこれ。その時の弟のインナーが黒ノースリーブは最大に評価したい。


私は花組芝居さんの舞台を見たことがないので、舞台上で衣装を脱ぎ着することで役割が変わるというのが通常なのかはわかりません。けれど、今回の双騎の中では加納さんのそれがあり、そして兄弟は衣装を変化させることで成長と心情を表しているのは面白いと感じました。
そして演目の特性上、すでにあるものをそのまま衣装化したのではなく、いろんな要素を組み込んで出来上がったお衣装でしょう。
小原さん(デザイナーさん)は博識というか常にいろんな資料を研究されているんでしょうね。
もうほんと、よくできてるなーの一言です。


あのかみしも風の羽織最高だからブロマイド売って?めっちゃくちゃ綺麗じゃない?あのサイドにプリーツ入れてくるとかなんなのその発想。
舞の時に、羽織にはいったスリット(切れ込み)の位置と長さが絶妙ですんごい綺麗でした。運動量的な(踊りに邪魔にならないように)意味合いもあるでしょうが、それをデザインに上手に落とし込んでいると思います。はーーーーー最高。

 

母上他の加納さんや人間キャストの衣装についてはちょっともう覚えてないので割愛です。加納さんがTwitterで一部の衣装は用意されたものと発言されていたのであれも小原さんってことですね。すげえな。なんでも作れるの?神なの?なんなの?それともスタッフがすごいの?平安担当とか甲冑担当とかいるのかな……(時代劇系の衣装なんかは専門の会社的なところがあるとは思いますが)
なんにせよ小原さんの凄さが遺憾なく発揮されたお衣装でした。

 

あとね、縫製がすんげえ綺麗。いい工場とお付き合いしてんだなあと別の意味で感心しました。

【編集前記事】双騎の二部衣装について

同行者が無言になるくらいにライブパートで泣いた双騎の話

 

2019/08/18 一部加筆修正しました

 

双騎は推しキャラです。ゲームだけの時から最推しの膝丸です。よって冷静に書ける気がしません。多分そのうち編集してくれると思うので、今回は思うがままにパッションをぶつけます。わかりにくいところは「なにそれ?」「どう言う意味?」と投げていただければ言葉をひねり出して答えますのでお気軽にどうぞ。
解説というよりもただの雄叫びレポートです。編集に期待しましょう。

 

まず、双騎が決まった時にどんな衣装かな〜なんて浮かれて大予想大会みたいなトークをしまして、その時に「がっつり洋装を見たい」と言いました。
『つはもの』はthe和というほどではないですが随所に和のテイストが盛り込まれていました。みほとせ初演みたいな軍服テイストやプリンス系の源氏、見たくないですか?私は見たいです!!!単純にカチッとした洋装が好みというのもあります。

 

第一形態
劇場で見ました。泣きました。え?は?

あの源氏兄弟にフリルたっぷりのゴシック調着せる??まじかよ。
動きに合わせてひらりひらりと裾がなびきキラキラと輝き(エフェクトではなく生地が物理的に)レースが揺れる。なんじゃこれ。
たっぷりレースが似合うのは加州清光くらいだと書きました。レースのタイが似合うのは蜂須賀虎徹くらいだとも書きました。

源氏兄弟もありだった。デザイナーさんありがとう。天を仰ぎ神(この場合は刀の付喪神)に祈りを捧げたい。
ついに頭おかしくなったかな?って思いましたよね。あってます。初見の劇場ではライブパートスタートで泣くというやばい人でした。

 

さて、落ち着いて衣装を見て解説しましょう。(ディレイ何十回と見ました。焼き付けました)


パッと目を引くのはその豪華さ

たっぷりのレース。ヒラリと広がる裾の綺麗なライン。肩にたっぷりと寄せられたパフ(丸み)と広がった袖口が優雅さを醸し出してます。そして何よりキラッキラの生地。見惚れます。魂を抜かれました。

