二部衣装にはふんだんに装飾が施されています。その装飾についての解説記事です。
衣装を自作している方から資料写真を提供していただきました。
この記事内での名称は通称であり、必ずしも正式名称ではないものもあります
アパレル副資材ってなに?
簡単に言うと、メインの布地以外の材料です。ボタン、芯地、装飾のレースなど。
(芯地:生地に接着して強度を補強したり、間に挟んで形状を作るのにつかったりします)
装飾の副資材
ブログ内で「ブレード」「フリンジ」「刺繍モチーフ」という言葉を使っています。一言で「ブレード」と言っても種類は豊富にあります。他にも「レース」「ボタン」「紐」なども衣装には多く使われています。
<ブレード>
双騎の衣装で使われているもの(実物とほぼ同じ)がこれ
ブレードの気になるお値段は1mあたり170円〜1800円。
幅広やゴージャスなのは高いです。
同じものでも店によって値段のバラツキはあります。(問屋で仕入れるともう少し安い)
巻きで販売されていて必要なだけカットしてもらいます。
<モチーフ>
刺繍モチーフは単体のものと、トーションレース(模様が繋がっているもの)をカットして使う場合があります。
・双騎クロニクルのは単体
この↑モチーフを好きなところでカットして花だけ使う、離して配置するといった使い方もできます
・トーションレースと使用例
<レース>
双騎のクロニクルの衣装のたっぷりレース
これをギャザーを寄せて縫い付けています。
<ロイヤルロープ> 別名:飾緒コード
軍服っぽいやつの肩からついてる紐。
双騎は光沢のあるロープでできたもの。ロープの先にタッセル(房)がくっついた状態で売っています。
紐部分を三つ編みのように編んである商品もあります。
副資材の組み合わせの装飾
<肩章(エポレット)> 肩章は「ケンショウ」と読みます
モップみたいなやつって言ってるフリンジがついたものは、フリンジブレードを肩章の型にした布につけたり、フリンジと幅の広い織模様のブレードを組み合わせて作ります。
布で装飾
他にも装飾では副資材ではなく、生地をテープ状にして使用したり切り替えに別の生地を挟み込んで飾りにしたりもします。
同じように見えてもたくさんの種類がある装飾資材。
双騎の第二形態では、髭切と膝丸は色違いに見えて実は全部が色違いのブレードではなかったりしています。
(理想とする形状では色違いの商品がなかったり、与える印象を変えるためにあえて形状を異なるものにしたり、という理由が考えられます)
みほとせ初演の第一形態では全振り同じブレードを部分的に使用しています。
ボタンを飾りとして効果的に使ったり、ファスナーを飾りにしたりもしています。
無限の組み合わせの中から「これぞ!」という選択で出来上がっているんですね。
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