ミュージカル『刀剣乱舞』×SHIBUYA TSUTAYA「目出度歌誉花舞 十周年祝賀祭」衣裳展
会場には衣裳を着たトルソーがずらりと並び、ガラスなど遮るものは何もありませんでした。
実物を30センチの近さで見られるなんて素晴らしい衣裳展示!!!
生地の風合いや凹凸、ステッチまでじっくり見ることができました。ありがとう!最高!
そんなテンションが上がった衣裳展示を見ての感想をXにポストしたもののまとめです。(写真は全てpeppermintが撮影したものです)
デザイン
対称の美しさと非対称の美しさ
勢揃いすると、装飾・配色によるデザインのアクセントの付け方が見事なことがよくわかります。
対称のデザイン(一例)

対称の美しさ
切り替えの位置、タブ、装飾のラインや刺繍などが左右対称になっています。
蜻蛉切と今剣は前の重なりがありますが、ボタンや縦の切り替えの装飾は左右対称です。
非対称のデザイン(一例)


非対称の美しさ
①配色が左右で異なっているデザイン(篭手切、青江、笹貫、御手杵、日向、明石)
②装飾が左右で異なっているデザイン(青江、御手杵、物吉、日向、山姥切国広)
③形が左右で異なっているデザイン(笹貫、鬼丸)
装飾を片側に寄せる、配色と装飾で左右のバランスを取る、左右の形を変えることで変化をつける、など①〜③を巧みに組み合わせてあります。
チームハーフパンツの愛らしさ
デザインも三振り似ていますね

槍(御手杵・蜻蛉切)の襟の形がお揃い

襟元のビジュー
大きさと色が様々。本当はもっとキラッとしてた

蜂須賀のリボン

レースタイではなくシンプルな紫のリボンに華やかなブローチを合わせてあり、襟周り全体が金色は添える程度なところが豪華なのに上品で好きです。
大典太とソハヤのシャツの襟

シャツの襟はボタンダウン風。そのボタンがビジューでできてる!(オソロ)
シャツの襟元の空き具合は着せ方による違いなのかキャストの体型に合わせて変えてあるのかは不明。
羽飾りの下のチェーン

長さと付け位置が全体のデザインに合わせてそれぞれ異なっている。チェーンも様々。
江戸三の裾

チーム江戸三(水心子・清麿・大慶)のみ、裾の内側に刺繍飾りがついています。
生地
長谷部のベスト

起毛の生地はおそらく長谷部のみ。くるみボタンも素敵です。
石切丸の緑の生地

模様が箔プリントっぽく見えます(つくった?)
江のカラーの生地

お揃いのようです。プリントでカラーを作った可能性もあるかも?
生地のラメ感が綺麗です。
形
レースマントと羽飾りの土台黒のベルト
体に沿わせてカーブしている(写真は三日月)
このカーブにより体にフィットした動きやすいベルトになっているのではないでしょうか。

陸奥守肥前朝尊の襟のあき具合の差
肥前はチョーカーをしているので明きが広いと予想。陸奥守と朝尊はお顔の形や全体バランスで変えたのか着せ方の差なのかは不明

日向くんのシャツ


実はシャツのフロントにはピンタック有り。
前中心に丸い飾りボタン=シャツの明きはどこ?→サイドにずらしてありました。
(着せ方で前中心がちょっと曲ってるけど)
その他
肥前の前身頃

肥前の前身頃は右がツヤあり無地、左が模様。この左身頃のレースが後付けっぽいです。
ギリギリまでデザインを練って手直ししたのでしょうか。
ズボンの内股
しっかり丁寧に縫ってあった。強度が増します。

細部までしっかり作り込まれていて、それが全体の「かっこよさ」「美しさ」につながっているんだなと改めて感じました。
羽飾りの下のリボンの垂れかたやビジューの位置、装飾テープの本当にきれいな縫製、きっちり左右対称にカーブを描く裾…
正確な指示と丁寧な仕上げの賜物だなあと思いました。
勢揃いするとそのデザインバリエーションの多彩さがよくわかります。
展示の中で『クラシックな大礼服をデザインイメージに展開した』というようなことが書いてありました。
大礼服は宮廷服ではありますが…それがアレになる!?すげえええええええええ!しか言葉が出ません。
レースのマントとかもう神がかってました。
十周年祝賀祭を飾る素晴らしい衣装でした。
欲を言うと靴まで展示してほしかったのと、後ろ姿も見たかったです。
あと、図録ください!!!
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文:ミント( id:pmintgreen / X(旧Twitter) @peppermint_112)