色が白と黒だけです。(+紫後述します)
そしてそれぞれメインカラーじゃない方にキラキラの生地(細かいスパンコールがついているやつでした)を使っています。これは色違いの生地です。

メインカラーの生地は色違いじゃないんです。
髭切はジャガード織りの白い生地。白一色なのに優美な柄に光沢があって上品!ウェディングドレスとかで使いそうな生地だなあと思いました。
膝丸は黒地に銀の細かいラメ。パリッ、キリッとした印象です。


インナー風のベストはそれぞれのメインカラーでその共布。

ここにはくるみボタン(布で包んであるボタン)を使い他の装飾はありません。ここに無駄な飾りをせずにシンプルに仕上げていることで他が引き立ちます。


ドレスコートの前端には惜しげなく二段にたっぷりとレース。袖口にもレース。この分量バランスがさすがですね。多分デザイナーさんの得意分野じゃないでしょうか。加州単騎の時もゴシック調のデザイン上手いなーきっと好きなんだろうなーと感じました。
そしてレースのアスコットタイ。白地の方についた黒の刺繍飾りも目を引きますね。
ここまでが第一印象です。この先の細かいところがすごい。

 

まずブラウス(服装のテイストからシャツではなくこちらを使います)はメインカラーと逆。つまり
髭切は黒のブラウスに白のレースタイ+白のベスト
膝丸は白のブラウスに黒のレースタイ+黒のベスト
となります。メインカラーの使いどころのうまさ!!
ちなみにパンツはメインカラーそのままで生地は普通の無地です。

ブラウスの衿はアスコットタイに合わせてきちんとウィングカラーです。

レースタイには紫のリボンがついています。しかもベロア(違ってたらごめんなさい)高貴!!さらにコートのスタンドカラーも紫で細く金の縁取りがあります。
この紫色がアクセントになって全体を引き締め、黒と白をより際立たせています
裏地もトーンおさえめの薄紫です。細かいっ。
紫と同じく金色もアクセントになっています。スタンドカラーの縁取りと、パンツの脇のライン(こちらは太めにしっかり)入っています。
ドレスコートで隠れるパンツですがしっかりと装飾されていてさらには編み上げブーツを合わせていて最高ダンスでちらりちらりと見えるおみ足ありがとう!!

もっと細かくいうと、衿の縁取りの金色は鈍い色を使うことで過剰な派手さを出さないようにしているし、コートの丈はやっぱり髭切は長くボリュームもあり膝丸は短め。
そして内袖はここでも別布です。これは多分舞台衣装業界では常識なのかな?(他からの伝統ある舞台のキラキラ衣装も内袖には飾りがなかったので)
凹凸のある生地や飾りは引っかかりやすく袖下は摩擦が起きやすい部分なのでそのための対処かと思います。

(ここはつはものの記事で触れています)

 

レースたっぷりなんだけど可愛らしさはなくて、美しさ、気高い、優美、っていう言葉が似合う。源氏兄弟にぴったり。ゴシック調っていうと加州単騎を思い出しますが、こっちはキュート、妖艶、ゴージャスなんですよね。双騎はモノクロで装飾が控えめだけど決めるところはガチッと決まってて色使いも装飾も上手い

 

足し算に足し算してさらに足し算したところにちょっと引き算、みたいなすっごい絶妙なバランスですよ!
ありがとうありがとう。これのブロマイド早く売って!

ちなみに、清光は掛け算に掛け算を重ねてさらに掛け算していきなりドーンて引いたうえに足し算だなと思いました。

 

ダンサーさんの衣装も色も紫系だしレースタイ(紫のリボン付き)と、裾にぐるりと金色のレーステープがついていて源氏兄弟との一体感出てたのも良かったです。このレーステープと源氏のパンツの脇のラインが同じ資材なのかはちょっとわかりませんでした。しかもマントついててかっこいい。ひらみやばい。(第二形態からはマントなしになってましたし第三形態ではいつの間にかキモノ風のトップスにかわってた)


第二形態
引き抜きじゃなかった!お着替えしてきましたよ。ワオ。


この時に腰に巻いた布の内側が赤地に白の横二本線です。初見で「なんでこれ?なんの意味があるんだろう」ってずーっと思ってました。今までのデザイン傾向からは異色で違和感がありました。意味がないはずはない。でもそのこれを入れた意味がわからない。
白状します。私は頭弱いちゃんです。歴史…ウーン本能寺で信長が死んだのは知ってる。江戸幕府徳川家康!(ドヤ顔)っていうレベルです。歌舞伎や能、古典演劇なんてもってのほか(見たことあるってのと知ってるのは違うんです)。双騎にあたって「曽我物語」を慌ててググってウィキ読んでなんとなくふわっと理解できないまま見ました。
千秋楽の後Twitterの博識の皆様のおかげで、歌舞伎『曽我兄弟』のお衣装の柄だと知りました。ナルホドナー。

ここからはものすごく個人的な意見です。
分かる人しか分からないネタで、しかも一部(ミュージカル)側の要素を見てわかりやすいところにぶち込んで欲しくはなかったです。
わかった人は楽しかったと思います。でもわからなかった私は、何で?なに?何なの?って混乱している間に腰布がなくなりました。勉強不足といえばそれまでですが、事前に下準備をしなくとも楽しめるものであって欲しいと、私は願っています。気にしなきゃいいじゃんって話なんですけどね。もしかして気になってたのはこういう職業病的なものですかね…

 

さてこの腰布、おもて面は何とあのキラキラスパンコール布で縦にずばんと装飾されています。右側にキラキラ布と金のライン。ただの無地一枚にしてないところがさすがです。
そして腰布を取るといつもの感じ。

肩章にロープ飾りに肩布(イメージカラー)に腰のふわふわ布と全部盛り全部盛ってるのにうるさくないのは何で?色か!
膝丸はロープが銀色で全体的にシック。縁取りや肩章のふさの金色も鈍い色です。

そんでジャケット短いじゃん。ありがとう。これぞ膝丸、わかってるー!!下から出ているシャツが白黒で、白一色じゃないのが戦装束じゃないぞって感じがいいです。
髭切はジャケットはやっぱり丈が長い。そして装飾全部盛りはお揃い


このジャケットは半身(はんみ)が合皮っぽいモヤモヤ柄の布です。派手さはないけど地味すぎず、舞台での『映え』があるなと感じました。

柄合皮(正確には素材不明とのこと)はありなの?ってところは、全体に色味を押さえてシックに仕上げてる中で、地味になりすぎずっていうとあれがよかったんだろうと思います。
膝丸は黒と白に対して、髭切は白がメインなのでブラウンをサブカラーにしています(前回つはものもそうです)。この半身だけ色違いの合皮っぽい生地にしてあるところはお揃い感が強いのですが、髭切は袖まで合皮(って呼びます)に対して膝丸は袖は普通の生地で肩の飾りまでが合皮。
こういう「お揃いだけど違う」っていうのがいいですね。正面の装飾も全部盛りの装飾もおんなじなのに、全体のシルエットが全然違くそれぞれのキャラクターが出ている。

後ですね、パンツは普通の布って第一形態で書きましたけど、地味に織り模様入ってました!この第二形態で上下セットになるんですねえ。なるほど。
もう一つ、袖口ですが、コートの袖よりも広がっています。これは引き抜きだったらできなかったやつ〜(下に着てる方がボリュームあるとゴワゴワする)。ジャケットの裾がひらひらしていない分袖口を広げることでエレガントな雰囲気をだしているように見えます。


装飾とかめっちゃ細かいところまでこだわってるけど書ききれないからこの辺で。(レース叩きつけの上に飾りボタンとか前端の紫の布とか!!)

髭切のジャケットの裏地を白ではなくブラウンベージュにしているところと、膝丸のジャケットの下から出てるシャツのウエストをくびれさせたパターンにしているところが好きです。

 


第三形態
第二形態のジャケット脱ぐと思ったじゃん?まさかのちょっと引っ込んで(しかも見えてる)お着替えした。

 

このキモノ風のトップスは双騎全体の中で見るとアリだなと思いました。合間の加納さんの舞のシーンとも繋がって、初見でここに和を入れてきた時はえ?っと思いましたが全体の流れを見ると納得しました。

左右色違いはまだしも両方とも柄生地を持ってくるところは挑戦的で上手な組み合わせの生地を選んだなあと思います。
柄on柄って難しいじゃないですか。
パンツはシンプルで編み上げロングブーツもそのまま。そこに一枚で映えるトップスというのは中々です。

後、早替えなんで、ガッと羽織ってパッと止めて多少緩んでてもキマる形にしてあるのは工夫ですね。

インナーに関しては私は好きではありません。否定的なことはあまり書きたくないと思っていますがこれははっきり言います。
そりゃあ素肌出されたら見ちゃいますよ。人間だもの。でもこれはここまで露出する必要あった?と思います。
第二形態でインナーをチラ見えさせたくなかった、キモノ風トップスに合うインナー、等々理由はあるでしょう。
が、源氏の重宝・刀剣男士の品格としてどうなのか、と。
この形のインナーを否定はしません。ただ、もう少しラインどりを工夫できたんじゃないかと。
男性でも胸の上(胸筋)を出すといやらしく見えるんだなと、ここいくつかの衣装で理解しました。背中がどんなに開いていてもいやらしさはないんですよねえ。
今回の場合だともう少し布の面積を増やして胸の上のラインまでは覆って欲しかったです。髭切の方が紐が一本高い位置にあるので覆ってる面積は多少多かったかもしれません。(でもたりない!露出よりも品格をください

途中で片肩出し、しかも腕の黒いパーツ(腕輪でいいんでしょうか)もかっこよかったですしトータルとしては、よかったと思います。
トップスがペラいという意見も見かけましたが、いろんなものの限界もありますし、私はあの柄は素敵だと思います。っていうか、あの黒と白の柄生地よく探してきたな…単体で見たら(えっこれ何にいつ使うの?)としか思えない。でもあれが無地だったらイマイチですよねえ。そういう柄生地と無地のチョイスが本当に上手ですね。

 

いやあ、再演が楽しみですね!またあのお衣装見たいなあ。改良されてくるのかなあ。ワクワクが止まりません。

 

 

今回の双騎は、予想のはるか上を超えてきた

全体的に色味を抑え、イメージカラーであるペールグリーンとペールイエローは第二形態の肩布だけです。

差し色の金色・紫色も鈍い色控えめな色を使っています。

舞台セットが今までにない『ある』舞台だったので、それともマッチしていてよかったです。

なんたって源氏兄弟髭切と膝丸がそれだけで華やかですから、衣装に余計な色はいらなかったのかもしれません。

なんていいつつも、随所に装飾が施されていたり色は地味だけど厳選された生地を使うことで舞台で映える美しいお衣装でした。

ありがとうありがとう。かっこいい源氏兄弟がさらにかっこよかったです。

 

追記

あのドレスコートのキラキラ生地、オカダヤさんのツイートで確認しましたが、スパンコール生地ですよね。

ダンスとかそっち系の用途が多いのかなとは思いますが、あの手の生地は柔らかくハリが少ないんです。つまり、あのコートが静止している状態で美しいシルエットを保つのには生地だけでは難しいです。専門的な話ですが、芯地を貼ったり裏地で調節したりしていると思います。あのスパンコール生地に対してもう半身の生地は(生地のアップ写真を探せなかったのですが)そこそこにハリのある扱いやすい布だと思います。

つまりてろんとした布とシャキッとした布を左右で縫い合わせて見た目同じ形にするってことです。

やべえですよ。自作の方は頑張ってください。芯地でそこそこいけると思います。

デザインをアシンメトリーにして誤魔化すという手もあったと思いますが、それをやってしまったら多分イメージが全く変わったでしょう。

妥協しない手を抜かないところにプロの凄みを感じました。

 


以下おまけ

衣装の生地がお高いらしいという情報を頂きましてサーチしたところ、ドレスコートの生地が自作レイヤーさん泣かせなお値段でした。
(具体的に言うと、幅〜80c,¥12000/1m なので半身使用でザクっと計算して1着あたり着丈の2.5倍くらい必要。一振り分でさんまんえん!)
私は服も衣装も作りませんし生地屋にも行かなくなってしまったので、公演と映像(物によりブロマイドや彩時記)を見ているだけなので生地の質感や細かいことはわかりません。今回生地屋さんのアカウントをフォローしたので生地のアップと素材とお値段がわかってますます興味深くなりそうです。
人と場合による、が前提なんですが、ステージ衣装の材料は普通にお店に買いに行きます。オカダヤとか特殊生地専門店とか見つからなければ日暮里でハシゴしたりします。量産品のようにたくさん作るのではないので着分(+α)しか買いません。数千円/1mだとそれも納得という感じでしょうか。
お得意様だと生地屋さんがサンプル持って来てくれる場合もありますが、明確なイメージを持って生地を探す場合は自分の足で回って見て選ぶ方が多いかもしれません。逆に、制服のような生地とかいったものはわかりやすくバリエーションも少ないので生地屋さんに問い合わせて見本を出しておいてもらうこともあります。
自分語りですが、生地屋さんで素材を眺めているとイマジネーションが膨らんで、こっちにこれを合わせたらどうだろうか、この装飾をつけたら面白いんじゃないか、とすごく楽しかったです。副資材コーナーは衣装にたくさん使われているブレードや模様の刺繍(今回の双騎のドレスコートについていた黒い模様の刺繍みたいなやつ)やレースが揃っていて、「こんな模様もあるのか!!」とワクワクします。作らない人でも何かのついでがあったら新宿のオカダヤは立ち寄ってみると面白いと思います。

 

【編集前記事】祭衣装について らぶフェス2018

祭り衣装について

真剣乱舞祭2018で度肝を抜かれた祭り衣装。山車とかもろもろ全部がポッカーンしたわけですが、衣装のブログなので衣装のことを書きます。
全てが憶測で本当は違うのかもしれないけど、っていうのは大前提なので正解を知ってる方がいたらアクションください(ください)。

 

祭り衣装のかっこいい!すげえ!!以外の最初の感想としては『上手に省いて最大の効果を出したな』です。


・デザイン云々の前に衣装の形について
まず、上衣と下衣は元々の戦装束の上に羽織っただけ。着替える時間カット&衣装コストもカット。(省けるところをカットする=無駄なことをしない=余力を他に回せる、という肯定の意味です)
次に、刀剣男士は短刀から薙刀までまあサイズがバラバラですね。ライブ衣装なら各刀完全オーダーメードだけど祭り衣装はみんなお揃いです。


多分、ベースの型は3サイズくらいで作って、それを各刀に合わせてアレンジしてる。なぜそう考えたかというと、型紙の作製コストってものすっごくかかるんです。十何種型紙作るより3サイズ作ってアレンジした方が断然無駄がない。デザイン的にゆとりのある上衣と巻きつけ方でサイズもアレンジもし放題な下衣。ここで衣装コストをまた抑えることができている。


そして、背面のあの素晴らしい龍と虎のプリントなんですが(麒麟は一振りなので)、プリント図案それぞれ一つで西軍東軍全員分作ってますね。まあお揃いなんで。
ここでもまたサイズ問題が出てきます。背中にどかーんとあんな大きな図案だけど、今剣ちゃんと岩融でサイズだいぶ違くない???
かといって刀剣のサイズに合わせて柄を縮小拡大するのもなんだか変です。並んだら絶対おかしい。あとプリントの関係で無理がある。
(豆知識:生地プリントは昔は版画みたいに”プリントの元版”を作って刷るのが主流で今でも普通はこれ。元版作るのにお金かかります、かなりかかります。最近は布地に直接プリンターで印刷できるようになったので少量でも安価にできるものもあります)
つまり、あんなにサイズが違うのに背面の図案が全部同じで、並んでも違和感ないってすごいですよ。ワンポイントとかならまだしも全面プリントですよ。


プリントの中身の解説
1.柄の一番目立つ部分を各刀の体の同じ位置(龍の顔は腰のあたり、虎の顔は背中)に来るようにプリント生地を使うことで同じに見える。
2.背丈や身幅でカットされる部分は色柄を入れつつも多少切れても違和感のない模様にしてある。
この二点により同じ図案で異なるサイズなのに違和感がない!よく見ると岩融と比べて今剣ちゃんの裾の赤い部分少ないんですよ。(これ絶対同じ図案使ってるはずなのにおかしいって何回も何回も見返しました)
さすがですね。そして、コストカットできたことで生まれた余力が装飾に活かされたと思いました。

 

・デザイン面の話
一番大きな声で言いたいのは『衿の幅変えてるのなんで?!めちゃくちゃかっこいい効果的!!!』
(和装は明るくないのでスタンダードなことだったらごめんなさい)
いやもう全部かっこいいんだけども、一番目立つ衿に各キャラの色重ねてるのはわかる。予想の範囲内。でもですよ、衿の幅変える?首の後ろは細く前端に向かって幅が広くなってます。上衣の前面は真っ白なのでその衿が袖口の共布と合わせてとってもいい仕事してます。

袖口の色布の幅とのバランスで衿の幅も変えたのかな?なんにせよこのほんの少しの工夫が全体的なデザインにものすごい影響を与えていると感じました。
衿のもう一つは見たまんま、左右で色変えてるの。写真集ガン見してやっと理解しました。(映像って見入っちゃうよねっていう言い訳)
上衣の袖口の布と下衣の縁取りの布、なんですね。やること細けえなあー。

あとはみなさんお気付きの、「腰に巻いてるのいろいろじゃん、きゃーーーー!!」です。
土方組、源氏兄弟はお揃い、村正はピンク、物吉くんはなんかキラキラしてるし、今剣ちゃんはいつもの差し色赤、蜂須賀さんは金に藤色の飾り紐、他にも和服の帯っぽい感じ…とまあ書き切れないですね。(映像見て目についたのだけ書きました。刀選に特に意図はありません)
そして腰で巻きつけてる下衣は合わせる位置が刀によってアレンジしてあります。センター・右寄り。左寄り。これは元の戦装束のデザインとか下に履いているものとの兼ね合いとか色々かなあ。長曽祢さんのが短いのは膝の防具にぶつかっちゃうからなんだろうけどなんかちょっとふふってなりましたね。(褒めてます)

 

祭りのパートだけで繰り返し何回でも見れる。見るたび発見がある。恐ろしい。
ちなみに祭り衣装の生地はよくある普通の布で、これはプリントが綺麗に出るってのと法被(御輿担いたりするときに着てるやつ)はそもそも綿(豪華な織物ではない)ってので、その分衿と袖口に織り模様の入った生地を使うことで舞台映えしてるなと思います。

祭り衣装は工夫と絶妙なバランスと私たちが大好きな萌えどころをピンポイントでついてくるっていう奇跡の仕上がりですね。
はあああああ。ありがとう。

 


ついでに蜂須賀様の新衣装について語ってもいい?語りますね。
なにあれ最高!!!!刀ミュ運営の偉い人ありがとう!!そして麗しいお衣装にしてくださったデザイナさん大好き!

 

 

 


初見は夢か幻覚かと思いましたね。
フリルタイをレースで作った(正確にはシャツに縫い付け)のを刀剣男士に着せるとか正気じゃない。最高。はっちーだから似合うし相応しい。
ベストは全面レース重ね(かな?)にブレードで縁取りした上に金ボタンでゴージャスなのに上品
ジャケットは細かいラメ入りで、返り衿(ラペル)は刺繍入りの薄布っぽいの重ねててさらにベストのブレードと同色で太い縁取りの存在感。
普通こんなに合わせたらギランギランになっちゃうところなのに上品。
何より全体の色味がシャンパンゴールドと薄い藤色っていう淡い色なのにぼやけた感じが一切ない。
パンツはシンプルな白なんだけどサイドに黒地金ラメ(っぽい)のラインを入れることで引き締まっている。そして腰のふわふわかわいいな。何と言っても白の編み上げロングブーツ!!(紐がゴールド)
はぁー、蜂須賀様最高かよ。最高だよ。好きキャラだからごめんね。
この全体に淡い色合いに藤色のロングヘアーがすっごく映えて美しいの一言。この衣装では髪飾りが控えめで、イイ!
蜂須賀さん単体で見ると袖口のファーが異質で、どうした??ってなるところなんだけど、幕末組(むすはじ衣装)と並ぶと「なるほど!」なんですよね。あと、ジャケットに縦に入っているオレンジのラインは長曽祢さんとお揃いなんですよ。虎徹…。
(っていうか、長曽祢さんのジャケットについてるベストにもレース重ねてない?まじかよ。むすはじの衣装についてまだなんも書いてないよ。ここも”対”じゃん。虎徹ッ!!)

追記2019/08/13

蜂須賀さんの後姿、ベルトにマイク機材入れと思われるケースがついてます。スマホくらいの大きさで奥行は結構ある感じのケース。

これがですね、黒(合皮)にゴールドのレースで装飾してあるんですよ!!この細かさ!!ありがとうありがとう。かわいいよはっちー。

追記ここまで

 

今ふと思ったんですが、フリルタイとか似合う刀剣男士もう一振りいましたね。加州清光。使うアイテムが同じでも色味と組み合わせでこんなに雰囲気が違うものができるんだなあと。
本当にそれぞれに合わせてあらゆる角度から考えられているお衣装だなと感心しきりです。

らぶフェス2018の円盤からは以上です。

 

すみません、もう一つありました。
みんな気づいたやつ。膝丸の袖のお直しの件
若いもんね、成長するよね。ご本人が「すぐに筋肉がついちゃって…」っておっしゃってました。一年前にサイズ合わせて作った衣装を再び着るってなかなか厳しいですね。苦肉の策のお直しだと思うんですが、あれ大変だったんだろうな。

具体的にどこが?っていう説明をしますと、袖の内側に別布を足して袖の太さを出してありました。この別布というのが、ジャケット生地が黒地に銀ラメに対して黒無地だったのでよく見ると目立つという感じの仕上がりでした。

実際に中の人の腕がいい感じに筋肉増してたので衣装がきつかったんでしょう。

袖の直しってアームホール(袖付け)変わるから自分ならめちゃくちゃブチブチ言いながらやるやつです。


この手の衣装って一つの公演の後は着ない(らぶフェスはあったけど)し、1着ずつフルオーダーメードなので生地は必要な分だけ買うことがほとんどです。生地屋さんに行くとロールになって売ってますよね。戦装束みたいに同じのを作り直す可能性が高いとかだと一反(ひと巻き)買って保管したりはありえますが。
さらに衣装に使うような特殊生地は定番品っていうのが滅多になくて一年後に同じのが欲しいとかほぼ無理です。あってもロットが違うと微妙に色味が違ったりするので袖だけ取り替えとかできなくて全部作り直しになっちゃいます。そんな経緯でああいうお直しになったのではないでしょうか。
双騎出陣も決まってたからあの衣装着るの最後だし。(新しいお衣装ができるとそっちを着ることになるので)
体型については役者さんも大変だけど衣装さんも大変ですね。

 

というところまでを 2019/7 双騎前に書いてあったんですが、編集の都合とかそんなので寝かせてました。双騎の記憶が新しいうちに書くにあたり、編集が済んでませんが一旦あげておきます。